各賞受賞者一覧
日本機械学会三浦賞
令和5年度 日本機械学会三浦賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会三浦賞を受賞して
創成科学研究科理工学専攻機械科学コース 地下 真子

この度は日本機械学会三浦賞という名誉ある賞を頂きまして誠にありがとうございます.博士前期課程2年間の成果がこのような形で評価され大変嬉しく思っております.今回,この賞を受賞できたのは私一人の力だけでなく,丁寧なご指導をしてくださった一宮昌司教授をはじめ,研究室生活をともに過ごした研究室メンバー,そして支援をしてくれた家族のおかげです.皆様にはこの場を借りて心から感謝申し上げます.
私は,学部4年から流体力学研究室に所属し,「再層流化する乱流境界層における時空間構造の情報量解析」というテーマで研究活動を3年間行ってきました.本研究は,未解明である乱流の不規則度合いを情報量解析で定量化し,乱流境界層内における空間的なランダム構造を解明することを目的としています.この研究内容は,研究室でも新規テーマであったため,乱流データを情報量解析するプログラムを一から自作することになりプログラミング勉強から始まりました.そのため,結果が出るまでに時間が非常にかかりましたが小さな成功が積み重なり,多くの新たな研究テーマにも挑戦できる自信がつきました.そして,流体分野だけでなく情報科学分野の論文を先生との個人輪講で読み進める中で必要な知識と応用力が身につきました.受賞のきっかけでもある学会発表では,入念な発表準備と決して人からは見えない努力,一宮先生の的確なご指導のおかげで発表後には他大学の先生方から多くの助言や論文を紹介して頂けました.こうした経験から,物事に対する洞察力と私に接してくださった方々に対する感謝の気持ちを大切にするという姿勢を学ぶことができました.
来年度からは社会人になりますが,この大学院での経験を活かしてモノづくりを通じてささやかな幸せを多くの人々に届けるエンジニアになれるように努力していきたいと思います.
日本機械学会畠山賞
令和5年度 日本機械学会畠山賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会畠山賞を受賞して
機械科学コース 4年 西尾 太陽

この度は日本機械学会畠山賞という名誉ある賞を頂き,大変光栄に存じます.学部4年間の学業の成果をこのような形で評価していただき大変嬉しく思います.学業に専念できるように支え続けてくれた家族,共に勉学に励んだ友人,研究活動においてご指導下さいました流体機械研究室の重光亨准教授をはじめとする機械科学コースの先生方や先輩方のお力添えがあっての受賞であったと思います.私を支えて下さった全ての皆様にはこの場をお借りして御礼申し上げます.
4年次の研究室配属では,以前より興味を持っていた流体機械に関する研究を行う流体機械研究室に配属となりました.私はプロペラ直径が190mmの小型船舶用サイドスラスタのキャビテーションが性能に及ぼす影響に関して研究を行いました.サイドスラスタとは,船舶の喫水部を貫通する円形流路内に設置したプロペラの回転により,船舶の横方向に推力を得る装置であり,近年の漁業において,従事者の減少や高齢化により作業負担軽減が求められるなか,離接岸や定点保持等の操船援助装置として大きく貢献しています.研究を進めていく中で,実験や数値解析において様々な困難に直面することはありましたが,重光先生をはじめ多くの方のご支援のもと,研究目的を達成することができました.また,研究活動を通して,自らの考えを要約し相手にわかりやすく伝える力や,理解力などの技術者として必要な能力を養うことができたと実感しています.
来年度からは徳島大学大学院へ進学し,引き続き流体機械に関して知識を深めていきます.今後,さらに深く追究するためには,今以上の知識や技術が必要不可欠です.この賞を励みとして日々努力を重ねていき,如何なる困難に直面しても解決できるような人材へと成長していく所存です.この度は本当にありがとうございました.
令和5年度 日本機械学会畠山賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会畠山賞を受賞して
機械科学コース 4年 畠 琉晴

この度は「日本機械学会畠山賞」という名誉ある賞を授与いただき,大変光栄に思っております.私の4年間の大学生活における取り組みを,このような形で評価していただき大変嬉しく思います.このような栄誉ある賞を受賞することができたのは,私自身の力のみならず,学生生活をあらゆる面から支えてくれた両親,互いに切磋琢磨し,勉学に励んだ学友,そして,研究室でお世話になった太田光浩教授をはじめとするご指導をいただいた機械科学コースの先生方や先輩方など,多くの方の支えがあってのことと思っております.この場をお借りして心より感謝申し上げます.
私にとってこの4年間は,友人や先輩,先生方に恵まれ,整った学習環境の中で勉学に励むことができ,とても有意義な時間を過ごすことができました.特に,4年次に所属していた流体工学研究室での,「アルカリ溶解性会合高分子溶液中を上昇する大気泡の運動」というテーマで1年間研究に励んだ経験が最も貴重なものとなりました.研究活動では,さまざまな問題に直面し,自身の力不足を痛感することが多々ありました.しかし,研究を指導いただいていた太田先生や研究室の先輩方のご助力により有意義な研究活動をおこなうことができました.また,趣味やアルバイトなどを通した様々な人との関わりや経験も今後の人生において,大変意義のあるものとなりました.
来年度からは徳島大学大学院に進学し,引き続き同様の研究を続けていきます.4年次では先生や先輩方にご助力いただき研究を進めておりましたが,今後はより一層,自身で考え,行動し研究を進めていくことが求められます.大学生活の4年間で学びや経験を活かし,大学院生活では研究や勉学に誠心誠意努めていくことで,実り多き学生生活にしたいと考えております.
三木康楽賞
令和5年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機械科学コース 理工学専攻 松村雄大

この度、令和5年度康楽賞に選出してくださり誠に光栄に思います。
今回、このような賞を受賞できたのは、安井武史教授、南川丈夫准教授(現阪大教授)を始め、実験を親身に見てくださった時実悠講師、長谷栄治特任助教の厳しく、時に温かく丁寧にご指導頂いたおかげだと感謝しております。
僕の研究テーマは、”オール光型テラヘルツ検出法の開発”であり、自身が第1著者の学術論文出版や、複数の国際会議と国内学会に参加してきたりしたことが受賞に結びついたと思います。
安井研究室に配属された当初は、研究テーマが通信の内容であるにもかかわらず機械科学コースに所属していたので、内容が全くわからない状態でした。また、部活動に注力しており、研究活動に十分にはコミットできていませんでした。大学院に進学してから本格的に研究に取り組み始め、通信に関する知識のインプットや実験の経験を地道に積んでいきました。それによって、研究活動を進めていくと共に研究内容がだんだん分かり始め、成果が出るようになりました。学会に参加して研究成果を発表すると、他の大学や研究機関の方から評価を受け、様々なご指摘やアドバイスをいただきました。その結果、”pLED International Symposium 2023”ではBest Student Poster Award、”次世代光フォーラム2024 in 徳島”では最優秀賞を受賞することが出来ました。この経験は今後自分の研究生活において糧となるものだと思います。
今後は、博士後期課程に進学し、現在の研究を深掘りしていきたいと思います。また、これまでの研究活動を通じて、大学に存在する高度な技術を研究段階で終わらすことなく実用化するまで持っていきたいと思ってきました。そこで、スタートアップの起業により、安井研究室の研究シーズで世の中に存在する課題を解決していく活動をしていき、僕にしかなれない博士後期課程学生を目指していきたいと思います。
令和5年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機械科学コース4年 大谷 凌平

この度は康楽賞を頂戴し,誠に光栄に思います。また、大学院の入学手続き等で大きな費用が必要となり,金銭面での不安が募る時期に奨学金を頂き,心強く感じております。三木緑様をはじめとする康楽会の皆様に厚く御礼申し上げます。
私が徳島大学に入学した2020年は新型コロナウイルスのパンデミックが始まった時期にあたり,対面授業が厳しく制限されました。しかし,先生方がオンライン教材を用意してくださったため,自宅でも効率的に勉強することができました。また,実習科目については多くの授業を対面で受講することができました。このように,活動制限がある中でも私たちに充実した学習環境を提供してくださった教員の方々に深く感謝致します。Mbr>
現在,私は機械システム制御学研究室に所属し,高岩昌弘教授のご指導のもと,空気式リフタ装置の制御に関する研究に取り組んでいます。空気式リフタ装置は発熱しない,クリーンな環境でも使用できる等の特異的な性質を持っており,様々な分野で導入が検討されています。しかし,作動流体である空気の圧縮性から,精密な位置決めが難しいという致命的な弱点が存在します。特に,装置が駆動している途中で負荷が変化した際,動作精度の著しい低下が確認されています。そこで,私の研究では,装置の挙動が負荷変動に対してロバストとなるような制御系を構築することを目標としています。自作したリフタ装置で実験を重ね,試行錯誤した結果,最大発生力の約20[%]の負荷変動が発生した場合でも,目標軌道にほぼ完全に一致する応答を得ることができました。今後は,より大きな荷重に対応させるため,複数のシリンダを用いたリフタ装置を試作し,その挙動を実験により検証する予定です。必要であれば同期の精度を向上させる工夫を施し,単一シリンダの場合と同等の制御性能を維持できるシステムの構築を目指します。
令和5年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機械科学コース4年 奥 進之助

この度は「康楽賞」という名誉ある賞を頂き光栄に存じます.学部4年間の学業の成果をこのような形で評価していただき大変喜ばしい限りです.今回の受賞は,機械科学コースの諸先生方をはじめ,現在所属している流体機械研究室にてご指導ご鞭撻いただいております重光亨准教授ならびに先輩方,これまで共に学業や研究に励み切磋琢磨してきた友人,そして何より様々な面で支えていただいた両親のおかげです.この場をお借りして厚く御礼申し上げます.
大学生活4年間を振り返ってみますと,交友関係にも恵まれ,機械工学に関する様々な知識を身につけることができました.また,学業以外にも多様な経験をさせていただき,非常に充実した大学生活を送ることができたと感じております.
私が現在所属しております流体機械研究室では,風車・水車・ポンプなど私たちの身の回りの生活で実際に使用されている製品の高性能化に関する研究が行われております.その中でも私は小型遠心ポンプについての研究を行っています.遠心ポンプは工業,医療をはじめとする多様な分野で使用されており,近年では環境問題への関心の高まりから小型かつ高効率な遠心ポンプの需要が高まっています.このようなニーズを実現するために,小型遠心ポンプの高性能化に向けた研究を行っています.
研究を進める中で,これまでと異なり答えが用意されていない課題に対して取り組むことの難しさを知り,自分の力不足を痛感しました.しかし,重光亨准教授をはじめ多くの方にご支援いただく中で,研究の奥深さや面白さを少しずつ理解することができ,大変有意義な研究活動となりました.
来年度からは徳島大学大学院へ進学します.大学院では,これまで以上に高度な知識・技術が必要となりますので,今回頂いた賞を励みとし,更なる努力を積み重ねていく所存です.この度は本当にありがとうございました.
日亜賞
令和5年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
創成科学研究科機械科学コース 井上 創太

この度は,日亜賞という大変名誉のある賞に選出していただき,誠に光栄に思います.日亜賞を受賞できたことは,南川先生,安井先生,時実先生,長谷先生のご指導,ご鞭撻のおかげです.心より感謝申し上げます.また,研究活動でご助力いただいた菅野技術補佐員にも非常にお世話になりました.重ねて心より感謝申し上げます.
私は研究室に所属した3年間で,他人に意見を求める重要性を学びました.他人のアイデアを取り入れ,より内容がある研究生活を送ることができました.他人に意見を求める重要性に気づいた経験が二つあります.一つ目は,毎週の研究成果についてのミーティングでの先生からのフィードバックです.日々の実験がうまくいかず,実験での些細な出来事をなんとなく報告した際に,先生から思いもよらない指摘をいただきました.私にとって寝耳に水の情報でしたが,指摘内容の確認を行ったところ,実験をうまく進めることができました.指摘された点は,実験者の私からすると,当たり前のように行っている工程であり,その工程でのミスはないと自負している点でした.この経験から,客観的な視野を持つ人の意見を聞き入れ,私自身が自信を持っている事柄に対しても,一度見直してみる大切さを学びました.二つ目は,データについての議論です.先生や他の研究を行っている同期,先輩後輩に対して,私自身がうまくいっていない結果と捉えている内容でも共有することで,失敗と思っている内容は実は成功している内容であったことや,失敗の内容を議論し,ブラッシュアップすることを経験しました.この経験から,失敗だと思った事柄でもしっかりと記録し,複数人に共有することと,さまざまな人と深い議論をするために,わかりやすい資料を作成することの大切さを学びました.この二つの経験を通して,自ら他人の意見を積極的に聞くことで,研究内容の理解を深めるとともに,研究内容の裾野を広げることができたと感じています.最後になりましたが,安井南川研究室のメンバーと研究室生活を送ることができて,本当に楽しかったです.ありがとうございました
令和5年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械科学コース 谷村 省吾

この度は名誉ある日亜賞をいただけ大変光栄に思っております。学部4年間を通しての学業への取り組みをこのように日亜賞という形で評価していただき、大変嬉しく思っております。私が入学当初はコロナの影響もあり、初めの時期は大学に行く機会がほとんどなく、この先の大学生活に不安を抱いていました。しかし、少しずつ大学に行く機会が増え友達も出来たおかげで不安はなくなり、これからの大学生活を頑張っていけると思いました。
私はいろいろなことに挑戦したいという気持ちからイノベーションプラザのロケットプロジェクトに入りました。今思えばですが、プロジェクトでの活動は少し研究室の生活に似ていたような気がします。自分たちで試行錯誤を繰り返し、ロケットを作り上げた経験は大変ではありましたが、自分自身を大きく成長させてくれたと感じています。また、プロジェクト内のメンバーの支えも大きく大変感謝しています。
4年生の研究室配属では、幅広い分野を学びたいという思いから、機械と光の融合の分野の研究室である安井研究室を希望し配属されました。初めは光学の知識が必要であるため、1から勉強をし直すという日々でした。しかし、学部3年までの学業に取り組んだ経験が活きたのか、大変でしたが楽しい日々でした。実験などでは自分で答えを探し出す必要があるため、大変苦労しましたが、安井研究室の先生や先輩方の協力もあり、研究を少しずつですが進めていくことが出来ました。答えを探すためにもがいた4年生での1年間は私を大きく成長させてくれたと実感しています。本当に先生や先輩方には感謝しております。
私は大学院に進学し、今の研究を続けるためより一層成長できるように努力していきたいと思います。また、私が先輩に助けられて研究を進められたように、今度は私が後輩の助けとなるような先輩になれるように精進したいと思います。
令和5年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械科学コース4年 江本 優
この度、名誉ある日亜賞に選出いただき、光栄に思います。私一人では決して受賞できなかったと思います。支えてくれた家族や機械力学研究室の日野順市教授をはじめ、友人や徳島大学の教職員の方々などのサポートがあってこその受賞ですので、この場を借りて深く感謝申し上げます。
4年間の大学生活を振り返ると、最初に思い浮かぶのはコロナのことです。入学時期にちょうどコロナ禍になりました。しばらくの間は大学に行けず、友人も作れないまま孤独な状態が続きましたが、機械系の仕事に就いてみたいという自身の夢のために勉学に励んできました。コロナ禍が明けてくると友人との付き合いやサークル、アルバイト等と活動の幅を広げることができ、自身の知見を深めることができました。
4年次に機械力学研究室に配属され、「モード座標での拡大カルマンフィルタによる加振力推定」というテーマについて1年間研究を行いました。状態方程式を導く際に定義する状態量に入力の項を含ませた拡大系をベースとして、未来の状態の推定を可能とするカルマンフィルタという理論と組み合わせることで振動応答から未知の加振力の推定を行うという研究内容です。加えて、本研究では物理座標で記述された連成運動の運動方程式を非連成のモード方程式に変形するモード座標を取り入れています。これは過去の先輩方の研究にはない初めての試みで研究成果をしっかりと得られるか不安でしたが、担当教授による定期的な勉強会や研究室での助言をいただいたことで納得のいく研究成果を得ることができ、達成感と自信を得ることができました。改めて機械力学研究室の皆さんに深く感謝を申し上げます。
今春から、かねてからの夢であった産業機械を製作する会社に勤めることになりました。徳島大学で得られた経験、そして名誉ある日亜賞に恥じぬよう真摯に仕事に取り組み、精進していきます。
徳島大学工業会賞
令和5年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
創成科学研究科理工学専攻機械科学コース 光本 涼

このたびは、徳島大学工業会賞を受賞し、大変光栄に存じます。博士前期課程での2年間の成果がこのような評価をいただけることに、心から感慨深く思います。受賞にあたり、安井武史教授、美濃島薫特別招聘教授、そして直接のご指導を受けた吉井一倫特任准教授(現 龍谷大学講師)をはじめポストLEDフォトニクス研究所の先生・職員の皆様、いつも支えてくれた友人や家族に、この場を借りて深く感謝申し上げます。
私はポストLEDフォトニクス研究所において、高精度なレーザー光源である光周波数コムの波長を中赤外域へ高効率に波長変換する技法の開発と、その中赤外光コム2台をコヒーレントに位相同期し高速なフーリエ分光を行う中赤外デュアルコム分光計の開発に取り組みました。研究所では自身の研究分野だけでなく、様々な分野の先生方や学生と共に研究活動に励むことができ、自らの分野の幅を大いに広げることができました。博士前期課程に進学してからは、大学内だけでなく共同研究先の先生方や学生との出会いの中で、多くの刺激を受け研究を推進することができました。また、多くの学会発表に参加する機会をいただき、国際学会では2件の賞を受賞することができました。研究所での常に挑戦できる環境のおかげで多くの経験を積むことができ、2年間での自身の成長を強く感じています。
研究が思うように進まない時に、研究所の先生方には相談にのっていただき、先輩方から励ましを受けることで乗り越えることができました。また、指導教員である吉井先生には、実験装置を壊しても、学会発表で上手くいかなくても、愛想をつかすことなくいつも親身に指導していただきました。今回賞を受賞できたのは、私個人の力ではなく、サポートいただいた皆様のおかげです。改めて、心から御礼申し上げます。
令和5年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械科学コース 4年 小澤 俊吾

この度は徳島大学工業会賞という名誉ある賞をいただき誠に光栄に思います.また,学部4年間懸命に勉学に取り組んだ結果がこのような形で評価され大変嬉しく思います.学業に専念できるように支え続けてくれた家族,共に勉学に励んだ仲間,ご指導下さいました重光亨准教授をはじめとする機械科学コースの先生方や先輩方のお力添えがあっての受賞であると思います.私を支えて下さった皆様にはこの場をお借りして厚く御礼申し上げます.
私は学部4年次から,以前より志望していた流体機械研究室に配属され,「二重反転形小型ハイドロタービン」に関する研究を行ってきました.近年,地球温暖化の懸念から,再生可能エネルギーへの需要が高まっています.本研究では再生可能エネルギーの中でも非常に小規模な水力資源を有効利用でき,環境への負荷が小さいピコ水力発電をターゲットとし,高性能化と小型化の両立が期待できる二重反転形小型ハイドロタービンを採用しています.私は二重反転形小型ハイドロタービンの実用化に向けて,フィールドでのポテンシャル調査の結果を基に羽根車設計や数値流れ解析,大学内での発電試験を行いました.また,フィールドでの実証試験装置の構築や実証試験も実施しました.研究室に配属されてからは初めて経験することばかりであり,研究を進める中で多くの困難に直面しましたが,重光先生をはじめ多くの方のご支援により研究を進めていくことができ,有意義な研究生活を送ることが出来ました.
4月から私は徳島大学の大学院に進学します.大学院では,今まで以上に自分で考え行動し,研究を進める必要があるため,困難にぶつかることもこれまで以上に多くなると思いますが,これまでに身につけた知識・技術を活かし,向上心を持ってより一層努力し,研究に取り組んでいきたいと思います.この度は,本当にありがとうございました.
創成科学研究科教育助成奨学賞
令和5年度 徳島大学理工学専攻教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
創成科学研究科教育助成奨学賞を受賞して
理工学専攻 機械科学コース 修士2年 中島 俊介

この度は「創成科学研究科教育助成奨学賞」という名誉ある賞を頂き光栄に存じます.博士前期課程2年間の成果がこのような形で評価され大変嬉しく思っております.今回,この賞を受賞できたのは私一人の力だけでなく,丁寧かつ的確なご指導をして頂いた太田光浩教授をはじめ,研究室生活をともに過ごした流体工学研究室の方々や友人たち,そして日頃から様々な支援をしてくれた両親のおかげです.皆様にはこの場を借りて心から感謝申し上げます.
私は学部4年から流体工学研究室に所属し,「粘弾性流体中における液滴・気泡の剪断変形・分裂挙動の数値解析」というテーマにて研究活動を3年間行ってきました.本研究は,実験的な観察が極めて困難である単純剪断場における単一液滴・気泡の分裂現象を数値的に再現し定量的に評価することで,変形・分裂の詳細機構を解明することを目的としています.研究内容は未知の部分が多く,知的好奇心を絶やすことなく研究を遂行できた反面,困難な問題に直面することも数多くありました.しかし,質問や疑問に的確な回答や助言を下さった太田先生や研究室の先輩,流体工学研究室の仲間のご協力により数々の困難を乗り越えることができました.私が好奇心だけでなく責任感をもって研究活動を遂行し,最新の学術研究の一端に触れることができたのも本研究に関わる多くの方々のおかげであると実感しております.また,太田先生からは研究活動だけでなく人間として大事な多くの事を学ばせて頂き,精神的に大きく成長することができました.
今春からは社会の一員としての第一歩を踏み出します.今後,様々な問題に直面すると思われますが,研究活動を通じて得てきた知見を活かし,社会で生きる1人の人間として責任を果たしつつ,社会に貢献できる立派な人間となれるよう日々精進していく所存です.
徳島大学理工学部教育研究助成奨学賞
令和5年度 徳島大学工学部教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学理工学部教育研究助成奨学賞を受賞して
理工学部 理工学科 機械科学コース4年 辻 直樹

