徳島大学理工学部理工学科 機械科学コース

どんな研究?

理工学科機械科学コース 4大講座

本コースでは機械工学を材料科学、機械システム、知能機械学、および生産システムの4分野の基礎から応用までを体系的に教育・研究します。 機械工学の基本から学べ、実習を通して技術者の夢が実現できる教育プログラムを準備しています。これらの講義、実習、実験には教員だけではなく、 ベテランの職員、先輩大学院生たちが十分にサポートしてくれます。重要科目の教育は多数の教員による少人数編成で行われます。 そして、4年次になると各研究室に配属となり、大学院生と同じ環境で1年間の卒業研究を行うことになります。これを経験することによって、 各人の潜在的な能力が一気に引き出され、飛躍的な進歩が遂げられます。すなわち、技術者として社会に対応するための基礎を身につけることができます。

材料科学
エネルギーシステム
知能機械学
生産工学

材料科学講座

機械の基盤をなす機械材料に関連する分野です。機械材料の性質を明らかにするために、理論,実験,シミュレーションを融合して,材料の強さや変形など様々な力学的特性を評価するとともに、鉄鋼材料、非鉄金属材料、セラミックス、および複合材料の改良,さらには新しい機能性材料の開発を目指します。

どんな研究をしているのかな?

サステナブル複合材料の開発 (高木 均)

電子顕微鏡による微細組織の解析 (岡田 達也)

超音波による材料評価 (西野 秀郎)

携帯デバイスを用いたユビキタスCAEシステム (大石 篤哉)

セルロースナノファイバーの代替低コスト抽出法 (アントニオ ノリオ ナカガイト)

赤外線サーモグラフィを用いた構造物の非破壊検査 (石川 真志)

Ni基合金における相のγ'析出形態形成機構の解明 (久澤 大夢)

エネルギーシステム講座

国民の生活基盤となるエネルギー利用に関連する分野です。 流体のエネルギーを利用するタービンやポンプなどのターボ機械の性能向上によって省エネルギーを目指し、工業プロセスにおける複雑な流動ダイナミクスの制御、解明を行います。 また熱エネルギーを利用するエンジンなどの性能向上の研究やそのためのキーとなる技術の開発、省エネルギー化のための排熱回収や熱エネルギー変換技術の研究を行います。 さらに力学環境と生体システムの研究を通して医療に貢献することも目指します。

どんな研究をしているのかな?

乱流現象の解明と制御 (一宮 昌司)

粘性流体中における気泡/液滴のダイナミクス (太田 光浩)

難燃性燃料の低汚染燃焼 (木戸口 善行)

先端レーザ計測技術を用いた工業システムのモニタリング、制御技術の開発 (出口 祥啓)

骨の力学刺激応答 (松本 健志)

廃熱回収用熱電半導体の研究 (長谷崎 和洋)

医工学技術開発を基礎づける生体物理工学研究 (越山 顕一朗)

ターボ機械に関する研究開発 (重光 亨)

高温空気燃焼のNOx排出特性 (名田 譲)

固体中のイオン・電子の移動ダイナミックに関する研究 (大石 昌嗣)

レーザー方式宇宙太陽光発電システムの熱設計 (草野 剛嗣)

知能機械学講座

機械システムの運動解析や計測制御を行い性能を向上させるための技術および理論を研究している.そのための光,画像を使用した計測技術, ソフトなアクチュエータによる人に優しい制御技術,人間に係わる支援技術やメカニズムの解明,力学的な特性を利用した運動や振動の制御, また無人航空機の操縦支援などの幅広く機械システムの価値を向上させるための研究を行っている.

どんな研究をしているのかな?

実稼働応答による動特性と加振入力の推定 (日野 順市)

空気圧駆動系を用いた人間支援システムの開発 (高岩 昌弘)

無人航空機の展開 (三輪 昌史)

微振動刺激による骨芽細胞の活性化機構の解明と骨形成促進への応用 (佐藤 克也)

LEDパネルを用いた無人飛行機の制御方法の開発 (浮田 浩行)

生産工学講座

生産工学講座では、設計と生産に関連する幅広い分野を対象とした研究活動を行っています。主な研究分野としては、 材料工学に関連する表面改質処理や材料強度、材料解析に関連する残留応力測定やX線結晶構造解析、計測工学に 関連するテラヘルツや非線形光学計測、機械加工に関連する塑性加工、放電加工、難削材料加工やバジル成型、 そして協調工学に関連する協調設計やヒューマンインタフェース等の分野での研究活動を行っています。

どんな研究をしているのかな?

曲がり穴放電加工装置の開発 (石田 徹)

PVCコーティング材の疲労特性 (米倉 大介)

知的テラヘルツ計測と非線形光学顕微鏡 (安井 武史)

ラマン散乱分光法とその応用計測 (南川 丈夫)

硬脆材料への小径穴加工用工具の開発 (溝渕 啓)

X線回折を用いた薄膜の残留応力測定 (日下 一也)

関連リンク

工学部機械工学科4大講座

機械科学
機械システム
知能機械学
生産システム

機械科学講座

機械の基盤をなす材料に関連する分野を担当しています。機械材料の性質を明らかにするために、その強さや変形の性質を調べ、金属材料、セラミックスおよび複合材料を利用した新機能材料の開発を目指しています。電子顕微鏡やレーザ光を用いてミクロの世界での材料挙動の探索やミクロ組織の制御を行っています。コンピュータによる材料強度の解析やシミュレーションを行い、材料開発の支援をしています。

機械システム講座

生活基盤となるエネルギー利用機械に関連する分野を担当しています。流体のエネルギーを利用するポンプ、ファンおよびタービンの性能を向上させ、熱エネルギーを利用する熱交換器やヒートポンプの伝熱の促進と制御を行うことにより、エネルギー効率のよい高性能な交換機械を開発し、省エネルギーの実現を目指しています。ガソリンエンジンやディーゼルエンジンの燃焼過程を解明することにより環境問題で重要な排出ガスの有害物質を低減する技術の開発も行っています。

知能機械学講座

機械の動きを制御し、知能を備えた機械の開発に関連する分野を担当しています。視覚を持ち人間の動作に近いロボットの開発を目指した画像処理関係の研究、人に優しい機械を目指し、自動車のアクティブサスペンションによる振動制御、機械システムの自動化を行うためのファジィ制御、人間の脳細胞を模擬したニューラルネットワークを用いた制御理論などの研究を行っています。光・レーザを利用した研究も行っています。

生産システム講座

機械を使った生産加工に関連する分野を担当しています。機械部品や部材を作るための切削加工、塑性加工および超精密加工技術などの加工技術の改良や新しい方法の開発を目指しています。加工に関わる周辺機器であるCAD(コンピュータ支援設計)、生産工程の自動化、品質管理のための画像処理技術および精密測定技術を取り入れ、材料の表面に硬質の皮膜を生成し、強度の改善等により省資源、省エネルギーに関連する技術の開発も行っています。