- Small Engine Technology Conference 2019 (SETC 2019) High Quality Paper Award
- [Effects of Sub-Chamber Configuration on Heat Release Rate in a Constant Volume Chamber simulating Lean-burn Natural Gas Engines]
- Y. Nada, Y. Kidoguchi, Y. Yamashita, R. Furukawa, R. Kaya, H. Nakano, S. Kobayashi
- 日本機械学会 中国四国支部 2016年度 技術創造賞
- [CT半導体レーザ吸収法の開発及び実用化展開]
- 出口祥啓,神本崇博,木戸口善行,名田譲,太田光浩
- Small Engine Technology Conference 2014 (SETC 2014) Best Paper Award
- [Evaluation of NOx Production Rate in Diesel Combustion Based on Measurement of Time Histories of NOx Concentrations and Flame Temperature]
- Y. Nada, Y. Komatsubara, T. Pham, F. Yoshii and Y. Kidoguchi
- 自動車技術会 2012年度 大学院研究奨励賞
- 矢野貴之[高温高密度雰囲気におけるディーゼル噴霧の蒸発過程の解析]
- 矢野貴之(Group SPRAY 2013.3 修)
本研究では,近年高過給化が進んでいるディーゼルエンジンの燃焼,とくに噴霧の着火直前に起こる現象の過給による影響について知見を得るため,高温高密度雰囲気でディーゼル噴霧の燃料噴射直後の噴霧境界域における液滴の生成と蒸気相の形成,液滴の動的挙動について,シャドウグラフ撮影法により基礎的に調べた.その結果,高温雰囲気において,雰囲気密度の増大は噴霧境界の液滴の微粒化を促進する効果があること,高密度による微粒化効果は高温雰囲気でより顕著になり,噴霧中流域では噴霧内部側から燃料蒸気相が急速に増大することなどが分かった.
- 日本機械学会東海支部研究賞
- 名田譲[低NOx,高効率燃焼を実現する小型炉内燃焼器の開発とその燃焼特性の評価]
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- 日本燃焼学会奨励賞
- 名田譲[乱流燃焼における数値解析の高度化に関する研究]
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- 自動車技術会 2012年度 大学院研究奨励賞
- 長安翔[菜種油ディーゼル噴霧における噴霧特性と堆積物生成に関する研究]
- 長安翔(Group SPRAY 2012.3 修)
化石燃料の消費抑制および二酸化炭素の排出抑制をともに実現できる方策の一つにバイオマスン燃料のディーゼル車への適用がある.しかし,バイオマス燃料はデポジット堆積の問題などから,通常はエステル化したのちディーゼルエンジンに利用されている.本研究では,菜種油を直接エンジンに適用した時の噴霧特性を把握して,堆積物低減の可能性を検討した.実験はナノスパーク光源を用いたシャドウグラフ撮影法により,菜種油ディーゼル噴霧を巨視的および微視的に観察した.とくに,噴霧境界の液滴の生成および蒸発などの基本特性,ピストン壁面への噴霧衝突挙動,噴射ノズル噴孔への堆積物付着が噴霧特性に及ぼす効果などを解析した.
- 自動車技術会 2010年度 大学院研究奨励賞
- 坪井康哲 [多重偏光光学系による蒸発ディーゼル噴霧発達過程の解析]
- 坪井康哲 (Group SPRAY 2011.3 修)
自動車の有力な動力源の一つであるディーゼルエンジンにおいて,排気特性を含めた諸性能は燃料噴射形態に強く依存し,とくに燃料が噴射されてから着火するまでの着火遅れ期間における混合気形成過程が排気性能に大きく影響する.本研究では,ディーゼル燃焼雰囲気における燃料噴霧の発達・蒸発過程を可視化解析するために,多重偏光撮影光学系を新たに構築した.さらに撮影画像から液滴の粒径分布,噴霧の高密度領域および噴霧境界の蒸気相領域の動的挙動を解析し,ディーゼル噴霧における着火遅れ期間中の混合気形成過程を考察した.
- 日本機械学会 2010年度 中国四国支部第49期総会・講演会 若手優秀講演フェロー賞
- 川越勇輝 [直噴ディーゼル機関における二段噴射による層状過濃燃焼の排気改善]
- 川越勇輝(Group NF 2011.3 修)
直接噴射式ディーゼル機関の高負荷燃焼では,これまで層状過濃高乱流燃焼が排気改善に有効であることが示されている.本研究では,層状過濃高乱流燃焼に二段噴射を適用してさらなる排気改善を図った.その結果,拡散燃焼前半に層状過濃燃焼場へ少量の燃料をアフター噴射する二段噴射を行うことにより,主噴射のみの場合と同等の微粒子濃度を維持してNOxが低減できることを示した.