この度は徳島大学理工学部教育研究助成奨学賞という名誉ある賞を頂き大変光栄に存じます.学部4年間の学業の成果をこのような形で評価していただき大変喜ばしい限りです.学業に専念できるよう支え続けてくれた家族,共に勉学に励んだ友人,研究に関しご指導下さいました流体機械研究室の重光亨准教授をはじめとする機械科学コースの先生方や研究室の先輩方,同期のお力添えがあっての受賞であると思います.私を支えて下さった全ての皆様にはこの場をお借りして御礼申し上げます.
大学生活4年間を振り返ってみますと,交友関係にも恵まれ,機械工学に関する様々な知識を身に着けることができました.また,学業以外にもサークル活動やアルバイトをはじめ,新たなことに挑戦し,多様な経験をさせていただきました.この4年間で出会った方々から受けた刺激は,自分の人生において貴重な財産であると感じております.
私は現在,流体機械研究室に所属し,「二重反転プロペラ風車」という研究題目に取り組んでいます.近年では,環境問題への関心の高まりから,再生可能エネルギーへの需要が高まっています.そこで,本研究では小型風力発電に注目し,小型風車の高性能化を図るため二重反転形の風車に関する基礎研究を実施しています.研究を進める中で,実験や数値解析などで多くの困難に直面しましたが,重光先生をはじめ多くの方のご支援により,有意義な研究生活を送ることができました.
来年度からは徳島大学大学院に進学します.大学院では,今まで以上に高度な知識・技術が要求され,より一層困難に直面することもあるかと思います.その際には,この賞を励みとし,知見を深めるため更なる努力を重ね,様々な困難に立ち向かい解決に導くことができる技術者となるべく,日々精進する所存です.この度は本当にありがとうございました.
機械科学奨励賞
令和5年度 機械科学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械科学奨励賞を受賞して
創成科学研究科機械科学コース 修士2年 安丸 和樹

この度は、令和5年度機械科学奨励賞に選出していただき誠に光栄に思います。受賞にあたり、安井武史教授、南川丈夫准教授(現阪大教授)、時実悠講師をはじめ、ポストLEDフォトニクス研究所の教員方に、この場をお借りして深く感謝申し上げます。また、6年間共に勉学に励んだ友人や、学生生活を支えてくださった両親にも厚くお礼申し上げます。
私は、光を用いて医学に新たな視点を提供するというテーマに強く惹かれ、南川研究室を選択しました。私が取り組んだ研究テーマは、ラマン散乱分光法や第2次高調波発生光といった光学的手法を用いることで、肝臓内の分子物性や結晶構造を読み解き、肝疾患の病理解明に繋げるといったテーマでした。この研究に取り組むにあたり、医学や光学といった幅広い分野の知識が必要でした。機械工学を中心に学んできた私にとっては、未知の分野であり、3年間の研究活動は苦難の連続でした。その反面、研究成果が得られた時には、強い達成感と、自身の成長を感じることができました。整った研究設備と、実験結果に対してすぐに先生とディスカッションできる環境で研究に従事できた3年間は、エンジニアとして将来社会に貢献できる能力を養うことができる日々でした。また、国内の学会にも多数参加して研究成果を学外へ発表する場を設けて頂き、貴重な経験を得ることができました。そして、その業績が評価され、このような名誉ある賞を受賞することができ、非常に有意義な研究室生活を送ることができたと実感しております。
私は来年度から、製薬業界でエンジニアとして働きます。企業での挑戦は、多くの困難に出会うと思いますが、研究活動を通して得た医学や光学、機械工学で学んだ知識と考え方を融合させ、新たな視点を生み出すようなエンジニアとなれるよう、より一層精進致します。
令和5年度 機械科学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械科学奨励賞を受賞して
機械科学コース 学部4年 加藤 明澄

この度は「機械科学奨励賞」という名誉ある賞を頂き光栄に存じます.日々の学業の取り組みがこのような形で評価され大変嬉しく思います.共に勉学に励んだ友人,研究においてご指導下さいました太田光浩教授をはじめとする機械科学コースの先生方や先輩方,流体工学研究室の仲間に心より感謝申し上げます.
4年次では流体工学研究室に配属し,「壁面近傍におけるShear-thinning流体中の液滴の剪断変形・分裂現象の数値解析」というテーマのもと,1年間研究に励んで参りました.本研究は,実験的な観察が極めて困難である,壁面近傍における液滴の分裂現象を数値的に再現し定量的に評価することで,液滴の変形・分裂の詳細機構を解明することを目的としています.研究内容を理解することは決して容易ではなかったですが,私の質問や疑問に対して,的確な指導,助言を下さった太田先生,研究室の先輩方のおかげで,挫折することなく,好奇心を保ち続けたまま研究を遂行できました.この1年間を通じて得たかけがえのない経験,知識は私の今後の人生を送る上で重要な基盤となるものであると確信しています.
今後は大学院に進学し,「壁面近傍におけるShear-thinning流体中の液滴の剪断変形・分裂現象の数値解析」の研究を継続する予定です.研究内容に関して,まだ理解しきれていない部分が多く,先輩に頼りがちになってしまったことで,この1年間,自分の未熟さを痛感致しました.進学後は後輩を指導する立場となるため,自分で考えて行動することを肝に銘じて,研究に励みたいです.また,研究活動以外でも,自分自身,人として成長することを目標に,残りの2年間,日々邁進していく所存です.この度は,本当にありがとうございました.
令和5年度 機械科学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械科学奨励賞を受賞して
機械科学コース 4年 近藤 慎佑

この度は, 機械科学奨励賞という名誉ある賞をいただき光栄に存じます。学部4年間の学業の取り組みをこのような形で評価していただき大変嬉しく思います。今回の受賞は, 現在私が所属している非破壊材料計測学研究室にてご指導いただいております西野秀郎教授, 石川真志講師をはじめとする機械科学コースの先生方, 研究室の先輩方や友人からのご支援, そして精神面?経済面において支えていただいた家族のおかげだと思っております。この場をお借りして厚く御礼申しあげます。
私が所属している非破壊材料計測学研究室では, 超音波を用いた板材や配管に存在する欠陥の検査に関する研究を行なっています。その中で私は超音波検査を行う際に生じる不要な共鳴信号に関する研究と欠陥深さの推定を行なっています。研究室配属初期は右も左も分からず, 実験機器の配線から実験後の解析プログラムまで先輩方から教わることばかりでした。同じことを何度か尋ねたこともあったかと思います。しかし, 先輩方は嫌な顔ひとつせず真摯に向き合ってくださいました。また, 研究が上手くいかない時が多々ありましたが, 教授や研究室の先輩方の的確なご指導をいただき, 自分も諦めずに試行錯誤をしたことで, 専門分野の知識や経験が身に付いてきて, 良い結果につながりました。この1年は多くの方に支えていただき, 非常に充実した日々を過ごすことができました。自分自身, 大きく成長することができたと思っております。
来年度から徳島大学大学院に進学して, 引き続き非破壊材料計測学研究室で超音波検査の研究を行なっていく予定です。今後は, より深い知識や技術が要求され困難に直面することが多いと思いますが, 多くの方に支えていただきながらも地道に努力を重ねて自分自身を磨き, 日々精進する所存です。この度は本当にありがとうございました。
計測自動制御学会SICE優秀学生賞
令和5年度 計測自動制御学会SICE優秀学生賞からのメッセージ
計測自動制御学会SICE優秀学生賞を受賞して
創成科学研究科 理工学専攻(博士前期課程) 機械科学コース 2年 池田 陽向

この度は,計測自動制御学会SICE優秀学生賞という名誉ある賞を受賞させて頂き大変光栄に思います.学部時代を含む3年間の研究成果をこのような形で評価していただくことができ,心から嬉しく思っております.また,この賞を受賞することができたのは私ひとりの力ではなく,日頃から熱心にご指導頂いた浮田浩行講師をはじめ,研究室の先輩方や同期生,ともに勉学に励んだ友人,様々な面で支え続けてくれた家族など多くの方々のご指導,ご協力のおかげであると深く考えております.皆様には,この場を借りて厚くお礼申し上げます.
私は学部4年次から視覚情報学研究室に所属し,「 浄瑠璃人形の形状復元」をテーマとして研究に取り組みました.この研究は機械学習や画像処理などを中心に扱うため,プログラミング経験すらほとんどなかった私にとっては大きな挑戦でした.また,先行研究では機械学習を扱っておらず,プログラムもすべて一から自作する必要がありました.しかしながら,自分が今まで学んだことのない分野に触れてみたいと強く思い,この研究を選びました.壁にぶつかり苦労することもありましたが,先生や研究室の方々から助言をいただきながら,粘り強く問題と向き合うことで乗り越えることができました.その結果,国際学会や論文など,研究成果を発表する機会を何度もいただくことができました.研究を通して,未知の分野へ挑戦する楽しさや,ゼロから作り上げる面白さ,粘り強く物事に取り組む大切さを改めて知ることができました.研究室に配属されてからの3年間は,自分にとってかけがえのない財産です.
今春からは就職して,社会人としての第一歩を踏み出します.学部・院での経験を活かし,新たな環境で活躍していきたいと思います.この度は本当にありがとうございました.
日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞
令和5年度 日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞受賞者からのメッセージ
日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞を受賞して
機械科学コース 寺浦 光毅

この度は,日本設計工学会武藤栄次賞優秀学生賞という非常に名誉ある賞に選出していただき,深く感謝申し上げます.学生生活の締めくくりに,このような評価をしていただいたことは大変光栄に思っております.このような賞をいただけたのも,私一人だけの力ではなく,これまでご指導していただいた先生方,ともに学び切磋琢磨した友人,そして大学生活を多方面で支えてくれた両親のおかげです.この場を借りて深く御礼申し上げます.
徳島大学で過ごした4年間はあっという間に過ぎていきましたが,充実した大学生活を送ることができたと感じております.入学当初は,知らない土地での一人暮らしに不安を抱き,さらに新型コロナウイルスの影響により,行動制限を強いられたことで,思っていたような大学生活を送ることができませんでした.しかし,ともに支え合える仲間に出会えたことで,苦しいことも仲間達のおかげで乗り越えることができました.また,アルバイトに取り組むことで自分自身成長することができました.大学4年次に配属された加工プロセス&システム研究室での1年間は特に充実した時間を送ることができました.私は,穴内面穴放電加工法の開発に関する研究として,仕上げ加工時に見られた調心作用について調査することを目的とし,研究を行いました.分からないことも多く,行き詰まることもありましたが,指導教員である石田徹教授と溝渕啓准教授の熱心なご指導,研究室の仲間のアドバイスのおかげで,無事研究をやり終えることができました.
来年度からは,私は就職して社会人になります.これまで大学時代に積み重ねてきた貴重な経験を活かし,社会でも活躍できるよう精一杯努力していきたいと思います.この度は本当にありがとうございました.
日本機械学会中国四国学生会優秀発表賞
日本機械学会中国四国支部若手優秀フェロー賞
日本機械学会三浦賞
令和4年度 日本機械学会三浦賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会三浦賞を受賞して
創成科学研究科機械科学コース 中嶋 駿

この度は「日本機械学会三浦賞」という名誉ある賞を頂くことができ、大変栄誉に感じるともに博士前期課程2年間での成果をこのような形で評価して頂くことができ大変喜ばしい限りです。この賞を受賞するにあたり真摯にご指導をして頂いた指導教員である出口祥啓教授をはじめ。研究室の方々や共同研究先の皆様、そして何より様々な面で私を支えてくれた家族に対してこの場をお借りして御礼申し上げます。
私はレーザ・プラズマ研究室に所属し、3年間レーザ計測を用いたレーザ誘起ブレークダウン分光法を用いた溶鋼中における鉄鋼元素測定技術の開発リアルタイム計測技術を主に産業界にかかわる様々な研究を推進してきました。研究を推進する上で共同研究先との報告会をはじめ国内・国外学会の参加や海外の研究機関や大学との交流などに積極的に参加し多くの経験を積むことができました。研究を推進していく中で企業や研究機関との共同研究が多くあり、スケジュールを設定し研究を推進してきました。また, それと同時に国内学会5件、国際学会5件と多くの学会で発表させて頂き、同じ研究分野の研究者の方々と議論することで多くの知識や知恵を得るとともに今後の研究推進に活かすことができました。研究活動を思い返すとスケジュール管理、実験の手順や報告などで厳しい指導を受けました。特に最後の1年は上に立つものとして責任を持ち研究室全体を管理するなどこの上なく忙しい時間を過ごしましたが、今回の賞をいただきこれまでの活動が報われ嬉しく感じるとともに最後まで厳しく丁寧な指導をいただいた出口祥啓教授には大変感謝しております。
今春からはこれまでと違い社会の一員として一歩を踏み出します。これまで培ってきた多くの経験や知識を活かしエンジニアとして更なる活躍をしていきます。
日本機械学会畠山賞
令和4年度 日本機械学会畠山賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会畠山賞を受賞して
機械科学コース 4年 坪井 登生

この度は日本機械学会畠山賞という名誉ある賞を頂き,光栄に存じます.私の大学4年間の学修成果に対して,このような形で評価していただいたことを大変嬉しく思っています.このような評価を頂くことができたのも,多くの方々の支えがあってのものと実感しています.第一に私の学生生活をあらゆる面から支援してくれた家族にこの場を借りて心から感謝します.また,共に勉学に勤しんだ友人,研究活動で助言を頂いた先輩方,勉学・研究活動でご指導を頂いた先生方にも,この場を借りて御礼申し上げます.
この4年間を振り返ると,2年次以降の3年間は新型コロナウイルスの影響による多くの制限もあり,楽しいことばかりではありませんでした.しかし,その中でも友人と勉学や遊びに励んだ日々は有意義な時間であり,特に4年次の研究室配属で希望した流体工学研究室に配属され,1年間の研究活動に取り組めたことは大変貴重な経験となりました.卒業研究では「核沸騰による気泡の生成過程に及ぼす流体物性の影響」というテーマで1年間研究に取り組みました.研究活動は私の知識不足もあり,困難な場面に幾度と遭遇しましたが,太田先生や研究室の先輩方から的確な指導・助言を受けながら困難を乗り越えることが出来ました.この大学生活の4年間で多くの知識や経験を得ることができ,ここで得たものは私の今後の人生においての基礎となり指針になると確信しています.
来年度には徳島大学大学院に進学します.進学後も引き続き核沸騰による気泡の生成過程についての研究を進めていきます.4年次の1年間は周りの方々の力を借りながら研究を行ってきましたが,大学院進学後は更なる努力を重ねて,日々精進して研究に励み,人として更に成長するための有意義な2年間としていく所存です.
令和4年度 日本機械学会畠山賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会畠山賞を受賞して
機械科学コース 4年 西村 悠佑

この度は日本機械学会畠山賞という名誉ある賞を頂き大変光栄に存じます。学部4年間の学業成績をこのような形で評価していただき、大変嬉しく思います。今まで学業に専念できるように支えてくれた家族、共に勉学に励んだ友人、ご指導下さいました指導教員である高岩昌弘教授をはじめとする先生方や先輩方のお力添えがあっての受賞であったと思います。皆様にはこの場をお借りして心より感謝申し上げます。
学部4年次の研究室配属では、興味のあった機械システム制御学研究室に進み、空気圧駆動によって食品対象物などを優しく把持するソフトロボットフィンガーの開発に取り組みました。従来のソフトフィンガーは、移動時に把持している物体を落としてしまうという欠点があったため、主にその改善をテーマに研究を進めてきました。最初は慣れないソフトウェアの使い方やプログラムの書き方を覚えるのに必死で、開発に苦労しましたが、失敗する度に教授や先輩方に温かいご指導をいただき、自分でも諦めずに勉強し続け、徐々に知識が身に付いてきたことで、自分のアイデアを活かした開発ができるようになってきました。また、企業との共同研究として研究を行ってきたこともあり、日頃からしっかり目標を立てて研究を行うという能力を培うことができたと思います。研究に取り組んだ学部4年次は、このように自分の成長を感じることができた特に有意義な1年間でした。
来年度からは徳島大学大学院へ進学し、現在の研究室でこれからも研究を続けていきたいと思っています。進学後には研究を通じてさらにスキルアップしていきたいので、この賞を励みにしてこれまで以上に努力を重ね、より高度な知識と経験を身に付けていきたいと思っています。最後になりましたが、この度は本当にありがとうございました。
三木康楽賞
令和4年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機械科学コース 理工学専攻 貞廣 知輝
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この度は、令和4年度康楽賞に選出していただき誠に光栄に思います。
今回、このような賞を受賞できたのは、安井武史教授、南川丈夫准教授を始め、実験を親身に見てくださった時実悠講師、長谷栄治特任助教の厳しく、時に温かく丁寧にご指導頂いたおかげだと感謝しております。配属されて間もない頃は、学部時代に学んできた機械工学の内容とは違う光学分野を一から勉強して理解することに精一杯で、周りは自分よりも成績上位の学生が多く、自分はこの先やっていけるのかと焦る一方でした。半期に一回、ゼミで行われる英語論文紹介などでは光学分野に対する理解が足りず怒られたのを覚えています。しかし、先生方や先輩方のアドバイスやご指導のおかげで知識面や人間面で成長することができました。大学院生になり、"光コムを用いた波長走査型デジタル・ホログラフィーに関する研究"をテーマとしてきました。自分の研究業績をたくさんの学会で発表する機会を頂き、同研究分野の研究者や学生、外国の研究者とも意見交換をすることができました。ドイツで参加したICO-25では研究業績が認められ、SPIE Student Paper Prizeというありがたい賞を頂き、自身の成長を実感することができました。2件の国際学会に参加しましたが、日本語が使えない環境で発表し、自分の研究について理解をしてもらうことはとても難しく、現地で試行錯誤した経験が国際交流に対するハードルを大きく下げたと思います。また、研究室の同期にも恵まれていたと思います。研究に前向きな人が多かったからこそ、自分も研究を頑張ることができました。この場を借りて申し上げます。
この賞は、皆様のご協力があってこその賞だと思っております。新年度からは社会人となりますが、これまで大学時代に積み重ねてきた貴重な経験を活かして社会でも活躍できる人間になりたいと考えています。
令和4年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機会科学コース4年 澤田 朱莉
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この度は栄誉ある康楽賞を頂戴し,誠に光栄に存じます。学部4年間日々学業に励んできたのでこのような形で評価していただき大変嬉しく思います。この栄誉は私ひとりの力ではなく,私が現在所属している非破壊材料計測学研究室にてご指導ご鞭撻を賜っております西野秀郎教授,石川真志講師をはじめとし,学部1年の時より熱心にご指導いただいた佐藤克也准教授や機械科学コースの先生方,研究室の先輩方や友人の支えの賜物です。また,精神的・経済的に支えとなってくれた家族の存在は私の中でとても大きいものでした。この場をお借りして皆様に厚くお礼申し上げます。
学部2年次にはコロナ禍により遠隔授業が始まり慣れない授業形態に戸惑いましたが,共に学業に勤しむ友人や親身に相談を受けてくださった先生,丁寧に質問対応をしてくださる先生方のおかげで無事に学部生生活を終えることができました。
現在は非破壊材料計測学研究室に所属し,超音波を用いて薄板の弾性特性を推定する手法について研究しています。推定には透過率が用いられ,これを計測することで薄板中の音速を推定し弾性特性を算出します。先行研究では超音波の入射角調整機構が不安定だったので光学系のステージを使用し実験系を構築し,キャリブレーションに力を入れました。その結果理論値に沿った測定値を得ることができ,信頼性の高い推定値を得ることができました。今後は推定結果を安定させるため,さらに実験手法を検討するほか,空気の温度・湿度の影響を鑑みて再推定を行いたいと考えております。
来年度からは徳島大学院に進学しさらに学びを深め,研究を進めていく所存です。己の未熟さに落胆することもあるかと思いますが,気を引き締めて日々勉強と努力を怠らず邁進して参ります。
最後この度の受賞に御礼申し上げるとともに,ご支援賜りました全ての方々に重ねて感謝します。
令和4年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機械科学コース4年 湯川 宙
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この度は康楽賞という名誉ある賞をいただき光栄に存じます。学部4年間の学業の取り組みをこのような形で評価していただき大変嬉しく思います。今回の受賞は,現在私が所属している非破壊材料計測学研究室にて御指導・御鞭撻いただいております西野秀郎教授,石川真志講師をはじめとする機械科学コースの先生方,研究室の先輩方や友人からのご支援,そして精神面・経済面における家族の支えの賜物です。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
4年間の大学生活を通して私は友人に恵まれ,共に勉学に励んできました。それは遠隔授業が主流となった時も変わらず,協力して未曾有の状況に立ち向かいました。そのおかげで大学生活は非常に充実した日々を送ることができました。
私が所属している非破壊材料計測学研究室では,超音波を用いた板材や配管に存在する欠陥の検査に関する研究を行なっています。その中で私は配管検査で広く用いられている超音波励起装置がもたらす不要信号の発生現象について研究しています。私の研究では実験装置を新たに製作する必要があり,今まで私の研究室では例がなかったレーザー加工に挑戦するなど,試作を重ねてきました。また不要信号の発生条件を理論的に導出すべく波動についても勉強を進めています。日々正解がわからない状況で模索することに苦労しており,自身の至らなさを痛感していますが,西野先生や先輩方のご助力もあり,実験と理論計算の試行錯誤によって良い成果を得ることができました。この研究成果から1月には学会で発表ができ,貴重な経験をさせていただきました。
来年度から徳島大学大学院に進学します。今後はより深い知識と忍耐力が必要になることと思いますが,地道に精進を重ね研究に邁進する所存です。
最後に,重ねてこの度の受賞の御礼を申し上げるとともに,ご支援いただいた全ての方々へ心から感謝申し上げます。
日亜賞
令和4年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
知的力学システム工学専攻 是澤 秀紀

この度は, 日亜賞を受賞することができ, 光栄に思います. サポートしてくれた家族, 指導いただいた先生方, 研究室の同輩, よく遊んでくれた友人たちには深く感謝申し上げます.
徳島大学に入学した頃を今でも鮮明に覚えています. 当時は, まさか自分が博士号を取得することになるとは夢にも思っておらず, 適当に勉強をして大学院にも進学せずに公務員にでもなろうとぼんやりと考えていました. しかし, 機械科学コースで様々なことを学んでいくうちに科学の面白さに強く惹かれ, 博士課程に進学することを決めました.
学部4年生になり, 安井武史教授の研究室配属されてからは苦労の連続でした. 私の所属研究室では, 「光」がテーマの研究を行なっていますが, 当時, 「光」についてほとんど知識が無かったため, 何をするにしても一から勉強するのは大変でした. そんな中で迎えたゼミでの論文紹介では, 先生方にコテンパンにされて涙目になったことは良い思い出です. しかし, 先生や先輩方から様々なアドバイスや指導をいただいたことで, 楽しみながらも大きく成長することができたと思います.
博士課程に進学してからは楽しくも大変な毎日でした. 学内外の先生方や学生の方々と研究に関する意見交換や議論などの交流を活発に行い, 研究に打ち込む日々は本当に楽しかったです. 研究が思うようにいかなくてつらい時には, 先生方に色々と相談に乗ってもらったり, 後輩たちに励ましてもらうことで乗り越えることができました. 特に, 安井武史教授には, 研究指導や学会参加補助, 外部資金獲得や就職活動に至るまで手厚いサポートをしていただきました. このような栄誉ある賞を受賞できたのは, 私個人の力ではなく, サポートいただいた皆様のおかげです. 重ねて御礼申し上げます.
今春から社会人となります. 徳島大学で9年間学んだことや経験を活かして邁進していきます.
令和4年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械科学コース 岡田 昇太