- 自動車技術会 2009年度 大学院研究奨励賞
- 中尾誠志 [噴射制御による直接噴射式天然ガス内燃機関の希薄燃焼に関する研究]
- 中尾誠志(Group ZCR 2010.3 修)
天然ガス内燃機関の着火を安定させて希薄燃焼を行うために,多段噴射と噴流火花点火を組み合わせたガス噴流燃焼を適用し,以下の結果を得た.点火直前に噴射することで点火プラグ付近に可燃混合気が形成され,安定着火が得られる.これに圧縮行程後半に一段目の噴射をして当量比を変化させることにより,当量比0.2-1.1の広い負荷範囲で機関運転が可能になった.
- 日本機械学会 2009年度 中四国学生会学生員卒業研究発表講演会 優秀発表賞
- 長安翔 [多重偏光PIV法によるディーゼル噴霧内部流動の解析]
- 長安翔(Group SPRAY 2012.3 修)
これまでの研究は噴霧境界における液滴の挙動について光学的観察を中心に解析が進められてきた.しかし,噴霧軸近傍での高密度領域の燃料噴霧の挙動については十分に解明されていない.本研究では,直接噴射式ディーセル機関における着火遅れ期間の燃料噴霧の微粒化,蒸発過程に注目し,画像相関による解析手法を構築して,高密度領域の噴霧内部流動を明らかにした.
- Small Engine Technology Conference 2009 High Quality Papers
- Abdullah Adam [Analysis of Droplets Evaporation Process of Diesel Spray at Ignition Delay Period using Dual Nano-spark Shadowgraph Photography Method]
- Abdullah Adam(Group SPRAY 2010.10 博)
In this paper, diesel evaporation process during ignition delay period is mainly focused to verify many important parameters of the complex phenomena that occur in the evolution of an evaporating spray. The experiment procedure exploits a new concept of double nano-spark shadowgraph photography method and a rapid compression machine. By using this method, relatively clear two continuous images of spray evaporation process including evaporating droplets, liquid phase and vapor phase can be obtained.
- 自動車技術会 2007年度 大学院研究奨励賞
- 藤田恭史 [ディーゼル燃焼における多噴孔ノズルの噴霧干渉と混合気形成に関する研究]
- 藤田恭史 (Group RCM 2008.3修)
着火遅れ期間中の混合気形成に着目して,多噴孔ディーゼル噴霧の蒸発過程が,着火および燃焼に及ぼす影響を調べた.多噴孔噴霧に対して高スワールにすると,着火遅れ期間中には燃料蒸気領域が隣接噴霧に重なって噴霧上流域が過濃になり,初期輝炎は噴霧下流域外周で発達するが,燃焼室全体では燃焼が進まずに発熱量,NOx濃度ともに低下することを明らかにした.また,低スワールにすると,噴霧は蒸発が不十分なまま壁面に衝突し噴霧間の空気が十分利用できず,発熱量,NOx濃度の低い燃焼になることを明らかにした.
- 日本機械学会 2006年度 中四国学生会学生員卒業研究発表講演会 優秀発表賞
- 佐藤康貴 [ディーゼル微粒子後処理のためのバリア放電プラズマ電極と低温酸化触媒に関する研究]
- 佐藤康貴(Group Plasma 2009.3修)
ディーゼル機関から排出されるPMやNOxの低減を目的とし,排気後処理として低い投入電力で活性の高いプラズマが発生できるバリア放電プラズマと鉄系酸化触媒ヘマタイトを組み合わせた.バリア放電電極の最適化を図ったところ,電極長さ500mm,外部電極間隔10mmで1000ppm以上のオゾンを生成できた.このとき排気中の約60%のNOをNO2に転換できた.また,すすの酸化特性を調べたところ,プラズマで転換したNO2によりすすの酸化開始温度が約100℃以上低下し,ヘマタイトによりすすの完全燃焼が促進された.
- 自動車技術会 2006年度 大学院研究奨励賞
- 犬飼直樹 [高温雰囲気場におけるディーゼル噴霧液滴群の蒸発過程に関する研究]
- 犬飼直樹(Group SPRAY 2007.3修)
ディーゼル機関の燃料噴霧の微粒化過程について,実機関と同等の高温高圧条件もとで,噴霧の着火領域の液滴群と蒸気相の挙動をナノ秒スパーク光源により瞬間噴霧拡大撮影を行った.その結果,噴霧の蒸発は噴霧中流域付近で始まり,雰囲気温度700kでは,蒸発しながら外側に飛行する液滴群が存在すること,雰囲気温度が950Kの高温では,蒸発が盛んになるが,噴霧中流域の蒸気領域内にも液滴が存在することを明らかにした.