この度、名誉ある日亜賞に選出していただいたことを大変光栄に思います。受賞にあたり、安井武史教授、南川丈夫准教授、直接研究指導いただいた時実悠講師をはじめ、ポストLEDフォトニクス研究所の教員方に、この場をお借りして深く感謝申し上げます。
私は、最先端のレーザー技術”マイクロ光コム”を用いたBeyond 5G通信を実現するという将来性のある研究に強く興味を抱き、安井研究室への配属を決めました。この研究テーマは、テラヘルツ波と呼ばれる未開拓の電磁波を、レーザー技術によって発生させ、次世代無線通信技術の基盤を得ることを目的としており、光・電気・テラヘルツという広い分野の知識が必要でした。機械工学を中心に学んできた私にとって、これらの分野はほとんど未知の分野であり、3年間の研究活動は苦慮の連続でした。その反面、研究成果が得られた時には強い達成感と自身の成長を感じることができました。整った研究設備と、すぐに教員方と話し合いが出来る環境で研究に従事することができたこの3年間は、将来、エンジニアとして活躍するために必要な能力を養うことが出来る日々でした。また、国内外の学会に参加し、研究成果を学外へ発表する場を何度も設けていただき、貴重な経験を得ることができました。そして、その業績が評価され、この様な名誉ある賞を受賞することができ、非常に有意義な研究活動を送ることができたと実感しております。
私は来年度から、企業でエンジニアとして働きます。研究で未知の分野に挑戦し、結果を得られたという経験は、これからの新たな挑戦に対する自信になっております。企業での仕事ではこれまでの知識が通用しないかもしれませんが、学部時を含め6年間で広い分野を学び得た経験を活かして、社会で活躍できるエンジニアとなれる様、より一層精進致します。
令和4年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械科学コース4年 岸上 颯汰

この度は日亜賞という名誉ある賞を頂くことができ非常に光栄に思っております.この賞を受賞するに至ったのは,生活を支えてくださった家族,切磋琢磨することのできた友人,また,研究において丁寧にご指導くださいました重光亨准教授をはじめとする機械科学コースの諸先生方のご支援によるものであり,この場をお借りしてお礼申し上げます.
4年間の大学生活を振り返りますと,交友関係にも恵まれ,機械工学に関する様々な知識を身に着けることができました.また,学業以外にもサークル活動等,多様な経験をさせていただき,非常に充実した大学生活を送ることができたと感じております.
私は大学での講義の中で流体工学の分野に興味を持ち,その中でも流体機械という学問に関する研究をしたいと思いました.そして4年時の研究室配属では,以前より志望していた流体機械研究室に配属となり,遠心ポンプに関する研究を行いました.遠心ポンプは工業,医療をはじめとする多様な分野で使用されており,近年では,環境問題への関心の高まりによる機器の省エネルギー化の推奨により,小型かつ高効率な遠心ポンプの需要が高まっています.このようなニーズに応えるため,遠心ポンプの高性能化に向けた研究を行っています。研究を進める中で,多くの困難に直面しましたが,重光先生をはじめ多くの方のご支援により研究を進めていくことができ,大変有意義な研究活動となりました.
来年度からは大学院に進学し,引き続き遠心ポンプに関する研究を行っていく予定です.今後,今まで以上に高度な知識・技術が要求され,困難に直面することもあるかと思います.しかし,学部4年間で身に着けたことを生かし,真摯に研究に取り組み,後輩の良い手本となれるように精進する所存です.
徳島大学工業会賞
令和4年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
理工学専攻機械科学コース M2 忠政 飛太

この度,徳島大学工業会賞という名誉ある賞を頂き大変光栄に思います.博士前期課程2年間の学業の成果に対してこのような形で評価していただき心から嬉しく思います.また,この賞を受賞できたのは私個人の力だけでなく,指導教員の南川丈夫准教授をはじめとする機械科学コースの先生方,並びにポストLEDフォトニクス研究所の皆様の丁寧なご指導や,研究室メンバーの協力,そして何より,家族の支えがあったからこそ受賞できたと思っています.この場を借りて厚くお礼申し上げます.
この2年間を振り返ると,研究活動に没頭し,さらに,非常に様々な経験ができた2年間でした.大学院から南川研に配属され,「ラマン分光法による細胞な脂肪滴の脂質分子解析とスペクトル解析法の開発」という題目で研究を行いました.私は学部4年から配属されている同期よりも1年間の遅れがあり,焦る気持ちでいっぱいでしたが,南川先生や先輩方の丁寧な指導のおかげで研究活動に慣れることができました.
一方で,複数の研究テーマ,毎週の研究進捗ミーティング,週1?2回のゼミやそれに伴う資料準備など追われ,忙しく辛い時期もありましたが,同期の支えのおかげで乗り越えることができ,結果として,様々な成果を残すことができました.そして,この2年間を通して,7度の国内学会,2度の国際学会,さらには,学会での受賞を成し遂げることができました.特にサンフランシスコでの国際学会では海外の研究者と直接英語で議論を行うなど非常に貴重な経験をさせて頂きました.
この2年間の研究活動を通して,プレゼン作成や発表などの技術面のみではなく,辛くても食いしばる根性などの精神面を培うことができたと思います.
今春からは就職し,社会の一員としての第一歩を踏み出します.徳島大学で学んだことを存分に活かして今後も躍進し続けたいと思います.
令和4年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械科学コース 4年 竹中 査至

この度、徳島大学工業会賞を受賞させていただいたことを誠にうれしく思います。学部1年次は、成績があまり芳しくなかったのですが、学部2年次以降は、授業で分からないところを先生や友人に質問することで、苦手科目を作らないことを意識して勉学に取り組んだことで、学業成績が向上しました。その結果、この賞を受賞することができたのですが、努力を続けることができたのは、質問に丁寧に対応していただいた先生方や自分が分からないところを教えてくれた友人、いつも精神面で支えてくれた家族のおかげだと思います。また、研究活動においては、たくさんの助言や協力をしていただいた髙岩昌弘教授や研究室の方々のおかげだと思います。この場を借りて厚くお礼申し上げます。
4年次には機械システム制御学研究室に所属しており、高齢者の歩行を支援するシューズの研究を行っていました。高齢者は筋力の低下などにより歩行がすり足歩行になってしまいます。そこで、歩行動作における爪先を上に向ける動作を空圧で支援する仕組みにすることで、すり足歩行を防止するシューズの開発とその空気圧回路の改善を行っていました。実際には、思うように装置の開発・改善や実験がうまく進まず、個人的に満足のいく結果は得られませんでしたが、このような研究活動を通して得られた経験や知識は、次の研究活動でも活かすことができる貴重な経験でした。
4月から徳島大学大学院に進学した後にどのような研究テーマを行っていくのかはまだわかりませんが、学部4年次に得られた知識や経験を活かしてさらに研究活動に邁進し、専門知識を深めていきたいと思います。これからも、より一層勉学や研究活動に日々精進し、社会に貢献することができるような優秀な人材を目指したいと思います。
令和4年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械科学コース 4年 藤原 暢

この度、徳島大学工業会賞を受賞させていただいたことを誠にうれしく思います。学部1年次は、成績があまり芳しくなかったのですが、学部2年次以降は、授業で分からないところを先生や友人に質問することで、苦手科目を作らないことを意識して勉学に取り組んだことで、学業成績が向上しました。その結果、この賞を受賞することができたのですが、努力を続けることができたのは、質問に丁寧に対応していただいた先生方や自分が分からないところを教えてくれた友人、いつも精神面で支えてくれた家族のおかげだと思います。また、研究活動においては、たくさんの助言や協力をしていただいた髙岩昌弘教授や研究室の方々のおかげだと思います。この場を借りて厚くお礼申し上げます。
4年次には機械システム制御学研究室に所属しており、高齢者の歩行を支援するシューズの研究を行っていました。高齢者は筋力の低下などにより歩行がすり足歩行になってしまいます。そこで、歩行動作における爪先を上に向ける動作を空圧で支援する仕組みにすることで、すり足歩行を防止するシューズの開発とその空気圧回路の改善を行っていました。実際には、思うように装置の開発・改善や実験がうまく進まず、個人的に満足のいく結果は得られませんでしたが、このような研究活動を通して得られた経験や知識は、次の研究活動でも活かすことができる貴重な経験でした。
4月から徳島大学大学院に進学した後にどのような研究テーマを行っていくのかはまだわかりませんが、学部4年次に得られた知識や経験を活かしてさらに研究活動に邁進し、専門知識を深めていきたいと思います。これからも、より一層勉学や研究活動に日々精進し、社会に貢献することができるような優秀な人材を目指したいと思います。
徳島大学理工学専攻教育研究助成奨学賞
令和4年度 徳島大学理工学専攻教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学理工学専攻教育研究助成奨学賞を受賞して
理工学専攻 機械科学コース 修士課程2年 大森 拓海

この度は教育研究助成奨学賞という名誉ある賞を頂き大変光栄に存じます.大学院での2年間の成果をこのような形で評価していただき大変嬉しく思います.学業に専念できるように支え続けてくれた家族,共に勉学に励んだ仲間,ご指導下さいました重光亨准教授をはじめとする機械科学コースの先生方,共同研究者の皆様のお力添えがあっての受賞であると思います.私を支えて下さった全ての皆様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます.
私は学部4年次より流体機械研究室に配属し「二重反転形小型ハイドロタービン」の研究開発に取り組みました.近年,再生可能エネルギーの有効活用に対する期待が高まり,未開発エネルギー量が大きい小水力発電が注目されています.その中でも環境負荷が小さい非常に小規模(1kW未満)なピコ水力発電に着目し,羽根車設計や数値解析,実験を行うことで,直径100mm以下の非常に小型なタービンの高性能化に向けた検討を行いました.加えて,徳島県内の未利用小水力資源の有効活用のために,農業・養殖用パイプラインや工場排水をはじめとしたフィールドでの発電試験・長期運転を実施することで,発電性能や耐久性について評価し,目標性能を実現することができました.現在は実用化に向けた次段階として売電試験や,より高流量環境においても発電可能な羽根車の開発を行っています.素晴らしい環境の下での研究活動は大変有意義なものとなり,本研究の実用化に向けた一助となれたことを大変誇りに思います.
今春からは新たな環境で社会人としての第一歩を踏み出します.今後も様々な課題に直面すると思われますが,これまでの学生生活を通じて得た知見を活かし,社会に貢献できる技術者となるべくより一層精進していく所存です.
この度は本当にありがとうございました.
徳島大学理工学部教育研究助成奨学賞
令和4年度 徳島大学工学部教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞を受賞して
理工学部 理工学科 機械科学コース4年 平石 裕哉

この度は教育研究助成奨学賞という名誉ある賞を頂き大変光栄に存じます.学部4年間の学業の成果をこのような形で評価していただき大変嬉しく思います.学業に専念できるように支え続けてくれた家族,共に勉学に励んだ仲間,ご指導下さいました重光亨准教授をはじめとする機械科学コースの先生方,共同研究者の皆様のお力添えがあっての受賞であると思います.私を支えて下さった全ての皆様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます.
私は大学での講義を通して流体機械という学問に興味を持ちました.そして,4年次の研究室配属では,以前より志望していた流体機械研究室に配属となりました.私が行った研究は「二重反転形小型ハイドロタービン」という題目です.近年,地球温暖化の懸念から,再生可能エネルギーへの需要が高まっており,本研究では再生可能エネルギーの中でも非常に小規模な水力資源を有効利用し,環境への負荷が小さいピコ水力発電をターゲットにした二重反転形の小型ハイドロタービンに関する研究を実施しています.私は本研究の実用化に向けてフィールドでのポテンシャル調査の結果を基に羽根車設計,数値流れ解析,発電試験を行いました.発電装置や水路の構築をはじめとした研究を進める中で多くの困難に直面しましたが,重光先生をはじめ多くの方のご支援により研究を進めていくことができ,有意義な研究生活を送ることが出来ました.
今後は大学院に進学し,小型ハイドロタービンに関する研究を継続する予定です.進学後はさらに研究を進めていくため,今まで以上に高度な知識・技術が必要となります.この賞を励みとし,更なる努力を重ねて自分自身を磨き,日々精進する所存です.この度は本当にありがとうございました.
機械工学奨励賞
令和4年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械科学コース 修士2年 荒木 悠介

この度は「機械科学奨励賞」という名誉ある賞を頂き光栄に存じます.学業の取り組みをこのような形で評価され大変嬉しく思います.共に勉学に励んだ友人,研究においてご指導下さいました重光亨准教授をはじめとする機械工学コースの先生方や先輩方,流体機械研究室の仲間の支えがあっての受賞であったと思います.私を支えて下さった皆様にはこの場をお借りして厚くお礼申し上げます.
私は学部4年次に流体機械研究室に配属され,近年工業・医療分野等で非常に需要が高まってきている小型遠心ポンプに関する4つの研究テーマに取り組み,基礎研究から応用研究まで幅広く携わらせていただきました.また,実験とシミュレーションの両方を経験することで,より多角的な視点から研究活動に取り組みました.このような恵まれた環境で過ごしたことは私の誇りであり,困難なことも多くありましたがこの3年間の研究活動で大きく成長することができました.また,研究活動に取り組む中で,先輩や後輩,共同研究先の方々等,多くの人を巻き込みながら研究を進める力や,テーマを同時に進めるマルチタスクの能力をはじめ,技術や知識以外の部分でも多くを学ぶことができたと自負しております.
特に,共同研究として取り組んだ磁気浮上遠心ポンプの研究開発では,多いときには週に複数回企業の方と打ち合わせをさせていただき,基礎研究とは異なるスピード感に苦戦したこともありました.しかし,前例のない製品の開発に取り組む面白さと難しさを同時に経験することができ,今後エンジニアとして活躍する上で非常に貴重な経験となりました.
来年度からは社会人となりますが,徳島大学での6年間の経験を活かし,まずは一人前の社会人として社会に貢献できる立派な人間となれるよう日々精進していく所存です.今回頂いた賞を励みとし,エンジニアとしてより成長していきたいと思っています.この度は本当にありがとうございました.
令和4年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械科学コース 学部4年 藤田 梢真

この度は「機械科学奨励賞」という名誉ある賞を授与することができ,大変光栄に思っています.4年間の大学生活での努力がこのような形で評価され大変嬉しく思います.今回,私がこのような賞を授与することができたのは,この歳まで育て,生活を支えてくれた両親,切磋琢磨し,ともに勉学に励んできた友人,そして,研究室でお世話になった太田光浩教授をはじめとする熱心に指導してくださった機械科学コースの先生方など,多くの方の支えがあってのことと思っています.この場をお借りして心より感謝申し上げます.
4年次には流体工学研究室に配属し,「粘弾性流体中を上昇する気泡の界面揺動と非線形運動」というテーマについて1年間研究に励んできました.本研究の現象自体,2年前に発見されたものであり未知なことが多かったため,最初は上手くいかず問題に直面することが多々ありました.しかし,実験を1から教えてくださり,どんな質問や疑問にも丁寧かつ的確に回答してくださった太田先生や研究室の先輩方のご協力により無事困難を乗り越え,1年間を終えることができました.研究以外にも発表の技術や人としての在り方についても指導していただき,今後社会で生きていくうえで貴重な財産となりました.
大学院進学後も「粘弾性流体中を上昇する気泡の界面揺動と非線形運動」の研究を続けていきます.4年次では先輩の手助けがある中で研究を行ってきましたが,今後は研究室に後輩が増え自分が教える立場になります.そのため,これまで以上に負担が大きくなり,より自分で考えて行動し研究を行う必要があると考えています.この1年間で先生や先輩方から学んだことや経験したことを活かしながら,先輩の自覚を持って,今まで以上に研究に熱心に取り組むつもりです.そして,本研究の解明に少しでも貢献できるように努力していきたいと思います.この度は本当にありがとうございました.
令和4年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械科学コース 4年 村上 大介

この度は機械科学奨励賞という名誉ある賞を頂き誠にありがとうございます.徳島大学で学んだ成果がこのような形で評価され大変嬉しく思います.この賞を受賞したのは私個人の力ではなく,熱心にご指導くださった機械科学コースの先生方をはじめ,勉学を共にした仲間や先輩方,そして日頃から様々な面で支えてくれた両親のおかげです.皆様にはこの場をお借りして厚く御礼申し上げます.
4年次には結晶材料学研究室に所属し,「フェムト秒レーザ照射した4H-SiC単結晶上のオーミック電極作製」というテーマで研究を行いました.この研究は,フェムト秒レーザ照射によりSiC表面に改質を導入して,Ni蒸着後のアニールプロセスを低温化することと,アニール後におけるオーミック化のメカニズムの解析を目的としています.実際の実験においてはレーザ装置の不調や,FIB装置を用いた試料加工の困難さにより,思うようなペースで進めることができませんでしたが,何とか作製できた試料のSTEM明視野像,SADP解析から非常に有益なデータを得ることができました.
私は研究室に配属されるまで人前での発表をあまり経験したことがなく,発表の仕方や資料のまとめ方に戸惑うことも多くありましたが,研究室内での発表練習を重ねるにつれ余裕を持って発表に臨めるようになったと感じます.発表や質疑応答を通して,聞き手に自身の研究内容を理解してもらうこと,自分の考えを端的に相手に伝えることの難しさや大切さを学びました.
4月から私は徳島大学の大学院に進学します.これまでは周りの人々に支えられ研究を進めていけましたが,大学院では課題などに対してもっと自分の力で原因や対策について考えていき,研究への理解をさらに深めていくと同時に,同じ研究室に入ってくる後輩達を今度は私が助けていきたいと思います.この度は本当にありがとうございました.
令和4年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械科学コース 4年 北川 温基

この度は「機械科学奨励賞」という名誉ある賞に選出して頂き誠にありがとうございます.私の学部4年間の学業成果をこのような形で評価して頂き大変光栄に思います.このような賞を頂くことができたのは決して自分だけの成果でなく,機械科学コースの諸先生方をはじめ,研究においてお世話になった流体力学研究室の一宮昌司教授や先輩方,共に勉学に励んでくれた友人,学業に専念できるよう支援してくれた両親の支えがあっての受賞だと思います.この場をお借りして感謝申し上げます.
今年度から流体力学研究室に配属され,「順圧力勾配下の乱流境界層の再層流化過程における複雑さ解析」という題目で研究を行いました.配属された当初は,流体力学やプログラミングなど研究に必要な知識の無さを思い知り,研究を進めていけるのか不安に思うこともありましたが,流体力学や研究について基礎的なことから時間をかけて教えてくださった一宮教授や,研究について一緒になって考えてくださった先輩方のおかげで,研究活動も楽しく,探求心をもって研究することができました.卒論発表では,一宮教授や,先輩方と発表練習を何度も行うことで,卒論審査会の同グループの発表者14名中1位の評価を頂くことができました.研究活動から得られることは多く,自分自身の成長を感じることができた有意義な1年間だったと感じています.
来年度からは徳島大学大学院に進学し,引き続きこの研究を行う予定です.今年度は先輩と共に研究活動をしていましたが,来年度からは自分で研究を進めていかなければなりません.これからはもっと自発的に研究を進め,やってみたい事が出てきたときは,できる限りチャレンジして,大学院でもやりきったと思えるような研究活動をしていきたいと考えております.この度は本当にありがとうございました.
日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞
令和4年度 日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞受賞者からのメッセージ
日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞を受賞して
機械科学コース 小山田 達平

この度は,日本設計工学会武藤栄次賞優秀学生賞という非常に名誉な賞に選出していただき,大変光栄に思います.大学に在籍した6年間の最後に名誉ある賞を賜ったことを,非常に嬉しく思います.このような賞をいただけたのも,日頃から丁寧かつ熱心にご指導いただいた溝渕啓准教授ならびに石田徹教授のご助力のおかげです.また,加工プロセス&システム研究室所属の方々には,研究に限らず様々な場面で協力していただきました.この場を借りて感謝申し上げます.
私は「ガラス板への穴加工における電着工具形状による加工液の流れと切りくず排出状況」というテーマについて研究を行いました.研究では,ガラス穴内を満たす加工液の流動を数値流体解析によって求め,解析結果から切りくず排出状況を推察しました.本研究室では,これまで数値流体解析を使用した研究はされておらず,全くノウハウの無い状況であったため,解析を滞りなく行えるようになるまでに多くの問題に直面しました.問題の解消は非常に困難でしたが,先生方や研究室メンバーの支えのおかげで,大きな研究成果を挙げられました.大学院2年次には研究成果を欧文論文といった形で学会誌に掲載できました.これまでの研究活動を思い返すと,研究室で過ごした3年間はノウハウの無い流体解析や経験したことのない論文の執筆など多くの新たな物事に挑戦し続けた期間であったと思います.挑戦に伴う苦労を乗り越え,最後までやり遂げたという実績は確かな自信になっていると強く感じます.
来年度から私は就職し,晴れて社会人となります.これまでに学んだことや身に付けたことを活かし,何事に対しても全力をあげて取り組み,社会で活躍できるエンジニアになれるよう精一杯努力していきたいと思います.
令和4年度 日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞受賞者からのメッセージ
日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞を受賞して
機械科学コース 矢野 拓

この度は,日本設計工学会武藤栄次賞優秀学生賞という非常に名誉ある賞に選出していただき,大変光栄に思います.4年間の大学生活がこのような形で評価していただけたことを非情に嬉しく思います.このような賞をいただけたのも,これまでご指導してくださいました先生方,研究室の先輩方,一緒に切磋琢磨してきた同期の友人,そして両親のおかげであると思っております.この場を借りてご協力いただいたすべての方に厚く御礼申し上げます.
4年次には,非破壊材料計測学研究室に配属され,「空中超音波一探触子反射法による樹脂材料検査の試み」という題目で研究を行いました.初めて触れる機器や研究の原理を理解するのに戸惑うこともありました.また,非常に小さい欠陥を検出するため少しでも手順を間違えると思うような結果が得られずこの研究を私の前にしていた先輩と同じ成果を出すのにも苦労しましが,石川先生が丁寧に熱心にご指導してくださり,少し研究を前進させて無事,最後まで研究をやり終えることができました.心より感謝しております.そのおかげもあり,この一年間非常に充実した一年を過ごすことができ自分自身,大きく成長をすることができたと思っております.
研究をしていて感じたことは,誰も解決したことのない大きな課題に対しても,一つ一つ対応策を考え地道に実施していけば,少しずつ成果が出てその時の達成感がまた新しい課題に挑戦するモチベーションに繋がっていくと感じました.
来年度からは大学院に進学し,引き続き同テーマでの研究を行いたいと考えています.今後は後輩たちにとって自分が良い手本となれるように精進し,今回いただいた賞に恥じないような勉学や研究に取り組んでいきたいと思います.この度は本当にありがとうございました.
日本機械学会三浦賞
令和3年度 日本機械学会三浦賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会三浦賞を受賞して
機械科学コース 西本 健司

この度、日本機械学会三浦賞という名誉ある賞に選出していただいた事を大変光栄に思います。最先端の研究に携わる機会を与えて下さったうえ、様々なご指導をしてくださった安井先生・南川先生・美濃島先生、研究に関する技術や思考、知識などを直接ご指導くださった久世先生には、この場をお借りして深く御礼申し上げます。
私は、マイクロ光周波数コムと呼ばれる世界最先端の光技術に関する研究テーマに3年間取り組み、国内外の学会や原著論文の執筆等を経験させていただきました。これらの活動では、様々な立場の相手に対して自分の研究を簡潔に説明する機会が得られました。こういった活動を複数の媒体で行えたことは貴重な経験であったと実感しています。また、3年間の研究活動を経験した現在から振り返ると、得られた経験による成果は論文や受賞、作成装置などの形で残っており、強い達成感を感じると同時に今後に向けた改善・反省点も多く見つかりました。自分の活動が非常に分かりやすい形で記録に残り、個人の主体的な行動力が結果に大きく反映される研究活動は私の性に合ったものであると感じたことと、3年間という短い期間でこの経験に区切りをつけることが大変もったいないことであると感じたため、配属後の早い段階で博士後期課程への進学を決めていたことは間違いではなかったと感じています。
私の研究活動では基本的に光学分野の知識が求められます。しかし、光学に加えて材料学や熱力学、設計学の知識も研究には利用しています。物を作ることは、研究とは切り離せない重要な作業であり、その基盤を機械科学コースで養うことが出来ていたことは自身の成長を大きく手助けしてくれたと感じています。
最後に、この度の受賞について再度喜びを申し上げるとともに、お世話になった方々へ心から深く感謝申し上げます。
日本機械学会畠山賞
令和3年度 日本機械学会畠山賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会畠山賞を受賞して
機械科学コース 岸田 崇秀

この度は日本機械学会畠山賞という名誉ある賞を頂き大変光栄に存じます.4年間の学業成果をこのような形で評価していただき心から嬉しく思います.これも偏に,熱心にご指導くださった機械科学コースの先生方をはじめ,勉学を共にした仲間や先輩方,そして日頃から様々な面で支えてくれた両親のおかげです.皆様にはこの場をお借りして厚く御礼申し上げます.
今回の受賞にあたり,学生生活を振り返ると,多くの方々との出会いや様々な経験が私自身を大きく成長させたと思います.中でも高等教育研究センターの阿波電鉄プロジェクト活動では,座学だけでは学べない知識や経験が得られ,ものづくりの楽しさや難しさを実感することができました.また当プロジェクト内における先輩や後輩,そして同輩らの知識量や技術力にはいつも圧倒され,漠然と生きてきた自分にとって良い刺激となりました.
4年次は結晶材料学に興味を持ち,岡田研究室に所属しました.岡田研究室ではSiCパワーデバイスを扱っており,私は「フェムト秒レーザを照射した4H-SiC単結晶表面におけるNiシリサイド形成」という題目で研究を行いました.この研究は,フェムト秒レーザ照射によりSiC表面に改質を導入して,Ni蒸着後のアニールプロセスを低温化することと,アニール後におけるオーミック化のメカニズムの解明を目的としています.本年度ではフェムト秒レーザの不調で思うようなデータが得られませんでしたが,岡田教授や先輩方の温かいご指導のもと研究を形にすることができました.
今後は大学院に進学し,SiCパワーデバイスに関する研究を継続する予定です.進学後はさらに研究を進めていくため,これまで以上に高度な知識と技術が必要となります.この賞を励みとし,更なる努力を重ねて自分自身を磨き,日々精進する所存です.この度は本当にありがとうございました.
令和3年度 日本機械学会畠山賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会畠山賞を受賞して
機械科学コース 西川 巧真

この度は日本機械学会畠山賞という名誉ある賞を頂き大変光栄に存じます.学部4年間の学業の成果をこのような形で評価していただき大変嬉しく思います.学業に専念できるように支え続けてくれた家族,共に勉学に励んだ友人,研究活動においてご指導下さいました材料強度学研究室の米倉大介教授をはじめとする機械科学コースの先生方や先輩方のお力添えがあっての受賞であったと思います.私を支えて下さった全ての皆様にはこの場をお借りして厚く御礼申し上げます.
私は現在,材料強度学研究室に属しており,Cr/CrN多層膜のはく離挙動に及ぼす膜厚比および層間ボンバード処理の影響についての研究を行っております.世界中を見ても,はく離挙動に関する検討はほとんど行われていないため,自分でどのような観察を行えばいいのかなど自ら考え行動しなければいけません.また,研究にはAIP装置,光学顕微鏡,走査型電子顕微鏡,レーザー顕微鏡およびスクラッチ試験機など数多くの装置を使う必要があります.その過程で,知識が不足している場合は,適切な文献を探し,新しい考えを取り入れなければいけません.このような経験は過去になく,はじめのうちはうまくいかず苦しい思いをしていましたが,先生の指導や,研究室のメンバーのおかげで,次第に自分の力になっていると実感することができました.
来年度からは徳島大学大学院へ進学し、現在行っている研究を継続する予定です。大学院では、研究活動を通じて、専門知識だけでなく、答えの用意されていない問いに対しての問題解決力や物事の本質を見抜く洞察力、そして高いコミュニケーション能力を身に付けたいと思います。また、国内外の学会発表や、学術論文を発表できる成果をあげ、目に見える形でも実績を残したいと思っています。この度の受賞について再度、喜びを申し上げるとともに、心から深く感謝申し上げます。
三木康楽賞
令和3年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機械科学コース 西川 丈琉

この度は康楽賞という名誉ある賞を頂き大変光栄に存じます。学部4年間の学業の成果をこのような形で評価していただき大変嬉しく思います。今回の受賞は、機械科学コースの先生方をはじめ、現在所属している非破壊計測学研究室にて御指導・御鞭撻いただいております西野秀郎教授、石川真志講師ならびに先輩方や友人、そして何より様々な面で支えていただいた両親のおかげです。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
大学生活4年間を振り返ると始めは一人暮らしで友人もおらず、心細く不安な時期もありました。しかし勉学に励みながら、部活動やボランティア、バイトなどさまざまな場に参加し多くの方々と出会い、支えていただきました。そのおかげもあり部活動では部長を務めるなど非常に充実した日々を過ごすことができました。
私が現在所属している非破壊計測学研究室では、超音波を用いた配管や板材の欠陥の検査に関する研究を行なっており、その中でも私はさまざまな構造物に用いられている鋼板とモルタルからなる部材を伝搬するSH板波系ガイド波について研究をしてきました。私の研究は基礎研究のため、始めは波動について基礎から勉強を始めましたが、理解するまでに非常に時間を要しました。また、実験についても実験方法から手探りで行い、多くの失敗を重ね苦労しました。しかし、西野先生をはじめ多くの方にご支援いただき、試行錯誤を重ねることで少しずつ結果を出すことができました。さらに1月には学会での発表を行うことができ大変有意義な研究活動となりました。
来年度からは徳島大学大学院へ進学します。大学院では、より高度な知識や技術が必要になってくるため今まで以上に苦労することがあると思いますが、多くの方に支えていただきながらも地道に努力を重ね、研究を行なっていく所存です。
日亜賞
令和3年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械科学コース 有馬 勇太

この度は「日亜賞」という名誉ある賞を頂くことができ, 大変栄誉に感じるともに博士前期課程2年間での成果をこのような形で評価して頂くことができ大変喜ばしい限りです. この賞を受賞するにあたり真摯にご指導をして頂いた指導教員である出口祥啓教授をはじめ, 研究室の方々や共同研究先の皆様, そして何より様々な面で私を支えてくれた家族に対してこの場をお借りして御礼申し上げます.
私はレーザ・プラズマ研究室に所属し, 3年間レーザ計測を用いた工業プロセス中の元素組成のリアルタイム計測技術やマッピング計測技術の開発に関する研究を推進してきました.研究を推進する上で共同研究先の方々との報告会や国内・国外学会などに積極的に参加し多くの経験を積むことができました.研究を推進していく中で企業や研究機関との共同研究が多くあり, 最終的な目的を定めその最終目的を達成するために細分化した目標を掲げスケジュールを設定し, 共同研究先に報告会という形で随時状況を報告しながら研究を推進してきました. また, それと同時に国内学会6件, 国際学会5件と多くの学会で発表させて頂き, その中で4つの発表優秀賞を受賞することができました.そして同じ研究分野の研究者の方々と議論することで多くの知識や知恵を得るとともに今後の研究推進に活かすことができました.研究活動を思い返すと実験装置の設計や製作, そして報告会が終われば次の新たな研究へとこの上なく忙しかった反面, 厳しいことを乗り越えるとそれが自信となり次の新たな研究を推進する励みになると強く感じました.
今春からは社会の一員として一歩を踏み出します.これまで以上に辛いことや苦しいことがあると思いますが,これまでに培ってきた多くの経験や知識を存分に活かして更なる活躍をしていきたいです.
令和3年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
知的力学システム工学専攻 横田 雅司

この度は、「日亜賞」という名誉ある賞に選出していただき誠にありがとうございます。思いがけない受賞に非常に驚いたと同時に畏れ多さを感じました。また、同時にこれまでより一層、研究活動などに積極的に取り組まなければと身が引き締まる思いを持ちました。
私は、「免荷型空気式パワーアシスト装置の開発と人間支援システムへの応用」を博士論文の題目として研究に取り組みました。日本政府の調査によると職業病の多くが腰痛であり、深刻な問題になっています。これらの問題を解決するために、出力/重量比の高い空気圧アクチュエータを用いて、地面と脇下間に支援力を発生させることで身体拘束が少ない免荷型空気式パワーアシスト装置を開発しました。装置の支援効果を実測とシミュレーションにより定量的に評価を行った結果、装置を用いると装着者の筋負担を大幅に軽減できることが確認出来ました。パワーアシスト装置の研究は機械工学のみならず、様々な知識が必要だったので苦戦を強いられましたが、研究を通して論文投稿や多くの学術講演会で発表することが出来ました。また、県内企業と共同研究を行い、特許出願も行うことが出来ました。パワーアシスト装置の研究をはじめ、様々な事に取り組むことで忙しくも楽しく充実した日々だったと感じています。,br>
4月から大学教員になりますが、経験したことや教えて頂いたことを活かし、積極的に研究に取り組み、自立した研究者になれるように努力していきます。最後になりましたが、この度の日亜賞を受賞するにあたり、指導教授である髙岩 昌弘先生のご指導、研究室や関係者の方々のご助力なしでは決して得られるものではなかったと思います。ここまでご指導いただき、大変ありがとうございました。この場をお借りして深く感謝申し上げます。
令和3年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械科学コース 中島 俊介

この度は「日亜賞」という名誉ある賞を頂き光栄に存じます.学業の取り組みがこのような形で評価され大変嬉しく思います.共に勉学に励んだ友人,研究においてご指導下さいました太田光浩教授をはじめとする機械科学コースの先生方や先輩方,流体工学研究室の仲間の支えがあっての受賞であったと思います.私を支えて下さった皆様にはこの場をお借りして厚くお礼申し上げます.
4年次の研究室配属では希望であった流体工学研究室に配属となり,「粘弾性流体中における液滴の剪断変形・分裂現象の数値解析」というテーマの研究を1年間行いました.本研究は,実験的な観察が極めて困難である単純剪断場における単一液滴の分裂現象を数値的に再現し定量的に評価することで,液滴の変形・分裂の詳細機構を解明することを目的としています.研究内容は未知の部分が多く,知的好奇心を絶やすことなく研究を遂行できた反面,困難な問題に直面することも数多くありました.しかし,質問や疑問に的確な回答や助言を下さった太田先生や研究室の先輩,流体工学研究室の仲間のご協力により数々の困難を乗り越えることができました.また,太田先生からは研究活動だけでなく人間として大事な多くの事を学ばせて頂き,精神的に大きく成長することができました.
今後は大学院に進学し,「粘弾性流体中における液滴の剪断変形・分裂現象の数値解析」の研究を継続する予定です.研究に関しては,学部生では分からないことも多く,先輩に頼りすぎてしまうことも多かったですが,進学後は後輩を指導する立場となるため,これまで以上に自分で考えて行動し研究を進める必要性を実感しています.その過程で多くの困難な問題に直面すると思います.しかし,この1年間研究室で学んだことや経験したことを生かして困難を乗り越え,今まで以上に真摯に研究に取り組み自分の成長のため日々精進していきたいと思います.この度は,本当にありがとうございました.
徳島大学工業会賞
令和3年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械科学コース 高原 大地

この度,徳島大学工業会賞という名誉ある賞を頂き大変光栄に思っています.この賞を受賞したのは私個人の力ではなく,研究においてお世話になった出口祥啓教授や神本崇博研究員,村本之絵技術補佐員をはじめ,共同研究者の皆様,研究室の方々,その他協力してくださった人々のおかげであります.この場を借りて厚くお礼申し上げます.
私は,レーザ・プラズマ研究室に所属し,燃焼容器や燃焼室内のガス性状計測を非接触かつ高速に計測するレーザ計測技術を研究開発するテーマを担当しました.元々,自動車エンジンに興味があり,燃焼状態の可視化・計測のニーズがあるにも関わらずいまだ解明されていないことが多くあるこの分野を研究してみたいと感じ,このテーマを担当させていただきました.また,研究室では企業との取り組みが多く,スケジュールの設定や企業の方との打ち合わせ,報告書の作成,装置の設計・検証などを行い,研究を確実に進めていく難しさを痛感しながらも,粘り強く,問題を一つずつ解決していきました.多くの学会にも参加し,多くの方々と議論をすることで知識を深めるだけでなく,自分自身の意見を伝える力を高めることができたと思います.最初は上手くいきませんでしたが,相手に伝わりやすく簡潔に発表をすることを目標として取り組むことで,修士の2年間で計2回,ポスター賞および優秀発表賞を受賞することができました.学生時代にこのような体験ができたことは大変貴重であると思います.
今春から就職して社会の一員としての第一歩を踏み出します.徳島大学大学院での2年間学んだことを生かしてこれからも仲間と共に互いに切磋琢磨しつつ仕事に取り組んでいきたいと思います.今後も幾度となく辛いことや苦しいことを経験すると思いますが,日々努力していきたいと思います.
令和3年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械科学コース 岩浅 郁哉

この度は,徳島大学工業会賞という名誉ある賞をいただき,非常に光栄に思います.徳島大学に入学してからは勉学やアルバイト,遊びなど何事にも全力で打ち込んできました.その結果,このような形で努力が報われたことを嬉しく思います.学部1年次は勉学に力を注がず,遊びやアルバイトを中心に行動していました.そのため,学業成績は芳しいものではありませんでした.学部2年次以降は,学業とそれ以外の時間のバランスを取ることを心掛けました.その甲斐あって,学業成績は年が経つごとに右肩上がりになり,より一層勉学に励むようになりました.その結果,この賞を受賞することができましたが,基盤となったのは,先生方や友人,先輩や家族の支えだったと感じています.研究活動においては,数々の助言や協力をいただいた岡田達也教授をはじめ,久澤大夢助教,富田卓朗准教授,植木智之技術職員に深く感謝申し上げます.
4年次には結晶材料学研究室に所属し,ダイヤモンド基板に対してフェムト秒レーザを照射して表面改質を導入することによって,不純物添加の容易化に繋げる研究を行っています.実際の実験においてはレーザ装置の不調や,FIB装置を用いた試料加工の困難さにより,思うようなペースで進めることができませんでした.そのような中でも,何とか作製できた試料のSIMS分析,NBD解析から非常に有益なデータを得ることができました.研究活動を通して培った知識や経験は,私にとってかけがえのないものとなっています.
4月に徳島大学大学院に進学した後も引き続き同じ研究を進めていき,学部4年次よりも深い専門知識を修得できるように,一層努力してまいります.初心を忘れることなく,研究活動や勉学に日々精進する所存です.
徳島大学理工学部教育研究助成奨学賞
令和3年度 徳島大学理工学部教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学理工学部教育研究助成奨学賞を受賞して
機械科学コース 淺井 淳

この度は教育研究助成奨学賞という名誉ある賞を頂き、誠にありがとうございます。大学院での2年間を充実して過ごせたのは家族のおかげです。この場をお借りして心から感謝申し上げます。また、研究活動を行うにあたり親身にご指導くださった長谷崎和洋教授をはじめとする教職員の皆様、楽しくアットホームな研究室生活を実現してくれたエネルギー変換工学研究室の同期にも感謝申し上げます。
私は研究室で熱電半導体の性能向上に関する研究を行ってきました。研究は一度たりとも順調に進んだことがなく、苦難の連続でした。半導体理論の方程式は式と文字が多すぎて10頁を超えたあたりで難解になり、また実験や測定の理論と方法は覚えることが非常に多く、長谷崎先生に泣きつくことが数多くありました。先生はそんな私に対して、いつでも親身になってご指導くださいました。時には主張が違え、激しいバトルを繰り広げることもありましたが、最終的には私の考えを尊重してくださいました。さらに研究内容だけでなく、企業や他の研究機関について、上手い上司との付き合い方等、貴重なお話を学生居室でされていた姿は記憶に新しく、非常に勉強になりました。そのような環境下での研究活動は、大変有意義なものであったと実感しております。一方で、研究室在室時に共著論文を出せなかったことは反省点です。自分の研究に集中しすぎてしまい、他学生との議論や助言のやり取りが疎かになってしまった部分があり、自分以外の活動にあまり貢献できませんでした。今後は、より視野を広く持ち多くの人と有益なやり取りができるよう意識していきたいです。
大学での研究活動で学んだことを活かして今後の活動に取り組んでいきたいと思います。最後にこれまでお世話になった方々に重ねてお礼申し上げます。
令和3年度 徳島大学理工学部教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学理工学部教育研究助成奨学賞を受賞して
機械科学コース 原田 拓弥

この度は、徳島大学理工学部教育研究助成奨学賞に選出していただき誠にありがとうございます。これまで学業に取り組んできたことを、このような形で評価して頂けて、非常に光栄に思います。このような賞がいただけたのも、研究においてお世話になった米倉大介教授をはじめ、研究室の方々、その他協力してくださった人々のおかげだと思っています。この場を借りて厚くお礼申し上げます。
私は学部4年から材料強度学研究室に所属し、「チタン合金上に成膜したCr/CrN多層膜のエロージョン特性に及ぼす膜厚比の影響」というテーマにて研究活動を1年間行いました。本研究は、航空機のジェットエンジンのコンプレッサーブレードに用いられているチタン合金に、Cr/CrN多層膜を被覆することで、エロージョンによる損傷を防ぎ、部品寿命を向上させることを目的としています。研究内容は未知の部分が多く、知的好奇心を絶やすことなく研究することができたと感じています。また、これまでの研究と異なる傾向の結果が得られ、原理を理解できなかった時は、質問に伺えばいつでも対応して下さり、的確な助言を下さった米倉先生のご協力により、困難を乗り越えることができました。
今春からは大学院生になります。これまで大学時代に積み重ねてきたことに更に上積みできるよう、努力を怠らないようにしようと思います。
令和3年度 徳島大学理工学部教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学理工学部教育研究助成奨学賞を受賞して
機械科学コース 横内 陽来

この度,「徳島大学理工学部教育研究助成奨学賞」に選出していただき誠にありがとうございます.学部4年間の勉学の成果をこのような形で評価して頂けて,非常に光栄に思います.このような賞がいただけたのも,勉学に専念させてくれた家族や共に勉学で切磋琢磨した友人,研究活動においてご指導下さいました材料強度学研究室の米倉大介教授をはじめとする機械科学コースの先生方や先輩方のお力添えがあっての受賞であったと思います.この場を借りて厚くお礼申し上げます.
私は現在,材料強度学研究室に所属し,「厚膜化によるCr/CrN多層膜被覆チタン合金のフレッティング疲労特性の改善」というテーマにて研究活動を行いました. チタン合金は軽量かつ高強度であり,耐食性に優れていることから自動車用のコンロッドや医療系などの幅広い分野で用いられています.しかし,問題点として耐摩耗性や耐焼付性に乏しいことから,フレッティングが発生するといった報告がされています.このフレッティングを抑制するために多層膜の被覆による表面改質に注目し,実験を行いました.何度も試験回数が必要のある研究で,多くの困難にも直面しましたが,成果が出た時は大きな達成感を得ることができました.このような座学では感じることのできない研究を通じて,実験を行い,考察し,発表したことは,貴重な経験になったと思います.
来年度からは徳島大学大学院へ進学し,新たな研究室で研究を行う予定です.大学院では,学部4年の研究とは異なる研究に挑戦することで,一つの視点からではなく幅広い視点から物事を考察できる人材になりたいと思っています.また,国内外の学会発表や,学術論文を発表できる成果をあげ,客観的な指標でも実績を残したいと思っています.この度の受賞について再度,喜びを申し上げるとともに,心から深く感謝申し上げます.
機械工学奨励賞
令和3年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械科学コース 中島 將太

この度は「機械科学奨励賞」に選出いただき、大変光栄に思っております。研究においてお世話になった吉井先生や研究室の方々、その他協力してくださった人々のおかげであり、この場を借りてお礼申し上げます。
4年次には、ポストLEDフォトニクス研究所に配属され、「広帯域中赤外デュアルコム分光計の環境計測応用への検討」という題目で研究を行いました。私は徳島大学では3年生まで機械科学コースを専攻しており、光に関する知識がほとんどない状態でスタートしたので、非常に苦労しましたが、先輩方と先生方のご指導の下乗り越えることができました。
配属された研究室の居室は南川先生や安井先生の研究室の人と合同で、多くの人とコミュニケーションが取れるので、とても充実していました。また、光に精通している研究室ということもあって、分からないことがあれば、他の研究室の先輩にも聞けることが心強かったです。
研究に心残りがあるとしたら、研究の最終目標にたどり着かなかったことです。勿論、1年間でできるとは思ってはいなかったのですが、それを行うために予備検討をいくつも行い、データ収集をして、その目標の土台を作るというのが主な研究内容でした。私は大学院には進学しないので4年生で卒業しますが、私の研究を引き継いでくれる人にやり遂げてもらえることを願っています。
今春から就職し社会の一員として一歩を踏み出します。徳島大学での4年間で学んだことを活かしてこれからも切磋琢磨しつつ仕事に取り組んでいきたいと思います。
令和3年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械科学コース 牧田 竜来