- 自動車技術会 2005年度 大学院院研究奨励賞
- 岡本信吾 [パイロット噴射とEGRによる高乱流燃焼ディーゼル機関のNOxと微粒子低減のために関する研究]
- 岡本信吾(Group NF 2006.3修)
ディーゼル機関からの主な有害排気物質であるNOxと微粒子の低減のために,実機関において,高圧噴射と高スキッシュ燃焼室を用いた高乱流燃焼にEGRとパイロット噴射を適用し,高負荷から低負荷までの幅広い運転範囲で排気改善を行った.高負荷においては,高乱流燃焼とEGR,早期パイロット噴射で微粒子の悪化を抑えてNOxを大幅に低減した.また,中低負荷においては高乱流燃焼とEGRで微粒子の悪化なしにNOxを大幅に低減した.
- 日本機械学会 2005年度 年次大会優秀講演賞
- 福井義典 [天然ガス噴流の着火安定化のための噴射および点火制御]
- 福井義典 (Group H2C 2006.3修)
天然ガスの着火促進を図るため,噴流火花点火燃焼方式を検討した.実験では,定容容器内で天然ガスを噴流火花点火させて,燃焼圧力解析,高速シュリーレン法による火炎観察,レーザーシート法による燃料噴霧流動解析などを行った.その結果,天然ガスの安定着火には,点火プラグ付近の噴流速度を抑えることが必要であり,このために,燃料噴射を数回に分ける多段噴射を行い,途中に点火することが有効であることを示した.また,この噴射・点火方式では,着火性の向上により高圧噴射化にも有利であることを示した.
- 日本設計工学会 2005年度 論文賞
- 松浦良彦,三澤顕悟,木戸口善行,三輪惠 [Zクランク機構をもつ等容燃焼型エンジンの開発]
- エンジンの熱効率改善のため,Zクランク機構を適用したエンジンを開発した.この機構では,上死点付近でピストン速度が遅くなるため等容型燃焼となり,熱効率が向上する.エンジンの設計では,ピストンスラスト力を低減させることに留意し,水冷式対向型2気筒,総排気量324ccの火花点火エンジンを製作した.ガソリンを燃料としてこのエンジンを試験運転した結果,高い図示出力が得られ,内燃機関として有効であることを示した.
- 自動車技術会 2002年度 大学院研究奨励賞
- 平野博之 [ディーゼル燃焼におけるNOxとすすの生成機構とその低減に関する基礎研究]
- 平野博之(Group RCM 2003.3修)
ディーゼル燃焼およびNOx,すすの生成機構を基礎的に明らかにするため,急速圧縮装置に全量ガスサンプル法およびレーザー透過光減衰法を適用して燃焼特性と燃焼過程中の炭化水素, NOx,すす濃度の時間履歴を調べた.とくに,水エマルジョン燃料がNOxとすすの低減に有効で あることを明らかにした.また,脂肪族燃料と芳香族含有燃料を用いて燃料成分の低級化と 酸化過程を調べ,芳香族成分が燃焼およびNOx生成に及ぼす影響を明らかにした.
- 自動車技術会 2001年度 大学院研究奨励賞
- 北岡良一 [高圧ディーゼル噴霧の微粒化と空気導入に及ぼす噴射系と壁面との相乗効果]
- 北岡良一(Group SPRAY 2002.3修)
高圧ディーゼル噴霧の微粒化と空気導入に及ぼす噴射系と壁面との相乗効果,自動車技術会論文集,Vol.33,No.4,pp.109-114,2002.
高圧ディーゼル噴霧の微粒化と空気導入に及ぼす噴射系と壁面との相乗効果,自動車技術会2001年秋季大会学術講演会前刷集, No.74-01, p.7-12, 2001.
高圧ディーゼル噴霧の気体導入過程における噴射系と壁面との相乗効果, 日本機械学会中国四国支部第39期講演会講演論文集, No.015-1, p.123-124, 2001.
※自動車技術会 大学院研究奨励賞※
大学院生修了予定者を対象に大学院での優れた研究を行った者に 学業の向上発展を奨励することを目的とし、2001年度に創設された。(JSAE home page より)