この度は「機械科学奨励賞」という名誉ある賞に選出して頂き、誠に光栄に思っております。私の大学での学修成果がこのような形で評価され、大変嬉しく思います。このような賞を受賞できたのも私個人の力のみではなく、これまで様々な部分で支え続けてくれた両親、また共に勉学に励んだ友人、研究において丁寧にご指導下さいました太田光浩教授をはじめとする同研究室の先輩方、同級生など、その他協力して頂いた方々のおかげです。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
徳島大学での4年間を振り返ると楽しいことばかりではなかったのですが、良いことも悪いことも含めて自分自身では充実した時間を過ごすことができたと思います。特に流体工学研究室に所属したこの1年間は、コロナウイルスの影響で色々と制約がありましたが、大変有意義な時間を過ごすことができたと感じています。私は不混和液々層を横切って上昇する気泡運動の三次元数値解析というテーマで研究を行ってきました。研究を主体とした4年生における学生生活は、これまでの生活から一変したため、戸惑うことが多かったと思います。加えて、専門的な分野であるので研究を進めるにあたり多くの困難に直面しました。しかし、この1年間で培った知識や経験はかけがえない財産になると思います。
4月からは徳島大学大学院に進学し、引き続き不混和液々層を横切って上昇する気泡運動の三次元数値解析をテーマとして研究を行っていく予定です。学部4年次では分からないことやできないことが多く、教授や先輩に頼りすぎてしまう部分が多かったですが、大学院へ進学後はこれまで以上に自分で考え、行動に移していくことが必要になってくると考えています。そのために、この1年間の経験を踏まえながら自分自身を磨き、日々精進していきたいと思います。
令和3年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械科学コース 横山 智

この度は,「機械科学奨励賞」という名誉ある賞を受賞することができ,大変光栄に思います.受賞にあたりましては,私が学業に専念できるように精神的,金銭的に支えてくださった両親や,共に勉学に励んだ友人,研究や学業に関して助言をいただいた先輩方,そして,ご指導してくださった先生方に心より感謝申し上げます.
4年次では流体工学研究室に所属し,「粘弾性流体中を上昇する気泡の不連続速度変化」という題目の研究を行ってきました.内容は,粘弾性流体であるアクリル酸ナトリウムポリマー水溶液とカルボキシメチルセルロース水溶液中を上昇する気泡に発生する不連続速度変化を観察,考察することです.研究に取り組むうえで,上昇する気泡を撮影することをはじめ,粘弾性流体のハンドリングの難しさにより思うように実験を進めることができず,悩まされることも多々ありました.しかし,研究活動を通して得た知識や積んだ経験は私にとってかけがえのないものであり,今後の人生における貴重な財産となりました.
徳島大学に入学してから今までの4年間の学生生活は,常に新しいものとの出会いであり,さらに自分自身について見直し,成長することができました.また,これまでの学生生活のなかで最も充実した日々を過ごすことができた期間であると感じています.
大学院進学後も,粘弾性流体中を上昇する気泡の不連続速度変化について研究を続けていきます.4年生では周りの人々の助けを借りながら研究を行ってきましたが,大学院ではより一層努力し,自分の考えをしっかりと持って,学部生の見本となるよう大学院生として研究に取り組んでいきたいと思います.また,研究活動だけでなく,自分自身の成長に繋がる様々な活動に日々邁進する所存です.
日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞
令和3年度 日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞受賞者からのメッセージ
日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞を受賞して
機械科学コース 玉木 智大

この度は、日本設計工学会武藤栄次賞優秀学生賞という名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。大学生活での4年間の努力がこのような形で評価されたことを非常に嬉しく思っております。この賞をいただけたのも、日頃から熱心にご指導頂いた非破壊材料計測学研究室の石川真志講師、西野秀郎教授、機械科学コースの先生方、共同研究先の皆様や研究室の先輩方と同期生、そして学生生活を多くの面から支えてくださった両親のおかげであると深く感じております。私を支えてくださった全ての皆様にはこの場をお借りして、心より感謝を申し上げます。
4年次には、非破壊材料計測学研究室に所属し、「超音波励起サーモグラフィ検査による亀裂検出における定在波の発生とその影響について」という題目で研究を行いました。本研究は、超音波励起サーモグラフィ検査において生じる定在波が亀裂検出と欠陥部発熱量にどのような影響を与えるかの検討を行いました。研究では予想していた結果が出ず、非常に苦労しましたが先生方のご指導や共同研究先の皆様、直属の先輩に頂いた助言などのおかげで、無事最後まで研究をやり終えることができました。研究室に配属されてからの一年間は、新型コロナウイルスの影響で研究室のメンバーと交流ができないことで非常に苦労しましたが、研究室の先輩方と先生方のご指導の下乗り越えることができました。これらの経験から知識や視野を広げることができ、大きく成長することができたと思っております。
この1年間、私は多くの先生方や先輩方に助けられて自分の未熟さを痛感しました。次年度からの徳島大学大学院では、この1年で得た経験を活かし、更なる努力を重ねて自分自身を磨き、日々精進して研究活動に励みたいと思っております。この度は本当にありがとうございました。
計測自動制御学会SICE優秀学生賞
令和3年度 計測自動制御学会SICE優秀学生賞受賞者からのメッセージ
計測自動制御学会SICE優秀学生賞を受賞して
機械科学コース 東郷 匠一郎

この度は,計測自動制御学会SICE優秀学生賞という名誉ある賞を受賞させて頂き大変光栄に思います.学部時代を含む3年間の研究成果をこのような形で評価していただくことができ,心から嬉しく思っております.また,この賞を受賞することができたのは私ひとりの力ではなく,日頃から熱心にご指導頂いた浮田浩行講師をはじめ,同研究室のメンバー,勉学を共に切磋琢磨してきた友人,生活を支援してくれた家族など多くの方々のご指導,ご協力のおかげであると深く考えております.皆様には,この場を借りて厚くお礼申し上げます.
私は学部4年から視覚情報学研究室に所属しておりました.研究室では,手の動きであるジェスチャを用いて,誰でも簡単に無人ロボットを操作できるシステムをつくることを目的とした「ジェスチャ認識」というテーマで研究をしてきました.画像処理やプログラミングなど,学部時代には深く学んでこなかった分野がメインであり,壁にぶつかり苦労する時も多々ありましたが,研究室のゼミで先生やメンバーから助言をいただき,議論を積み重ねることで乗り越えることができました.また,国際学会などの貴重な機会を通じて,高い専門性を持つ研究者の方々とも議論することができ,自らの視野を広げることが出来たと実感しております.研究室に配属されてからの3年間を改めて振り返ると,答えのないものをゼロからつくる楽しさや難しさを知ることができ,専門的な知識や技術以外にもコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力など様々な面で大きく成長できたと思います.
今春からは就職して,社会人としての第一歩を踏み出します。今までとは異なる分野への挑戦となりますが,学部・院での経験を活かし,新たな環境で活躍していきたいと思います.この度は本当にありがとうございました.
令和3年度 計測自動制御学会SICE優秀学生賞受賞者からのメッセージ
計測自動制御学会SICE優秀学生賞を受賞して
機械科学コース 白瀬 左京

この度は、計測自動制御学会賞の一つであるSICE優秀学生賞を頂き、大変光栄に存じます。本賞は今年度から制定され、徳島大学での第1号受賞者となれましたこと誠に喜ばしい限りです。
4年間の学生生活を振り返ってみますと、それは非常に充実した歳月でありました。1年次から3年次までは機械工学の様々な知識を習得し、ロボコンプロジェクトでの活動を通して機械の設計や部品の加工など実践的な能力を身につけることができました。
4年次からは機械システム制御学研究室に配属され、「空気圧サーボのミクロンオーダー位置決め」というテーマにて研究を行いました。所属研究室ではこれまで市販の空気圧シリンダを用いて、0.01mmの位置決め精度を実現していましたが、さらに1/10の精度となるミクロン[μm]単位の位置決め精度を目指すというもので、そんな大それたことが自分にできるのかと不安になり、テーマの変更も考えましたが、難しいからこそ取り組む価値があるのではないかと考え、自分を信じて研究に励みました。計測機器の取り扱いや電子回路の構成など、新たな知識を必要とする場面が多く、行き詰まることも多々ありましたが、髙岩昌弘教授の熱心なご指導と、研究室の先輩方、特に今年度博士後期課程を修了される横田雅司氏には多大なるご助力を頂き、新たな制御手法の提案により目標精度を実現することができました。そして、難しい研究に対して自分なりに工夫することの楽しさ、成功させることの喜びを新たに知ることができました。支えてくださった皆様にはこの場をお借りして心より感謝申し上げます。
来年度からは徳島大学大学院に進学し、引き続き当研究室で研究を続けます。学部4年間で得た知識や経験を活かし、これからも研究に励んでいく所存です。また、先輩方がそうであったように、今度は自分が先輩として後輩達を支援していきたいです。
日本機械学会三浦賞
令和2年度 日本機械学会三浦賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会三浦賞を受賞して
機械創造システム工学コース 仲原 拓弥

この度は「日本機械学会三浦賞」という名誉ある賞を頂け、大変嬉しく感じるとともに、研究においてご指導していただいた安井武史教授、南川丈夫准教授をはじめ研究室のメンバー、ポストLEDフォトニクス研究所の教員の方々にはこの場をお借りして深くお礼を申し上げます。
私は学部4年次から安井/南川研究室に所属し、光源開発や光計測といった基礎知識を習得しながら、光周波数コムという最先端光技術のバイオセンシング応用というチャレンジングなテーマに取り組みました。大学の講義は機械工学関連がメインだったため、研究室配属当初は、光学や計測学に関する知識を余り持っていませんでした。そのため、最初は実験の基本的な原理や方法、計測機器の取り扱いなどが理解できず、実験を進めていく上で多くの困難に直面しました。しかし、独学で知識を修得すると共に、週1回の研究グループ・ミーティングや週2回の研究室ゼミにおいて、先生方や先輩・同輩・後輩から助言や指摘をいただくことにより解決することができました。また、バイオセンシング関連の知識・技術についても知らないことが非常に多かったのですが、ポストLEDフォトニクス研究所の加治佐平特任講師にゼロからご指導いただき、研究を進めていくことができました。その結果、大学院在学中に数多くの国内学会や国際学会で研究成果を報告することができ、貴重な体験をさせていただいたと感じています。修士論文を終えた今、大学講義では修得できない「ものづくり」に対する考え方を広く理解できたと感じています。特に、修士論文において研究開発を進めたバイオセンシング光コムが、新型コロナウイルスの高感度検出にも適用可能であることを示すことが出来たのは、今のコロナ社会を考えると感慨深いものがあります。
今春からは、社会人としてこれまで学んだことを活かして、より一層邁進していきたいと考えています。
日本機械学会畠山賞
令和2年度 日本機械学会畠山賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会畠山賞を受賞して
機械科学コース 大森 拓海

この度は日本機械学会畠山賞という名誉ある賞を頂き大変光栄に存じます.学部4年間の学業の成果をこのような形で評価していただき大変嬉しく思います.学業に専念できるように支え続けてくれた家族,共に勉学に励んだ友人,研究活動においてご指導下さいました流体機械研究室の重光亨准教授をはじめとする機械科学コースの先生方や先輩方のお力添えがあっての受賞であったと思います.私を支えて下さった全ての皆様にはこの場をお借りして厚く御礼申し上げます.
4年次の研究室配属では希望であった流体機械研究室に配属となり,それまでとは異なる環境での大学生活に戸惑いもありましたが,研究内容は非常に奥深く,素晴らしい指導教員や先輩方の下での研究活動は大変有意義なものとなりました.近年,地球温暖化への懸念から,再生可能エネルギーの有効活用に対する期待が高まっていることから,私は再生可能エネルギーの中でも非常に小規模なピコ水力発電をターゲットにした小型のハイドロタービンに関する研究開発を実施しました.流体機械に関する知識を深め,数値解析や実験を行うことで小型ハイドロタービンの高性能化を目指して検討を行いました.また,徳島県内に数多く存在する農業用水路をはじめとした未利用小水力資源を有効活用するために,9月よりフィールドでの発電試験を開始しました.現在は初期段階として発電性能や耐久性などの評価を行っており,最終的には1[kW]発電の実現や複数のフィールドにおける発電試験の実施を目指しています.
今後は大学院に進学し,小型ハイドロタービンに関する研究を継続する予定です.進学後はさらに研究を進めていくため,今まで以上に高度な知識・技術が必要となります.この賞を励みとし,更なる努力を重ねて自分自身を磨き,日々精進する所存です.この度は本当にありがとうございました.
令和2年度 日本機械学会畠山賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会畠山賞を受賞して
機械科学コース 木虎 宏輝

この度、日本機械学会畠山賞という名誉ある賞を頂き、大変光栄に思います。徳島大学4年間の自身の学生生活をこのような形で評価して頂いたことに対し、非常に嬉しく思います。この賞を受賞することができたのは私一人の力だけではなく、丁寧なご指導を頂いた先生方、切磋琢磨し共に勉学に励んだ友人達、そして学業に専念させてくれた家族の存在があったからだと思います。この場をお借りして心より感謝申し上げます。
4年間の学生生活を振り返えると、講義やレポート、研究、また短期海外留学など非常に充実したものであり、あっという間だったと感じます。4年生時の研究室配属では自動運転や情報通信に必要とされる光技術に興味を持ち、また学生が活躍できる環境が整っていることからポストLEDフォトニクス研究所を志望しました。現在は光周波数コムという高速かつ高精度な計測が可能という利点を持つ特殊なレーザーを小型化したマイクロコムの研究を行っています。配属当初は、難解な光学分野の学習や光ファイバーなどの光学部品と測定機器の取り扱い、英語論文の読解など多くのことに苦戦を強いられましたが、指導教員である久世直也准教授や先輩方からの熱心なご指導のおかげでしっかりと理解することができました。ありがとうございました。
来年度からは徳島大学大学院へ進学し、現在行っている研究を継続する予定です。大学院では、研究活動を通じて、専門知識だけでなく、答えの用意されていない問いに対しての問題解決力や物事の本質を見抜く洞察力、そして高いコミュニケーション能力を身に付けたいと思います。また、国内外の学会発表や、学術論文を発表できる成果をあげ、目に見える形でも実績を残したいと思っています。この度の受賞について再度、喜びを申し上げるとともに、心から深く感謝申し上げます。
三木康楽賞
令和2年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機械創造システム工学コース 廣岡 勇人
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この度は「三木康楽賞」という名誉ある賞に選出して頂き誠にありがとうございます.博士前期課程2年間の成果がこのような形で評価され大変嬉しく思っております.公益財団法人康楽会関係者の方々には深く御礼申し上げます.今回,この賞を受賞できたのは私一人の力だけでなく,丁寧かつ的確なご指導をして頂いた太田光浩教授をはじめ,研究室生活をともに過ごした流体工学研究室の方々や友人たち,そして日頃から様々な支援をしてくれた母のおかげです.皆様にはこの場を借りて心から感謝申し上げます.
私は学部4年から流体工学研究室に所属し,「核沸騰による気泡成長と非定常熱伝達の数値解析」というテーマにて研究活動を3年間行ってきました.本研究は,実験的な観察が極めて困難である沸騰現象を数値的に再現し,定量的に評価することで沸騰熱伝達の詳細機構を解明することを目的としています.研究内容は未知の部分が多く,知的好奇心を絶やすことなく研究を遂行できた反面,困難な場面も数多くありました.しかし,質問に伺えばいつでも対応して下さり,的確な助言を下さった太田先生や共同研究者のフロリダ州立大学 Mark Sussman教授のご協力により数々の困難を乗り越えることができました.私が好奇心だけでなく責任感をもって研究活動を遂行し,最新の学術研究の一端に触れることができたのも本研究に関わる多くの方々のおかげであると実感しております.また,研究活動だけでなく太田先生からは人間として大事な多くの事を学ばせて頂き,精神的に大きく成長することができました.
今春からは社会の一員としての第一歩を踏み出します.今後,様々な問題に直面すると思われますが,研究活動を通じて得てきた知見を活かし,社会で生きる1人の人間として責任を果たしつつ,社会に貢献できる立派な人間となれるよう日々精進していく所存です.
令和2年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機械科学コース 荒木 悠介
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この度は「康楽賞」という名誉ある賞を頂き光栄に存じます.学部4年間の学業の成果をこのような形で評価していただき大変喜ばしい限りです.今回の受賞は,機械科学コースの諸先生方をはじめ,現在所属している流体機械研究室にて御指導・御鞭撻いただいております重光亨准教授ならびに先輩方,これまで共に学業・研究に励み切磋琢磨してきた友人,そして何より様々な面で支えていただいた両親のおかげです.この場をお借りして厚く御礼申し上げます.
大学生活4年間を振り返ってみますと,交友関係にも恵まれ,機械工学に関する様々な知識を身につけることができました.また,学業以外にもサークル活動や留学をはじめ,多様な経験をさせていただき,非常に充実した大学生活を送ることができたと感じております.
私が現在所属しております流体機械研究室では,送風機・水車・ポンプなど私たちの身の回りの生活で実際に使用されている製品の高性能化に関する研究が行われております.その中でも私は遠心ポンプについての研究を行っています.遠心ポンプは工業,医療をはじめとする多様な分野で使用されており,近年では環境問題への関心の高まりから小型かつ高効率な遠心ポンプの需要が高まっています.このようなニーズを実現するために,遠心ポンプの高性能化に向けた研究を行っています.研究を進める中で,これまでと異なり答えが用意されていない課題に対して取り組むことの難しさを知り,自分の力不足を痛感しました.しかし,重光先生をはじめ多くの方にご支援いただく中で,研究の奥深さや面白さを少しずつ理解することができ,大変有意義な研究活動となりました.
来年度からは徳島大学大学院へ進学します.大学院では,これまで以上に高度な知識・技術が必要となりますので,今回頂いた賞を励みとし,更なる努力を積み重ねていく所存です.
令和2年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機械科学コース 梶田 隼矢
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この度は三木康楽賞という名誉ある賞に選出していただいたこと、誠に光栄に思っています。今回このような賞を受賞できたことは私が所属する機械システム制御学研究室の髙岩昌弘教授を始め、研究室の先輩方や同期生、また様々な面で支えていただいた両親のおかげです。この場を借りて感謝の意を表します。
大学生活を振り返ると、初めは慣れない環境や一人暮らしの生活に不安を覚えていました。しかし交友関係に恵まれ次第に不安はなくなり、講義では機械工学の様々な知識を得ることができました。この四年間は非常に充実したものだったと感じています。
私が所属する研究室は空気圧を用いた人間支援ロボットを主として研究しており、私は空気圧を調整するサーボバルブの小型・軽量化をテーマとして研究をしました。人体装着(ウェアラブル)なロボットシステムを目指し機器全体の小型・軽量化を図るのが目的です。しかしいざ研究が始まると自分は何から手を付ければよいのか、どういった方針で研究を進めていけばよいのかなど右も左もわからない状態でした。そこで教授や先輩方に指導をいただき、初めはサーボバルブとしての十分な性能を得られなかったりと苦戦しましたが、最終的には一定容積タンク内の圧力を任意に調整できるまでになりました。今後は現在の3ポート方式を5ポート方式に拡張し,エアーシリンダーの運動制御に適用しようと考えています。
この一年間私は教授や先輩方に助けられてきましたが、同時に自分の未熟さを痛感しました。次年度より私は徳島大学大学院に進学し、同研究室での研究を続けます。この一年で得た経験を活かし、より良い研究成果を挙げること、また自分の能力を向上させ社会で通用する人材となることを目標に、より一層研究活動に励みたいと思います。この度は本当にありがとうございました。
日本機械学会 中国四国支部学生会優秀発表賞
日亜賞
令和2年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械創造システム工学コース 石黒 武

この度は日亜賞という名誉ある賞を頂き光栄に存じます.学業の取り組みをこのような形で評価され大変嬉しく思います.共に勉学に励んだ友人,研究においてご指導下さいました重光亨准教授をはじめとする機械工学科の先生方や先輩方,流体機械研究室の仲間の支えがあっての受賞であったと思います.私を支えて下さった皆様にはこの場をお借りして厚くお礼申し上げます.
私は大学での講義の中で流体工学の分野に興味を持ち,その中でも流体機械という学問に関する研究をしたいと思いました.そして4年次の研究室配属では,以前より志望していた流体機械研究室に配属となりました.私が行った研究は「二重反転形小型ハイドロタービンの実用化に向けた研究開発」という題目です.近年のエネルギー問題として,化石燃料に依存したエネルギー消費により地球温暖化の進行が懸念されています.そのため,現在再生可能エネルギーへの需要が高まっており,本研究では再生可能エネルギーの中でも非常に小規模な水力資源を有効利用し,環境への負荷が小さいピコ水力発電をターゲットにした二重反転形の小型ハイドロタービンに関する研究を実施しています.私は本研究の実用化に向けてフィールドでポテンシャル調査を行い,その結果をもとに羽根車設計,数値流れ解析,発電試験を行いました.研究を進める中で多くの困難に直面しましたが,重光先生をはじめ多くの方のご支援により研究を進めていくことができ,有意義な研究生活を送ることが出来ました.特に,自分が設計した羽根車を用いて実際に発電試験を行い,目標となる発電量が期待できる結果を出せたのは私にとって非常に良い経験となりました.
来年度からは社会人となりますが,これまでの学生生活で学んだ経験を活かしエンジニアとしてより成長していきたいと思っています.この度は本当にありがとうございました.
令和2年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械創造システム工学コース 井上 一輝

この度は日亜賞という名誉ある賞を受賞させて頂き大変光栄に思います。徳島大学での学業成果としてこのような形で評価して頂きとてもうれしく思います。またこの賞を頂くにあたり、私を支えてくれた家族、ともに勉学に励んだ友人、研究室の指導教員である吉井一倫特任准教授をはじめとするポストLEDフォトニクス研究所の先生方並びに研究所の先輩方にこの場をお借りして厚くお礼申し上げたいと思います。
徳島大学での4年間の学習は大変でしたが、ともに本気で取り組み、助け合う仲間がいたことで乗り越えることができました。本当に感謝しています。
4年生ではポストLEDフォトニクス研究所に配属され、「フェムト秒レーザーを光源とする非線形光学結晶を用いた赤外光波長変換の高出力化に関する研究」という題目で研究を行いました。光コムはノーベル物理学賞を受賞するなど様々な分野で近年注目されておりますが、私は物質同定に適した波長領域である中赤外領域の光コムの発生の高出力化を行いました。研究を進める際に数多くの困難がありましたが研究所の指導教員である吉井先生に様々な問題の見つけ方や問題を解決する方法、実験を簡単にする工夫などを学びました。どのような実験がしたいかを聞いていただき、私の行いたい実験をさせていただきました。そのため常に関心を持って研究に励むことができました。また私の苦手であったデータのまとめ方などを指摘していただき、自分で認識することができました。本当に感謝しています。安井・南川研のゼミにも参加させていただきました。ゼミでは論文紹介の機会があり、論文の読み方や発表の方法を学びました。これらの経験により大きく成長できたと実感しております。
来年度からは博士前期課程に進学します。現在は研究者として未熟ですが知識、経験を積むとともに多くの研究者と意見交換を行い大きく成長したいと思います。
令和2年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械科学コース 篠崎 翼

この度は,日亜賞という名誉ある賞を受賞させて頂き大変光栄に思います.学業の成果をこのような形で評価して頂き,心からうれしく思います.また,この賞を頂くにあたって,私を支えてくれた家族や共に勉学に励み切磋琢磨してきた友人,丁寧なご指導を承りました研究室の指導教員である名田先生,木戸口先生をはじめとする機械科学コースの先生方並びに研究室の諸先輩方、動力工学研究室の関係者皆様に厚く御礼申し上げます.
学生生活を振り返ると講義や研究を通して様々なことを学ぶことができました.講義では機械科学コースとして必要な力学や設計を,実験や実習なども通じて幅広く学習できました.中でも,知的財産に関する授業であるアイデアデザイン創造では,実際に特許を取得するという貴重な体験をさせて頂きました.この講義を通して,企業での知的財産の重要性や特許習得のためにアイデアを形にする大変さなどを学ぶことができました.
4年次には動力工学研究室に配属され,小型ガスタービン発電機の燃焼器に関する研究に取り組みました.本研究は今年度より新しく始まるため主に実験装置の設計を行いました.この際,機械科学コースで学んだ材料力学,流体力学,熱力学,および機械力学を用いて熱による変形や強度計算を行いました.しかし,自分にとって教科書にある内容を応用することが難しく,図書館の書籍を自分で調べ,また諸先生方から知見を頂きつつ設計を行いました.この一連の研究の中で,分からないことを主体的に調べることや,実際に制作できる設計を行うことの重要性を学びました.
来年度より徳島大学の大学院に進学するため,引き続き小型ガスタービン発電機の研究を行います.機械科学コースの4年間で培った力を生かし,さらなる成長ができるように研究に取り組んでいきたいと思います.この度は本当にありがとうございました.
徳島大学工業会賞
令和2年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械創造システム工学コース 林 侑蔵

この度は徳島大学工業会賞という名誉ある賞を頂き大変光栄に思っています。また、徳島大学で学んだ成果がこのような形で評価され大変嬉しく思います。この賞を受賞したのは私個人の力ではなく、研究においてお世話になった出口祥啓教授や神本崇博研究員、村本之絵技術補佐員をはじめ、共同研究者の皆様、研究室の方々、その他協力してくださった人々のおかげであり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
6年間の徳島大学での学生生活を振り返ると、日々の講義や課外活動を通して様々なことを経験することができました。4年次に研究室に配属されてからは、学会参加、企業との共同研究、西安交通大学との共同研究室の交流などを経験し、大きく成長することができました。
研究室での取り組みでは特に企業との共同研究を重視し、遅延なく推進することを目標として研究を行いました。スケジュール管理や企業との打ち合わせ、報告書の作成、装置の設計開発・検証など、様々なタスクをこなしながら、壁にぶつかりながらも多くの方のサポートのおかげで進めることができました。また、国内外の学会にも参加し、多くの方と議論することで、違った視点から自身の研究について見直すことができ、知識を深めることができました。さらに、相手に伝わりやすく簡潔に発表をすることを目標として取り組むことで、自身の意見を発信する力を高めることに繋がったと思います。
私は今春から就職して社会の一員としての第一歩を踏み出します。この賞を頂けたことは社会に出る前に大きな自信につながりました。今度、技術者として国内だけでなく世界で活躍できるよう取り組んでいかなければなりません。徳島大学で6年間学んだこと、経験したことを生かして一人前の技術者になるために日々努力を重ねていきたいと思います。
令和2年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械科学コース 白井 光貴

この度は徳島大学工業会賞という名誉ある賞を頂き光栄に存じます.学部4年間の取り組みをこのような形で評価され大変嬉しく思います.共に勉学に励んだ友人,研究においてご指導下さいました重光亨准教授をはじめとする機械工学科の先生方や先輩方の支えがあっての受賞であったと思います.私を支えて下さった皆様にはこの場をお借りして厚くお礼申し上げます.
私は大学での講義の中で流体工学の分野に興味を持ち,その中でも流体機械という学問に関する研究をしたいと思いました.そして4年次の研究室配属では,以前より志望していた流体機械研究室に配属となりました.私が行った研究は「RANSによるクロスフロー風車周りの流れの再現」という題目です.近年のエネルギー問題として,化石燃料に依存したエネルギー消費により地球温暖化の進行が懸念されています.そこで,現在再生可能エネルギーへの需要が高まっており,過去の研究において低周速比において高トルクで起動性に優れ,低騒音,安全性が高いなどの特徴を有するクロスフロー風車の研究が行われていました.しかし,現段階では数値解析において性能特性の定量的評価は実施できていません.そこで,本研究では実験結果を最大限有効活用し,風車周りの流れを的確に再現するための数値解析条件を検討しました.研究活動を行っていく中,数値解析や実験において多くの困難に直面しましたが,重光先生をはじめ先輩方のご指導により研究を進めていくことができました.
来年度からは大学院に進学し,引き続きクロスフロー風車周りの流れの再現に関する研究を行っていく予定です.今後,今まで以上に高度な知識・技術が要求され,困難に直面することもあるかと思います.しかし,学部4年間で身に付けたことを生かし,真摯に研究に取り組んで自分自身を磨き,後輩の良い手本となれるように精進する所存です.
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞
令和2年度 徳島大学工学部教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞を受賞して
機械創造システム工学コース 李 毅

この度、「徳島大学工学部教育研究助成奨学賞」に選出していただき誠にありがとうございます。徳島大学での勉学の成果をこのような形で評価して頂けて、非常に光栄に思います。このような賞がいただけたのも、研究においてお世話になった出口祥啓教授や神本崇博研究員、村本之絵技術補佐員をはじめ、共同研究者の皆様、研究室の方々、その他協力してくださった人々のおかげであります。この場を借りて厚くお礼申し上げます。
私は留学生として徳島大学に入学し、学部時代は、機械工学の知識を学びながら異文化交流のイベントを積極的に参加してきました。様々なことを体験することができたため,非常に充実した大学生活を送ることができたと思っています。
学部4年からレーザ・プラズマ研究室に所属し、 3年間CT半導体レーザ吸収法を用いた高温場における温度・濃度計測の開発に関する研究を推進してきました。研究室では企業との共同研究が多く行われており、最終目的を達成するために細分化した目標を掲げスケジュールを設定しました。検証試験、報告書作成などの多くのことをスケジュール通りに完成するには大変苦労しました。研究だけでなく学会の参加も積極的に行いました。国内・国外学会を参加し、多くの経験を積むことができました。
今春からはこれまでと違い社会の一員として一歩を踏み出します。これまで大学時代に積み重ねてきた貴重な経験を活かして社会でも活躍していきたいと考えています。
令和2年度 徳島大学工学部教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞を受賞して
機械科学コース 國森 皓貴

この度は、徳島大学工学部教育研究助成奨学賞という名誉ある賞を頂き,大変光栄に思っております.まさか私がこのような賞を頂けるとは思っていなかったので,驚きと喜びの気持ちで胸がいっぱいです.今回このような賞を受賞できたのは,所属する生理・生体物理工学研究室の指導教員である松本健志教授をはじめ,熱心にご指導してくださった高成広起特任講師(ポストLEDフォトニクス研究所),三浦隆浩技術専門職員,研究室の先輩方や同期,日々学生生活を支えてくれる両親など,たくさんの方々に支えられて学業に励むことができたお陰です.本当にありがとうございます.
私は奈良高専に5年間在籍し,3年次編入で徳島大学に入学しました.大学という広い場で様々な分野や考え方に触れることで自分の可能性を広げたいと考え,就職ではなく編入を選びました.入学後,コミュニティを広げるためにも,3回生という忙しい時期に入学しながらも,部活動に打ち込み,アルバイトも積極的に行い,新しいことに挑戦しました.この2年間で出会った方々から受けた刺激は,自分の人生において大きな財産です.
私は生理・生体物理工学研究室で「顕微ラマン分光法を用いた全身性微振動刺激による骨質改善作用の評価」をテーマに研究を行っています.今年度は研究をなかなか始められず,その上初の試みも多くあり,思うように進まないことが多々ありました.今年度の成果は納得のいくものではありませんでしたが,新しいことに挑戦し,試行錯誤を繰り返したことは今後の研究活動に活きてくると思います.
研究はこれまでに行われていたことをするだけでは新しい発見はできないと思います.私は4月から徳島大学大学院に進学しますので,このチャレンジ精神を活かして積極的に研究に取り組み,頂いたこの賞に恥じないよう努めて参ります.
機械工学奨励賞
令和2年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械創造システム工学コース 桜木 時央

この度は「機械工学奨励賞」という名誉ある賞を頂き、誠に光栄に存じます。研究室に配属されてからの3年間自分が努力してきた成果として、修了時にこのような形で評価して頂くことができ、嬉しい限りです。この賞の受賞は私一人の力ではなく、研究においてお世話になった大石昌嗣准教授をはじめとする機械工学科の先生、共同研究者の皆様、研究室の方々、その他協力してくださった人々のお力添えがあってのことと深く感じます。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
私は4年生になってからイオニクスマテリアル研究室に所属し、ペロブスカイト型酸化物の酸素貯蔵能の向上の研究に励みました。ペロブスカイト型酸化物は酸素貯蔵能を有し、高温高圧化で安定であるといった特徴から三元触媒や固体酸化物型燃料電池の材料として利用されています。ペロブスカイト型酸化物は一般式ABO3で表され、A, Bサイトに様々な元素を置換でき、それに伴う欠陥により電気的、化学的特性を変化させることができます。しかし、ペロブスカイト型酸化物の酸素貯蔵能の向上に何が寄与しているか不明です。そこで私は様々なペロブスカイト型酸化物を作製し、熱重量測定やX線吸収微細構造測定によって解析・評価することで、酸素貯蔵能の向上に寄与する要素を特定しました。何度も試行錯誤を重ねる必要のある研究で、多くの困難にも直面しましたが、成果が出た時は大きな達成感を得られました。研究を通じて実験や解析を行い、考察し、発表したことは、自分の成長の糧となる貴重な経験になったと思います。
今春から就職して社会の一員としての第一歩を踏み出します。徳島大学で6年間学んだことを活かしてこれからも仲間とともに互いに切磋琢磨しつつ仕事に取り組んでいきたいと思います。
令和2年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械科学コース 小山 楓生

この度は、私の理工学部4年間の学業に対して、機械工学奨励賞という非常に名誉ある賞に選出して頂き、大変光栄に思っております。このような賞を受賞させていただいたのは私個人の力だけではなく、研究においてお世話になった石田徹教授や溝渕啓准教授をはじめ、親身になってアドバイスをくださった研究室の先輩方、共に研究や勉学に励んだ友人、その他協力してくださった方々のおかげであります。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
徳島大学で過ごした4年間を振り返ると充実した日々を送ることができたと感じています。入学当初は、知らない土地での一人暮らしに不安を抱きながらの日々を過ごしていましたが、共に支えあえる仲間と出会うことができ、苦しいこともありましたが、仲間達のおかげで乗り越えられることができました。特にこの加工プロセス&システム研究室に所属した1年間は,コロナウイルスの影響があり、例年よりも時間が限られましたが、大変有意義な時間を過ごすことができたと思っております。私は穴内面穴放電加工において仕上げ加工を試行するというテーマで研究を行ってきました。これまでの3年間とは異なり,自分自身で考え行動することは非常に難しく、戸惑いました。また、分からないことが多く、行き詰ることがほとんどでした。しかし,指導教員である石田徹教授、溝渕啓准教授の昼夜・休日を問わない熱心な御指導とアドバイス、研究室の先輩方の手助けなど、様々な方面からサポートをして頂いたことにより、研究をやり通し、無事卒業することができました。
来年度からは就職して社会の一員としての第一歩を踏み出します。徳島大学で学んだ4年間を存分に活かして会社でも活躍したいと思っております。今後、会社でもプライベートでも常に高い目標を持ちその目標を成し得るように努力していきます。
令和2年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械科学コース 堺 一洋

この度は機械工学奨励賞という名誉ある賞を頂くことができ非常に光栄に思っております.この賞を受賞するのに至ったのは,生活を支えてくださった家族,切磋琢磨することのできた友人,また丁寧かつ厳しいご指導を頂いた動力工学研究室の木戸口教授や名田准教授をはじめとする機械科学コースの先生方のご支援によるものであり,この場をお借りして感謝御礼申し上げます.
卒業研究で私は副室式ディーゼル機関において燃料の噴射方法が燃焼や燃費性能にどのような影響を与えるのかを調査しております.これまでの研究において副室内混合気分布が機関性能に影響を与えることが明確にされています.そこで,研究では,実機試験において副室内混合気分布を制御するために燃料噴射の方法として単段噴射と二段噴射を行い,燃焼及び燃費性能の改善を目指しました.はじめに,単段噴射の結果から最適の混合気分布を想定して二段噴射を行いました.ただ,そのためには燃料の噴射量や噴射時期を決定する必要があります.実験条件を練って実機試験に臨んでも燃費が改善しない日々が続きましたが,先輩と共に何度も条件を見直し燃費改善を達成できる条件を見出すことができました.そして,この研究を通してこれまでの結果を振り返りながら“考える”ことの重要性,一人ではなくグループで協力して困難を乗り越えることの大切さを学びました.
私は,来年度から千葉大学大学院に進学します.大学院でもエンジンの研究を行う予定です.徳島大学で培った考える力,協力する力を存分に発揮し,この賞に恥じないようエンジンの研究に邁進していく所存です.また,私は自動車,バイクに興味がありますが,これらは多岐にわたる分野で構成されています.大学院での限られた時間の中で,エンジンのみならず様々な分野へ知識の幅を広げ,学生生活を有意義に過ごしていきたいと思います.
令和2年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械科学コース 中藤 廉

この度は, 機械工学奨励賞という名誉ある賞に選出していただき, 心より光栄に思います。この賞の受賞にあたり, 学部4年間を共に過ごした友人たち, 日々の研究活動でご指導頂いた西野秀郎教授, 石川真志講師, 研究室の先輩方, そして温かく見守ってくれた家族に, この場をお借りして厚く感謝申し上げます。
生まれ育った故郷とは違った, 新しい土地での大学生活は, 自分にとって大きな財産となりました。学部1年次から, 機械工学の基礎知識や技術を身に付け, 自分の学びたい研究を見据えることができました。そして, 志望した非破壊材料計測学研究室への配属となりました。本研究室では, 超音波の一種であるガイド波を用いた, 配管の検査方法に関する研究が進められています。その中で, 私はガイド波を励起した時に起こる漏洩減衰から, 配管に施工された材料の物性を推定する方法についての研究に携わりました。従来にはなかった, 高周波数のガイド波を用いての実験により, 新しい測定方法の確立を目指しました。研究を振り返ってみると, 先輩方や先生方に頼る場面が多かったと感じています。研究がうまくいかず, 自分の考えはあっているのだろうかと不安をぶつけることが多々ありました。それでも, 真摯に向き合ってくださり, 熱心なご指導を頂いたおかげで研究を無事終えることができました。
今年度はコロナウイルスの影響もあり, 研究にも支障をきたす部分がありました。そのような状況でも, 研究室の入室制限やオンラインでの報告, 毎日の感染症対策などにより研究室全体で高い意識を持って研究に取り組めたと感じております。この経験は, 今後の生活にも生かしていける貴重なものとなりました。
徳島大学での4年間, 私は多くの人に出会い支えられました。次の社会を担う一人として, 今後は多くの人を支えられるような人間になれるよう精進します。
日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞
令和2年度 日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞受賞者からのメッセージ
日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞を受賞して
機械創造システム工学コース 岸本 真平

この度は、日本設計工学会武藤栄次賞優秀学生賞という名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。これまでの研究活動がこのような形で評価され大変光栄に思います。この賞をいただけたのも,日頃から熱心にご指導頂いた石川真志講師、西野秀郎教授、共同研究者の皆様や研究室のメンバーの方々,そして学生生活を多くの面から支えてくださった両親のおかげであると深く感じております。この場をお借りして,皆様に心より感謝申し上げます。
徳島大学での生活は非常に充実したものだったと思います。非破壊材料計測学研究室に所属後は「超音波励起サーモグラフィ検査の基礎検討とその応用」というテーマで研究を行い,特に充実した3年間を過ごしました。本研究は,閉じたき裂の効率的な検査が可能とされる超音波励起サーモグラフィ法について、その有効性の確認および実用化に向けた検討を行いました。研究活動では,学会への参加や企業との共同研究など多くの経験を積むことができました。また,新規の研究だったこともあり思うように成果が得られず苦労しましたが,先生方のご指導や学会でいただいたご意見をもとに困難を乗り切ることができ,知識や視野を広げることができたと考えています。私の力不足のため特許取得や検査装置の開発等が見えてきたところで卒業となりましたが,現在は研究室の後輩が本研究を引き継ぎ,さらなる検討を続けています。私の知識や経験が後輩の成果につながれば嬉しく思います。
来年度からは就職し、社会の一員としての第一歩を踏み出します。異なる分野への挑戦となりますが,これまでに身に付けた技術や知識,経験を活かし,新たな環境で活躍していきたいと思います。この度は本当にありがとうございました。
令和2年度 日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞受賞者からのメッセージ
日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞を受賞して
機械科学コース 沼江 拓実

この度は武藤栄次賞優秀学生賞に選出いただき,大変光栄に思っております. 大学での4年間の努力がこのような形で評価されたことを非常に嬉しく思っております. この賞をいただけたのも, これまでご指導してくださいました機械科学コースの先生方, ともに学び切磋琢磨した仲間, そして支えてくれた家族のおかげであり, 皆様に厚く御礼申し上げます.
4年次には, 非破壊材料計測学研究室に配属され, 「赤外線パルスサーモグラフィ法によるゴム-金属間接着状況の評価」という題目で研究を行いました. 配属された当初は新型コロナウイルスの影響でミーティングがオンラインになったり, 研究室のメンバーと上手くコミュニケーションを取れなかったりと非常に苦労しましたが, 先輩方と先生方のご指導の下乗り越えることができました。また, 研究では思っていた成果が出ず, 非常に苦労した一年間ではありましたが, 本当に充実した一年間となりました. それも, 私の直属の先輩と石川先生が熱心にご指導してくださり, 無事, 最後まで研究をやり終えることができました. 心より感謝しております。そのおかげもあり, 自分自身もこの一年間で大きく成長することができたと思っております.
研究をしていて感じたことは, 成果が出るには非常に多くの実験が必要で, 何度実験を行っても成果が出ないこともありましたが, 成果が出たときには大きな達成感を得ることができ, モチベーションにつながると感じました.
来年度からは大学院に進学し, 引きつづき研究を行いたいと考えています. 今後は後輩たちにとって自分が良い手本になれるように精進し, 今回いただいた賞に恥じないような勉学や研究に取り組んでいきたいと思います. この度は本当にありがとうございました.
機械創造システム工学コース 優秀発表賞
機械工学科 優秀発表賞
日本機械学会三浦賞
平成31年度 日本機械学会三浦賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会三浦賞を受賞して
機械創造システム工学コース 田中 誠也

この度は「日本機械学会三浦賞」という名誉ある賞を頂くことができ, 大変栄誉に感じるともに博士前期課程2年間での成果をこのような形で評価して頂くことができ大変喜ばしい限りです. この賞を受賞するにあたり真摯にご指導をして頂いた指導教員である出口祥啓教授をはじめ, 研究室の方々や共同研究先の皆様, そして何より様々な面で私を支えてくれた家族に対してこの場をお借りして御礼申し上げます。
私はレーザ・プラズマ研究室に所属し, 3年間レーザ計測を用いた工業プロセス中の元素組成のリモートかつリアルタイム計測技術の開発に関する研究を推進してきました。研究を推進する上で共同研究先の方々との報告会, 国内・国外学会の参加, 西安交通大学との国際共同研究室への留学などに積極的に参加し多くの経験を積むことができました。研究を推進していく中で企業や研究機関との共同研究が多くあり, 最終的な目的を定めその最終目的を達成するために細分化した目標を掲げスケジュールを設定し, 共同研究先に報告会という形で随時状況を報告しながら研究を推進してきました. また, それと同時に国内学会6件, 国際学会4件と多くの学会で発表させて頂き, その中で3つの発表優秀賞を受賞することができました。そして同じ研究分野の研究者の方々と議論することで多くの知識や知恵を得るとともに今後の研究推進に活かすことができました。研究活動を思い返すと実験装置の設計や製作, そして報告会が終われば次の新たな研究へとこの上なく忙しかった反面, 厳しいことを乗り越えるとそれが自信となり次の新たな研究を推進する励みになると強く感じました。
今春からはこれまでと違い社会の一員として一歩を踏み出します。これまで培ってきた多くの経験や知識を知恵に変えエンジニアとして更なる活躍をしていきたいです。
日本機械学会畠山賞
平成31年度 日本機械学会畠山賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会畠山賞を受賞して
機械科学コース 淺井 淳

この度は、「日本機械学会畠山賞」という名誉ある賞に選出して頂き、誠にありがとうございます。徳島大学での勉学の成果をこのような形で評価して頂けて、非常に光栄に思います。この賞を頂くことができたのは、普段の生活の支援、及び勉学に励むための最適な環境作りをしてくれた家族のおかげであり、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。並びに、丁寧にご指導して下さった、エネルギー変換工学研究室の指導教員である長谷崎和洋教授を始めとする機械科学コースの先生方、共に勉学に励んでくれた友人にも感謝致します。本当にありがとうございました。
私は現在、エネルギー変換工学研究室に属しており、熱エネルギーを電気エネルギーに変換することができる、熱電材料の性能向上に関する研究を行っております。研究では答えのない問題に取り組むため、これまでに学んだ知識を活かして新しい答えを組み立てていかなければなりません。また、答えを組み立てるための知識が不足している場合には、適切な文献を探し、新しい考え方を取り入れなければいけません。このような経験は過去になく、初めは苦戦を強いられて自分の力の無さを痛感しましたが、研究室のメンバーによる協力や長谷崎先生のご指導のおかげで、少しずつ必要な能力が身に付いてきており、研究も円滑に進められるようになってきたと感じております。
来年度からは徳島大学大学院に進学し、引き続きエネルギー変換工学研究室で研究を行います。大学院での目標は、学術論文を執筆し、国内外での学会で発表することです。そしてその際に、同分野の研究を行っている方々から様々なご意見を頂くことで、自分の研究をより良いものにしようと考えております。その目標を達成できるように大学院では、今回頂いた賞を励みとし、更なる努力を積み重ねていく所存です。
三木康楽賞
平成31年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機械創造システム工学コース 是澤 秀紀

この度, 康楽賞に選出していただき大変光栄に存じます. 今回このような賞を受賞できたのは安井武史教授, 南川丈夫准教授を始め, 4年生のころ直接研究の指導をしていただいた澁谷さん, 研究がうまくいかない時に相談に乗っていいただいた水野さん, pLEDの教員の皆様, 研究室のメンバーなど様々な人の助けがあったからだと思います. ありがとうございました.
さて, このような賞を受賞した私は優秀な人間かというとそうではありませんでした. 私の研究室では雑誌会といって半期に一回ゼミで英語論文を紹介するのですが, 配属されて初めての雑誌会ではあまり内容を理解できておらず先生方にコテンパンにされたことはよく覚えています. しかしながら, 先生方やポスドクの方々, 先輩方のアドバイスや指導を素直に実践することで成長することができ, 筆頭論文1件, 共著論文3件, 国際学会3件, 国内学会8件という研究業績をあげることができました.
また, 研究室生活では, 所属研究室にフランスからの留学生が数ヶ月滞在したとき, チューターとして研究生活と私生活の双方のお世話をしました. 日本に住んでいるとわからないことやグローバルな考え方に触れることで自分のなかの常識や固定概念を壊し, 柔軟な発想をする必要性を感じさせらました. また, 留学生と英語でコミュニケーションをとることは国際学会での発表や海外での滞在への心理的ハードルを大きく下げました. 今後グローバル化が進む社会で必須の英語でのコミュニケーションを学生の間に経験できたことは非常に有意義であったと思います.
来年度からは博士後期課程に進学します. 今までは日本国内にばかりに目を向けて研究活動を行なってきましたが, 進学後は国際学会に積極的に参加し, 海外の研究者の意見を聞いたり, 情報交換を行い, より一層研究活動に励みたいと思います.
平成31年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機械科学コース 三枝 渚

この度は三木康楽賞という名誉ある賞を受賞し、大変光栄に思っております。徳島大学での4年間の成果がこのような形で評価され、喜びの気持ちでいっぱいです。この賞を受賞出来たのも、熱心にご指導していただいた先生方、困った時に優しく助けてくれた先輩方、共に勉学に勤しんだ同期生、日頃から支えてくれている母のおかげです。この場を借りて感謝申し上げます。
4年間の大学生活を振り返ってみると非常に充実したものであったと思います。入学当初は不安や戸惑いでいっぱいでしたが、次第に大学生活に慣れ、多くの機械工学の知識を得ました。私は4年次に機械システム制御学研究室に所属し、「空気式パワーアシスト装置による支援効果の検証」を研究テーマに福祉ロボットの研究をしました。研究内容は外骨格タイプの装着型パワーアシスト装置において、アクチュエータ部を空気式と電動式に変えることによる支援効果の違いの検証です。日本では高齢化に伴い介護士不足が深刻となっています。パワーアシスト装置は介護士の離職理由の一つである腰痛のリスクを低下させると期待されており、より効果的な装置の開発が望まれています。本研究では人体を研究の対象とするため、実験条件や評価方法など苦戦することも多々ありましたが、指導教授をはじめ研究室の皆様の協力もあり、卒業論文を作成することができました。重ねて感謝申し上げます。この1年間では自らの未熟さを痛感しましたが、得られた経験は何ものにも代えがたい財産になったと確信しております。
今後私は徳島大学大学院に進学し、現在所属している研究室で研究を続けます。社会に出て活躍できる人物になるとともに、世の中に役立つ成果を挙げることを目標に今まで以上に熱心に取り組みたいと思います。この度は、本当にありがとうございました。
日亜賞
平成31年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械創造システム工学コース 津田 卓哉

この度は,日亜賞という名誉ある賞を受賞させて頂き大変光栄に思います.学業の成果に対してこのような形で評価して頂き,心からうれしく思います.また,この賞を頂くにあたって,私を支えてくれた家族や共に勉学に励み切磋琢磨してきた友人,丁寧なご指導を承りました研究室の指導教員である安井武史教授をはじめとする機械工学科の先生方並びに研究室の諸先輩方、pLEDの関係者皆様に厚く御礼申し上げます.
学生生活を振り返ると機械工学科の講義や部活動などを通して様々なことを学ぶことが出来ました.4年次には,安井・南川研に配属され,「スキャンレス・デュアル光コム顕微鏡を用いた共焦点位相イメージング」という題目で研究を行いました.光コムはノーベル物理学賞を受賞するなど様々な分野で近年注目されていますが,私はこの光コムを顕微鏡の光源として用いることで光強度コントラストと光位相コントラストのマルチチャネルイメージングを行いました.研究を進める中で,様々な困難にぶつかりましたがpLED特任教員である水野さんや安井先生をはじめ色々な方々に手伝っていただき成果を出すことが出来ました.その結果,国際学会にも3回参加することができ大変貴重な体験を経験することが出来ました.特にC&C財団の助成金を頂くことが出来たオーストラリアのウィーンで開催されたLaser congress2019では初めての海外出張を経験することができこれまでとは違った見方で自分を見つめることが出来ました.
研究生活を思い返すと安井・南川研では研究や学会発表だけでなく週3回のミーティングを通して研究への意欲を継続するだけでなくデータのまとめ方,発表の仕方を学べることが出来ました.特に半年に1度に行われる雑誌会では安井先生,南川先生の研究に対する熱い思いをぶつけていただきながら発表することで大きく成長できたとひしひしと実感しております.
これから社会人として新しい環境で生活していくことになりますがこれまでの経験を活かしてさらなる躍進をしたいと考えております.
平成31年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械創造システム工学コース(株)堀場エステック 林 大介

この度は栄誉ある本 賞を受賞させて頂き誠に有難うございました。
社会人学生という身分で所属会社の業務をこなしながらの研究の遂行は 、不器用な私にとって大変厳しいものでしたが、このような形で評価して頂いたことを大変喜ばしく感じております。私の場合、元々所属会社と徳島大学の出口先生との間で共同研究を行っていたというご縁があり、その際に取り組んだ研究テーマをさらに深く追究していきたいと希望したことから、社会人学生として本学に入学し、これまで お世話になってきました。在学中 における研究の過程で得られた成果は投稿論文や学会講演を通じて対外的に発表をしてきましたが、会社の理解により、それらの活動を会社業務の成果としても評価して頂くことが できたことは、私にとって大変幸運でした。また本学に入り込み、学生として研究を行ったことで、研究成果自体も、単に共同研究を行っていたよりも格段に実りの多いものになりました。
産学連携が叫ばれている昨今において、今回の私のようなケースは稀なものかもしれませんが、このやり方を通じて実際に得られたものは、会社にとっても私自身にとっても 大きなものだったと感じています。今後は会社業務の専業に戻り、これまでの成果をより具体的な形にする仕事に取り組んでいくことになります。その際、本賞を頂いたことを励みに、 業務に邁進して参りたいと思います。
最後になりましたが、研究について直接ご指導下さいました出口 祥啓先生、ご協力頂きました神本 崇博研究員、出口研究室の学生の皆様、また社会人学生としての研究活動に快く送り出して頂きました株式会社堀場エステックの臼井誠次様、河野武志様、井上正規様、南雅和様にこの場をお借りしまして心より御礼を申し上げます。
平成31年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械科学コース 市川 達也

この度は日亜賞という名誉ある賞を頂くことができ光栄に思っております.この賞を受賞するのに至ったのも,日々の生活を支えてくださった家族,共に切磋琢磨することができた友人,また丁寧なご指導を頂いた動力工学研究室の木戸口教授や名田准教授をはじめとする機械科学コースの先生方のご支援によるものであり,この場をお借りして感謝申し上げます.
現在私は副室式ディーゼル機関の性能改善に取り組んでいます.この研究ではこれまでに,実機試験においてエンジンの副室内への燃料噴射を制御して,燃費性能が向上する水準を見出しています.これは副室内の燃料分布が大きく影響していると考察していました.そこで卒業研究では,副室内燃焼によって燃費が向上するメカニズムを詳細に解析することを目的に,実機エンジンと同じ高旋回流場の副室を模擬した定容噴霧室でエンジン副室の燃焼を模擬して実験を行い,現象の解明を目指しました.定容噴霧室を用いての実験では,燃焼を直接撮影しシュリーレン撮影法により噴霧挙動も観察しました.シュリーレン撮影法は気体や液体の密度差を可視化する手法であり,撮影するためには大きな光学系を精度よく構築する必要があります.初めての光学系の構築は困難の連続で,なかなか撮影に臨めない日々でしたが,先輩と何度も光学系を微調整することで困難を乗り越えることができました.この研究を通して一人では乗り越えられない困難をグループで協力することで乗り越えられるという貴重な経験を積むことができました.
私は来年度から徳島大学の大学院に進学します.大学院では,現在行っているディーゼル機関についての研究を引き続き行っていく予定です.研究分野であるエンジンについての知識を深めていくとともに,他の分野にも目を向け,一研究者として更に成長したいと考えています.この度は本当にありがとうございました.
徳島大学工業会賞
平成31年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械創造システム工学コース 辻本 一真

この度,徳島大学理工学部工業会賞という名誉ある賞を頂き大変光栄に思っています.この賞を受賞したのは私個人の力ではなく,研究においてお世話になった出口祥啓教授や神本崇博研究員,村本之絵技術補佐員をはじめ,共同研究者の皆様,研究室の方々,その他協力してくださった人々のおかげであります.この場を借りて厚くお礼申し上げます.
学部時代は,浪人して徳島大学に入学したにもかかわらず,テスト期間を含め多くの時間をアルバイトに費やしてしまい,学業に対してはGPA3.0をなんとか維持するくらいの気持ちでしか考えていませんでした.しかし学部3年の時にこのままでは駄目だと思い,研究室に配属されたら学業に集中しようと考え,企業との共同研究に力を入れている出口教授の研究室を希望しました.
研究室では企業との取り組みが多く,スケジュールの設定や企業の方との打ち合わせ,報告書の作成,装置の設計・検証などを行い,研究を確実に進めていく難しさを痛感しながらも,粘り強く,問題を一つずつ解決していきました.また多くの学会にも参加し,多くの方々と議論をすることで知識を深めるだけでなく,自分自身の意見を伝える力を高めることができたと思います.最初は上手くいきませんでしたが,相手に伝わりやすく簡潔に発表をすることを目標として取り組むことで,修士2年の国際学会ではポスター賞を受賞することができました.学生時代にこのような体験ができたことは大変貴重であると思います.
今春から就職して社会の一員としての第一歩を踏み出します.徳島大学で6年間学んだことを生かしてこれからも仲間と共に互いに切磋琢磨しつつ仕事に取り組んでいきたいと思います.今後も幾度となく辛いことや苦しいことを経験すると思いますが,日々努力していきたいと思います.
平成31年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械科学コース 4年 佐藤 賢一

この度は徳島大学理工学部工業会賞という名誉ある賞を受賞させて頂き,学部4年間の学業をこのような形で締め括ることが出来ることを誠に光栄に思います.受賞させて頂いた今思うことは,この栄誉は決して自分だけの成果ではないということです.私が学業に専念できるように精神的にも金銭的にも支えて頂いた両親や,苦楽を共にし,共に切磋琢磨しながら勉学に励んでくれた友人達の支え無しではこのような名誉ある賞を受賞することは出来ませんでした.また,数々のご教授して頂いた流体力学研究室の一宮昌司教授をはじめとする機械科学コースの先生方,研究室の先輩方,徳島大学理工学部機械工作センターの職員の方々,授業でご指導して頂いた他コースの先生方に大変お世話になりました.この場をお借りして感謝申し上げます.
今年度から流体力学研究室に配属され,「順圧力勾配下での単一突起によって発生する乱流くさびの特性(横方向発達機構について)」という題目で研究を行いました.初めての研究活動で,求められる内容も3年次までとは格段に難しくなり日々困難に直面しました.その都度,一宮教授や同研究室の先輩方の助言を受け,一つ一つ解決することが出来ました.その中で,今まで以上に得られるものは多く,自分自身の成長を最も感じることが出来た大変有意義な一年になったと身に染みて感じています.
来年度は徳島大学大学院に進学し,引き続き同じ研究を行う予定です.今年度に先輩方が卒業されるため,これまで以上に自発的に行動し,研究を進める必要があります.今年度学んだことを生かし,今まで以上に真摯に研究に取り組み,日々精進していく所存です.この度は誠にありがとうございました.
平成31年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械科学コース 諏訪 洋介

この度は徳島大学理工学部工業会賞という名誉ある賞を頂くことができ、誠に光栄に思っています。徳島大学での4年間の取り組みに対して、このような形で評価を頂き大変嬉しく思います。この賞の受賞にあたって、ともに勉学に励んだ友人や支え続けてくれた両親、御指導下さいました太田光浩教授をはじめとする機械科学コースの先生方や研究室の先輩方にこの場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。
私は4年次に流体工学研究室に配属になりました。配属当初は講義を主体とする3年生までの学生生活から、研究を主体とした4年生における学生生活への急激な変化に上手く対応できず、戸惑うこともありました。また、研究の成果が思うように得られなかったり、課題に行き詰まったりすることもありました。しかし、その度に先生や先輩方から温かい御指導を頂いたことで、乗り越えて自分自身の成長へと繋げることができました。私は、この一年間「単純剪断流中におけるShear-thinning流体液滴の変形・分裂挙動の数値解析」というテーマで研究を行ってきました。今までに前例のない研究であるため、研究を進めるにあたり多くの困難に直面しましたが、研究を行う中で培った知識や経験はかけがえのないものになると思います。
4月から私は徳島大学大学院に進学し、引き続き単純剪断流中におけるShear-thinning流体液滴の変形・分裂挙動の数値解析を行っていく予定です。学部4年次は分からないことも多く、先輩に頼りすぎてしまうことも多かったですが、進学後は後輩を指導する立場となるため、これまで以上に自分で考えて行動し研究を進める必要があります。その過程で多くの困難に直面すると思います。しかし、この1年間研究室で学んだことを生かし、困難を乗り越え今まで以上に真摯に研究に取り組んで自分自身を磨き日々精進していきたいと思います。この度は、本当にありがとうございました。
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞
平成31年度 徳島大学工学部教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞を受賞して
機械創造システム工学コース 新田 一樹

この度は、「徳島大学工学部教育研究助成奨学賞」に選出していただき誠にありがとうございます。本賞を受賞するに至ったのも、所属する先端フォトニクス研究室の指導教員である安井教授を初め、南川准教授、他大学の共同研究者の方々、pLEDフォトニクス研究所の方々、研究室のメンバーなど多くの方々のご指導、ご協力のおかげであると深く考えております。また、学生生活を通して、家族の支援がなければこのような賞を取ることができなかったと思い、皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。
研究室配属が行われてからは、学部時代に学んできた機械工学とこれまで学んでこなかった光学分野の知識がメインだったため、1から勉強する日々でした。成績も決して優れているというわけではなく、他の学生よりも長い期間在籍していました。院生になってからは「2波長レーザーを用いたアダプティブ・サンプリング式デュアルテラヘルツコム分光法の開発」をテーマとしてきました。テラヘルツ分光法はエアロゾル混在下でもガス分析が可能な手法として注目されています。私はテラヘルツ分光法の汎用化と高精度化を両立した装置の開発し、評価してきました。そのテーマに関して、北京航空航天大学のDr学生と約半年間共同研究を行ってきました。その期間は英語でのコミュニケーション、実験を行うなど、普段経験しないような貴重な機会を頂きました。また、研究の成果を国内、国際学会で数多くの発表させていただき、最先端の研究にも触れる機会をいただきました。
来年度から社会人となりますが、これまで大学時代に積み重ねてきた貴重な経験を活かして社会でも活躍していきたいと考えています。
最後になりますが、今年度修了する同研究室出身の、三木康楽賞・是澤君、日亜賞・津田君の受賞、誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
平成31年度 徳島大学工学部教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞を受賞して
機械科学コース 4年 坂本 和輝

この度は,「徳島大学理工学部教育研究助成奨学賞」という名誉ある賞を受賞することができ,大変光栄に思います.受賞にあたりましては,私が学業に専念できるように精神的,金銭的に支えてくださった両親や,共に勉学に励んだ友人,研究や学業に関して助言をいただいた先輩方,そして,ご指導してくださった先生方に心より感謝申し上げます.
この4年間の大学生活では,講義に積極的に取り組むとともに,新しいことに挑戦したいという思いから,1年生からイノベーションプラザのプロジェクト活動に参加しました.プロジェクト活動を通して計画の立案や,予算獲得のためのプレゼンテーション,工作機械での加工など様々な経験を得ることができました. 4年間の大学生活で非常に大切なものを得ることができ,充実した4年間でした.
私は流体工学研究室に配属されてから,「粘弾性流体中を上昇する気泡に発現するマイクロスケール構造の三次元形態」をテーマに研究を行いました.内容は,粘弾性流体であるアルカリ溶解性化合高分子(HASE)をアルカリ性水溶液と混ぜて作成したHASE溶液中を上昇する気泡に発現するマイクロスケール構造を2方向から高速度カメラで撮影し,マイクロスケール構造を三次元的に観察・考察することです.この研究の際には,上昇する気泡を撮影することをはじめ思うように実験を進めることができず,悩まされることも多々ありました.しかし,研究活動を通して培った知識や経験は私にとってかけがえのないものであり,今後の自分を支えてくれる財産になると感じました.
4月に徳島大学院に進学した後も,HASEについて研究を続けていきます.4年生の1年間は周りの人々の力を借りながら研究を行ってきましたが,大学院では自分の考えをしっかりと持って,より一層努力し,後輩となる学部生の見本となるように研究を取り組んでいきたいと思います.そして何より,自分自身の成長に繋がるように研究活動だけでなく様々な点で日々邁進する所存です.
機械工学奨励賞
平成31年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械創造システム工学コース 古川 遼

この度,機械工学奨励賞という名誉ある賞を頂き大変光栄に思っています.この賞を受賞したのは私個人の力ではなく,研究においてお世話になった出口祥啓教授や神本崇博研究員,村本之絵技術補佐員をはじめ,共同研究者の皆様,研究室の方々,その他協力してくださった人々のおかげであります.この場を借りて厚くお礼申し上げます.
学部時代は,単位をとることを最優先に考えていました.悪く言えば単位が取れれば遊びや,アルバイトをしても良いという考えで行動してきました.しかし,そのような気持では単位は取れるものの成績は決して良いものではありませんでした.そこで,大学院からは任された企業との共同研究を一生懸命に頑張りました.企業との共同研究ということもあり,スケジュールは今までになく厳しいものでした.最初は遅れることも多々ありましたが,諦めずに最後までやり通しました.分からないことがあれば,先輩や先生に指導して頂き,一つ一つ出来るようになりました.研究をしている中で投げ出したくなるときは何度もありましたが,研究室の仲間の助けや,「とりあえず学校に行く」という気持ちで乗り越えて行きました.研究だけでなく学会の参加も積極的に行いました.学会では自分が知らない知識を専門家に教えてもらえる絶好の機会だと思っています.私が考えもしないような方法をたくさん教えて頂けて,大変有意義な時間であり,研究にも役立ちました.
今春から就職して社会の一員としての第一歩を踏み出します.出口研究室で学んだ3年間を存分に活かして会社でも活躍したいと思います.今後,今までにない苦労や挫折を経験するかもしれません.しかし大学での楽しい思い出,諦めずにやり通す力を発揮して切り抜けて行きたいです.
平成31年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械科学コース 金谷 孝友紀
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この度は、機械工学奨励賞に選出して頂き誠に光栄に思っております。ご指導を賜りましたエネルギー変換工学研究室の長谷崎和洋教授をはじめ、同研究室の方々や機械科学コースの先生方には厚く御礼申し上げます。また、ともに勉学に励んできた同期の仲間や大学生活を支えてくれた家族にこの場をお借りして心より感謝申し上げます。
私は学部4年次からエネルギー変換工学研究室に所属しています。近年の経済発展に伴い地球温暖化が環境問題となっている中、私は熱と電気を相互にエネルギー変換することができる熱電半導体の性能評価装置に関する研究を行っています。本研究による性能評価装置によって発電効率の低さを問題に抱える熱電半導体の発電効率評価を行い、太陽熱発電・温水併給システムへの実用化を見据えて日々努力しています。研究室に配属された当初は研究に使用する装置等、初めて触れるものばかりで、それまでの学部生活で学んだ知識をうまく活かすことができず苦労することが多々ありました。しかし、そのような時でも新たな気持ちでもう一度勉強をし、長谷崎教授や研究室の方々と議論を行いながら熱心なご指導をいただくことで研究を続けることができました。これまで研究を進めていく中で、答えのないものに対して結果をしっかりと考察し、問題の解決策を柔軟に考えていくことが大切であると実感しました。
来年度からは徳島大学院に進学し、これまで以上に研究に対する理解を深め、目標を達成できるように努力していきたいと考えています。また大学院では研究以外においても、より強く主体性が求められるため、支えていただいた方々への感謝を忘れず新しいことに挑戦する精神や粘り強さを身に着けていきたいと考えています。最後に、本賞をいただけたことに満足せず、これからも日々邁進していきたいと思います。
平成31年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械科学コース 相原 大輝

この度は,機械工学奨励賞という名誉ある賞に選出していただき光栄に思っております.学部4年間での自分の取り組みに対して,このような形で評価していただき,大変嬉しく思います.また,このような賞を頂くにあたって,機械科学コースの諸先生方をはじめ,現在所属している流体機械研究室にて御指導・御鞭撻いただいております重光亨准教授ならびに先輩方には,厚くお礼申し上げます.また,共に学業・研究に励み切磋琢磨してきた同期の皆様,そして大学まで進学をさせていただき,様々な面で支えていただいた両親に深く感謝の意を表します.
私が現在所属しております流体機械研究室では,送風機・水車・ポンプなどの私たちの身の回りの生活で実際に使用されている製品の高性能化に関する研究が行われております.その中でも私はポンプについての研究を行っています.ポンプは工業,医療をはじめとする多様な分野で使用されており,近年では環境問題への関心の高まりから小型かつ高効率なポンプの需要が高まっています.このようなニーズを実現するために,ポンプの小型化及び高効率化に向けた最適形状について設計を行っています.研究活動として企業と共同で新規に立ち上げた研究として実施しており,過去に前例がないものを設計して作り出すことの難しさや,自分の負う責任の重さを痛感しました.しかしながら,学部時代にこのような経験ができたことは非常に価値のあることで,今後の研究活動や,就職してから仕事をする上での自信になると思っています.
来年度からは,徳島大学大学院への進学が決定しております.大学院では,学部の時よりも更なる主体性と研究内容への理解が必要になりますので,この度の賞を励みとして更なる努力を積み重ねて研究活動に勤しみたいと考えております.
平成31年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械科学コース 坂東 賢哉

この度は,私の学部4年間の学業に対して,機械工学科奨励賞という名誉ある賞を頂けたことを大変光栄に思います.受賞にあたりまして,精神的にも経済的にも支えて頂き,私が学業に専念出来るように支援してくれた両親や親戚,共に勉学に励み大学生活を充実させてくれた友人達に感謝申し上げます.また,数々の助言やご協力を頂いた岡田達也教授をはじめ,研究室の先輩方,電気電子コース・富田卓朗准教授と同研究室の皆様,植木智之技術職員に大変お世話になりました.この場をお借りして感謝申し上げます.
私は研究室に配属されてから,「ダイヤモンド表面へのフェムト秒レーザ照射による改質とイオン注入」をテーマに研究を行いました.内容は,半導体材料であるダイヤモンド単結晶の表面にフェムト秒レーザを照射し,その結果生じた改質部をイオン注入ドーピングに応用できる可能性を評価するというものです.研究の際には想定通りに結果が出ないことも多々あり,常に困難の荒波に悩まされ続けるような1年でした.しかし,研究活動を通して培った知識や経験はかけがえのないものであり,今後の自分を支える基盤の一部になると感じました.また,卒論審査会では,同グループの発表者23名中,1位の評価をいただきました.
4月に徳島大学大学院に進学した後も,引き続きこの研究を進めていきます.学部生の時は,先輩と共に研究活動していたため,困った際には先輩に頼ることが可能でした.しかし進学後は後輩の立場の学生も増え,指導する立場となり,見本としての立ち居振る舞いが要求されます.そこで,私が1年間背中を見ていた先輩のように,自主的に行動し,率先して研究活動を行うような姿を見せられるようにしようと思います.そして何より,自分自身の成長に繋がるよう,研究活動だけではなく様々な面で日々精進する所存です.この度は,本当にありがとうございました.
日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞
平成31年度 日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞受賞者からのメッセージ
日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞を受賞して
機械創造システム工学コース 鈴木 健斗

この度は、日本設計工学会武藤栄次賞優秀学生賞という名誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。私がこのような賞を頂けたのは日頃から熱心にご指導頂いた石川真志講師、西野秀郎教授、また、機械工学科の先生方や研究室メンバーのおかげであり、皆様に心より感謝申し上げます。
非破壊材料計測学研究室に所属した3年間は非常に充実しており、自分自身成長できたと感じております。私が行っていた研究は「空中超音波による1探触子垂直反射検査法の開発」というテーマで、空中超音波を用いた非破壊検査において、より簡便で効率的に検査を行うことのできる1探触子垂直反射検査法の開発を目的としたものです。この研究は試行錯誤の連続であり、数多くの問題に頭を悩まされました。しかし、その都度先生方や先輩方のご指導もあり、乗り越えることができました。また、国際学会での発表や論文投稿など貴重な経験も数多くさせていただきました。慣れない英語での発表や質疑応答には非常に苦戦しました。自分自身の英語力、プレゼンテーション力、知識の乏しさを実感したのを覚えています。しかし、そのような経験も今後の人生において糧となることは間違いありません。
現在もこの研究は続いていて、研究室の後輩が日々取り組んでおります。私は今年度で卒業ですが、残り僅かな学生生活の中で研究を通して得た経験や知識を後輩に伝えたいと思います。
来年度からは就職し、社会人となります。研究生活で身に付けた技術や知識を活かすことができる職場ではないかもしれませんが、難題に直面した時の向き合い方は活かすことができると思います。慣れないことが多くあると思いますが、日々精進していく所存です。
この度は本当にありがとうございました。
平成31年度 日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞受賞者からのメッセージ
日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞を受賞して
機械科学コース 山田 遼

この度は,日本設計工学会武藤栄次賞優秀学生賞という非常に名誉ある賞に選出していただき,大変光栄に思います.4年間の大学生活がこのような形で評価していただけたことを非情に嬉しく思います.このような賞をいただけたのも,これまでご指導してくださいました先生方,研究室の先輩方,同期の友人,そして何より多方面で支えてくれた両親のおかげであると思っております.この場を借りてご協力いただいたすべての方に厚く御礼申し上げます.
4年次には,非破壊材料計測学研究室に配属され,「空中超音波一探触子反射法に適した励起超音波信号の検討」という題目で研究を行いました.配属された当時は初めて触れるものばかりで探り探りではありましたが,研究を進めるにあたり研究内容のコアな部分に触れ,次第に興味も沸いていきました.研究室での実験は,非常に小さな欠陥の検出を試みるというもので,思うような結果を示すことができなかったりと苦労した一年間ではありましたが,本当に充実した一年間となりました.それも,この研究内容の直属の先輩が熱心にご指導してくださり,無事,最後まで研究をやり終えることができました.心より感謝しております.そのおかげもあり,自分自身もこの一年間で大きく成長をすることができたと思っております.
研究をしていて感じたことは,やっていることは地味で,本当に進まないものであると思いましたが,そういった中で小さな成果が出た時の達成感というものがやりがいにつながると感じました.
来年度からは大学院に進学し,引き続き同テーマでの研究を行いたいと考えています.今後は後輩たちにとって自分が良い手本となれるように精進し,今回いただいた賞に恥じないような勉学や研究に取り組んでいきたいと思います.この度は本当にありがとうございました.
日本機械学会三浦賞
平成30年度 日本機械学会三浦賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会三浦賞を受賞して
機械創造システム工学コース 麻植 凌

この度は、日本機械学会三浦賞という名誉ある賞を受賞したことを、大変光栄に思います。受賞にあたり、御指導いただいた安井武史教授および南川丈夫准教授,研究室の各同輩、何より日常の生活を支援してくれた家族一同には深く感謝申し上げます。
私は”光周波数コム”を用いた計測技術の開発に着手し、国内外問わず多くの学会発表の場を設けていただきました。私の研究は光工学の分野の最先端であり、光工学における知識と経験は学部講義には十分に培われず、研究内容における多くの基礎知識や測定機器の扱いなど、多くのことに苦戦を強いられましたが、卒業研究および修士論文研究を通して広く理解できたと感じます。研究では、光計測における先進性を意識し、多くの最先端技術を身近で体験できたと感じています。それは国内外での学会発表および共同研究室との合同ゼミを通し認識しました。特に、光ファイバーを用いたレーザー共振器技術の興味やニーズについては、多くの議論を受け深く理解できました。それらは今まで経験のない充実したものであったと感じております。
私は博士前期課程の経験を通して、同大学の博士後期課程への進学を決意しました。本学部生時より進学を決意していましたが、特に博士前期二年次において、北京航空航天大学の共同研究室への短期出張を通してグローバル化の必要性と世界の最先端研究を身近で味わえたことで決心しました。進学後は同研究室で更なる先端知識を培い、国内外で戦う研究者のためのスキルを磨いていきたいと考えます。再度、このような名誉ある賞をいただき誠にありがとうございます。並びに支援いただいた皆様に御礼申し上げます。
日本機械学会畠山賞
平成30年度 日本機械学会畠山賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会畠山賞を受賞して
機械工学科 清水 亮介

この度は, 日本機械学会畠山賞という名誉ある賞に選出頂き, 光栄に存じます. 大学入学からの4年間の成果として, 畠山賞の受賞という形で評価して頂いたことに喜びを感じています. このような賞を頂くことができたのは, 生活や金銭面での支援をしてもらった家族, 所属する流体工学研究室の太田光浩教授をはじめとする勉学の指導をして頂いた機械工学科の先生方, そして, 勉学やプロジェクト活動で共に切磋琢磨した仲間のおかげだと思っています. この場を借りて皆様に御礼を申し上げます.
私は1年次から創新教育センターでロケットプロジェクトに所属して活動してきました. プロジェクト活動では, ロケットの安全な打ち上げ・回収を目指すため, メンバーと共に試行錯誤を重ねることで, ものづくりの楽しさや大変さを知ることができました. また, 工作機械による加工やプロジェクト運営など授業では味わえない経験をすることにより, ものづくりに必要な知識や行動力を身につけることができました.
4年次からは流体力学に興味があったことから流体工学研究室に所属し, 「加熱壁面上に置かれた固体の溶融過程の数値解析」という題目で研究を行っています. 本研究では, 数値流体力学(CFD)による解析により, 溶融現象の数値解析手法の確立を目的としています. 研究では, 思うように結果が得られず苦労しましたが, 先生や先輩の助言により困難を乗り切ることができました. この1年の研究室での経験や知識により私は成長できたと思います.
私は来年度から徳島大学の大学院に進学します. 大学院では, 学部での研究を継続して行い, 溶融現象の数値解析手法の確立を目指します. 来年度はこれまでの研究室での経験を活かして更に成長できるよう努力していきます. また, 後輩の手本になれるよう日々精進しようと考えています. この度は本当にありがとうございました.
平成30年度 日本機械学会畠山賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会畠山賞を受賞して
機械工学科 中吉 航大
この度は日本機械学会畠山賞という名誉ある賞を頂くことができ光栄に思っております.この賞を受賞するのに至ったのも,生活を支えてくださった家族,切磋琢磨することができた友人,また丁寧なご指導を頂いた動力工学研究室の木戸口教授や名田准教授をはじめとする機械工学科の先生方のご支援によるものであり,この場をお借りして感謝申し上げます.
現在私はディーゼル燃焼における燃料噴射率の変更が燃焼や排気にどのような影響を与えるかを調査しております.近年,排ガス規制に対応するためには,燃料と空気の混合を急速に行う必要があるため,高圧噴射が推奨されています.研究では,燃料噴射圧力だけでなく燃料噴射率を変更することによってさらに混合を促進して排気が改善できないか調べています.研究はエンジンの燃焼を模擬した定容容器での基礎燃焼試験であり,ミーティングと実験,解析,報告会を繰り返し行い,現象の解明を行いました.実験は燃焼室とピストンをうまくシールできずにデータが取れない日もありましたが,先輩とシール材の形状や方法を模索することで困難を乗り越えることができました.この研究を通して一人では乗り越えられない困難をグループで協力することによって乗り越えられるという貴重な経験を積むことが出来ました.
来年度からは引き続き同じ研究を行うとともに,実験では分からない事を解明するために,数値シミュレーションも行う予定です.数値シミュレーションは初めて行うことなので非常に不安であり,困難にも直面することがあると思いますが,畠山賞の受賞を励みにより一層努力する所存です.また私は自動車に興味がありますが,自動車は幅広い分野から成り立っています.現在の研究分野であるエンジンのみならず,他分野にも興味の幅を広げていき,限られた大学生活を有意義に過ごしていきたいと思います.
三木康楽賞
平成30年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機械創造システム工学コース 藤田 裕貴

この度は公益財団法人康楽会の三木康楽賞という素晴らしい賞を頂き,大変光栄に思っています.徳島大学大学院での2年間の成果がこのような形で評価されたことはこの上なく喜ばしい限りです.この賞を受賞するにあたって,日々ご指導頂いた出口祥啓教授をはじめ,研究室の方々や共同研究者の皆様,その他ご協力してくださった人々に感謝の意を表します.この場をお借りして感謝の意を表します.
私は学部4年からレーザ・プラズマ研究室に所属し,3年間レーザを用いた元素組成のリアルタイム計測技術開発について研究を行ってきました.研究室では学会参加,企業との共同研究などに積極的に参加し,多くの経験を積むことができました.特に力を入れて取り組んだことは共同研究であり,いくつかのテーマを同時に進めておりました.全ての研究を並行して推進するためのスケジュール管理,実際に企業の方との打ち合わせにおける報告書の作成やプレゼンテーションに大変苦労しました.しかしながら,自分よりも高い専門性を持つ企業の方々や先生方,その他研究者らとの議論を積み重ね,自らの知識や視野を広げることが出来たと実感しております.学生時代にこのような貴重な経験を積めたことは,今春から社会人として世の中で活躍するために必ず力になると確信しております.また,国内外への学会参加では、多くの方々と議論をする機会があり,知識を深めるだけでなく,自身の意見を発信する力を高めることに繋がったと思います.学会発表では相手に伝わりやすく簡潔に発表をするかを目標として取り組むことで,発表優秀賞受賞を4つ獲得することができました.この経験も,今後の自分の自信になることと思います.
今春から社会の一員としての第一歩を踏み出します.この賞を獲得できたことを誇りとして、社会へ貢献する人間になるために日々努力していく所存です.
平成30年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機械工学科 平井 利治

この度は康楽賞という非常に名誉な賞を頂けたことに感謝しています。大学での勉強の成果をこういった形で評価してもらえることを大変光栄に思います。このような賞がいただけたのも、熱心に指導してくださる先生方や、共に学んできた友人たち、困った時には優しく助けてくださる先輩方、そして常に応援をしてくれた両親のおかげであり、心から感謝いたします。このような恵まれた環境が自分を鍛え上げてくれたと確信しております。
徳島大学での講義は素晴らしく、常に興味を持って勉学に励むことができました。
またこの4年間の大学生活を通じて、学術的な知識のみならず、課外活動を通してチームで切磋琢磨し物事を達成する喜びや共に困難を乗り越える経験なども学ぶことができ、自分にとって非常に有意義で価値のある日々を過ごすことができました。
私は現在研究室でエネルギー問題や地球温暖化といった環境問題の解決に向けた材料の性能向上を目的に研究を行っています。研究は今までの座学中心の講義とは異なり、学ぶだけではなく、学んだ知識を体系的に理解し、生かす場であると感じています。自ら実験方法を考えて、試行錯誤を繰り返すことに大変さと同時にやりがいを感じています。
今後私は徳島大学の大学院に進学をします。進学後も今まで以上に研究に対してより一層真剣に取り組み、世の中の発展に役立つ成果を残していけたらと思っています。そして今までは自分のための学習をしてきましたが、今後は学んだ知識を生かして社会に還元できる人間になることを目指して日々精進していきたいと思っています。
この賞は決して自分一人の力で頂けたものではありません。これからも周りの人への感謝を忘れずに、謙虚に努力を重ねて成長していきたいと思います。改めてありがとうございました。
平成30年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機械工学科 前田 真知

この度は,康楽賞という名誉ある賞に選出していただき,誠に光栄に思っております.機械工学科の諸先生方をはじめ,現在所属している流体機械研究室にて御指導・御鞭撻いただいております重光亨准教授ならびに先輩方に,厚くお礼申し上げます.また,これまで共に学業・研究に励み切磋琢磨してきた同期の皆様,そして大学まで進学をさせていただき,様々な面で支えていただいた両親に深く感謝の意を表します.
ここまでの大学生活4年間を振り返ってみますと,交友関係にも恵まれ,機械工学に関する数々の講義に出席し,様々な知識を身につけることができたため,非常に充実した大学生活を送ることができたと思っています.
また私が現在所属しております流体機械研究室では,送風機・水車・ポンプなど私たちの身の回りの生活で実際に使用されている製品の高性能化に関する研究が行われております.その中でも私は送風機に分類される遠心ファンについての研究を行っていますが,ファンに対するニーズとして,地球温暖化への配慮から高効率化や,使用環境の観点から小型・低騒音化などが挙げられます.これらのニーズを実現するために,現状機の課題を分析し,対策案を立案・検証することでファンの高性能化を図っています.研究活動として新規に企業との共同の研究に携わらせていただき,形が無いものを自分で考え,作り上げることの難しさや自分の負う責任の重さを痛感しました.しかしながら,学部時代にこのような経験ができたことは非常に価値のあることであり,今後の研究活動や将来仕事をする上での自信になると思っています.
来年度からは,徳島大学大学院への進学が決定しております.大学院では,学部の時よりも更なる主体性と研究内容への理解が必要になりますので,この度の賞を励みとして更なる努力を積み重ねて研究活動に勤しみたいと考えております.
日本機械学会 中国四国支部学生会優秀発表賞
日亜賞
平成30年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械創造システム工学コース 廣田 健二

この度は,日亜賞という名誉ある賞を頂くことができ,大変光栄に思っております.研究室での3年間自分が努力してきた成果として,大学院修了時に日亜賞受賞という形で評価して頂くことができ,大変うれしく思います.また,日亜賞受賞にあたって私を支えてくれた家族や友人に対して,この場でお礼申し上げます.さらに丁寧なご指導を承りましたエネルギー変換工学研究室の指導教員である長谷崎和洋教授をはじめとする,機械工学科の先生方並びにエネルギー変換工学研究室の同期や後輩に,この場をお借りして厚くお礼申し上げたいと思います.
私はエネルギー工学に興味があり,エネルギー変換工学研究室に所属していました.東日本大震災以降,エネルギーに関する問題や課題は早急に解決しなければなりませんが,決定的な解決方法が見つかっていないのが現状です.その中で私たちのような学生がエンジニアとして,少しでも問題解決に貢献するためには,研究成果を上げることが必要だと思っています.私は,熱エネルギーを電気エネルギーに直接変換する機能をもつ熱電半導体の性能向上を目的として研究を行っていました.研究室配属後の3年間で,筆頭著者の学術論文を2本,共著者の学術論文を1本執筆することが出来ました.これも偏に長谷崎教授のご指導・ご支援のお陰です.
4月からは社会人になるため,学生のとき以上に更なるレベルアップが求められます.また,私は自動車メーカーに就職しますが,自動車メーカーは日本の産業の根幹であるため,より一層の社会貢献を果たせるように日々邁進していきたいと考えております.最後になりましたが,学部生であった時も含めて,この6年間を支えて頂いた徳島大学の皆様にお礼申し上げます.ありがとうございました.
平成30年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械工学科 御手洗 祐作

この度は「日亜賞」という名誉ある賞を頂き、誠に光栄に存じます。入学してからの4年間自分が努力してきた成果として、卒業時にこのような形で評価して頂くことができ、嬉しい限りです。この賞の受賞は私一人の力ではなく、日頃から支えてくれている両親や友人、丁寧に御指導してくださりました、指導教員である大石昌嗣准教授をはじめとする機械工学科の先生方並びに、研究室の先輩方のお力添えがあってのことと深く感じます。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
私は 4 年生になってからイオニクスマテリアル研究室に所属し、「全固体リチウムイオン二次電池のセル作製と充放電特性評価」というテーマで研究に励みました。全固体リチウムイオン二次電池(全固体電池)とは、リチウムイオン電池に使用されている可燃性の有機電解液を、不燃性の無機固体電解質に置き換えた次世代電池であり、発火の恐れが小さく、また、加工が容易であることから、電池を小型化して高容量化を図れます。しかし、全固体電池では固体電解質/固体電極界面での抵抗が高くなるという問題があります。そこで私は様々な条件で複数の全固体電池のセルを作製し、それらを電気化学測定によって解析・評価することで、全固体電池における界面抵抗を低減させる界面形成方法の確立を目指しました。何度も試行錯誤を重ねる必要のある研究で、多くの困難にも直面しましたが、成果が出た時は大きな達成感を得られました。研究を通じて実験や解析を行い、考察し、発表したことは、自分の成長の糧となる貴重な経験になったと思います。
私は来年度から徳島大学大学院に進学します。この度頂いた「日亜賞」の名前に恥じぬよう、学部 4 年間で培った知識・技術を活かし、向上心を持って、今後も真摯に研究に取り組んでいく所存です。この度は本当にありがとうございました。
徳島大学工業会賞
平成30年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械工学科 實生 雅之

この度は、徳島大学工業会賞を頂き光栄に思っております。徳島大学に入学して4年が経ちましたが、この4年間勉学に取り組んだ結果がこのような形で評価され大変嬉しく思います。
この学部での4年間を振り返ると、3年次までは部活と大学の講義に追われて忙しい日々の連続でしたが、そんな中でも勉学に真面目に取り組めたのは、同じ学科の友人の存在が大きかったと思います。講義の課題や実験について分からない点があるときにお互いに確認しあったり、テスト前には大学の図書館や友達の家に集まって勉強し、分からない所を教え合ったりしました。今思い返すと、自分は周りの友達に本当に恵まれていたのだと実感するとともに、困ったときに助けてくれた友人たちに本当に感謝しています。4年次からは機械システム制御学研究室に所属し、手指伸展リハビリ支援装置の開発を行いました。この研究では手指関節拘縮の治療の為に2本のスティックを用いて手指伸展動作を行う装置において、USBカメラと画像処理ソフトを用いて手の輪郭およびマーカーを検出し、それらを判断材料に組み込むことで患者の手の状態に応じたリハビリ支援動作を実現させました。この研究において多くの課題が発生し行き詰まることも多々ありました。しかし指導教授をはじめ研究室の先輩や仲間たちの協力もあり、研究を続けることができました。4年次の1年間では自分の未熟さを改めて痛感しましたが、研究によって様々なものを得ることができました。
4月から私は徳島大学の大学院に進学します。これまでは周りの人々に助けられながら研究を進めてきましたが、大学院では課題などに対して自分の力で原因や対策について考えていき、逆に後輩の助けになれるようにこれからも勉学に励んでいきたいと思っています。この度は、本当にありがとうございました。
平成30年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械工学科 廣岡 勇人

この度は,私の大学4年間の努力を徳島大学工業会賞という形で評価して頂き,大変光栄に思います.大学入学以前の私からは想像もできないような結果に驚きと喜びの気持ちで一杯です.このような賞が頂けたのも,今まで精神的にも金銭的にも支えてくれた家族や,多方面で協力してくれた先輩方や友人,ご指導してくださった先生方のおかげであり,心より感謝申し上げます.
1~3年次まで,私は創新教育センターのプロジェクト活動に参加していました.そこでは様々な分野の学生達が1つの目的を掲げ集まり,掲げた目的を達成するために自主的に活動し,ものづくりが出来る環境が用意されており,普段の学生生活では得難い貴重な経験をすることが出来ました.そこで,様々な人から刺激を受け,率先して行動することの大切さや,協力して物事を成し遂げることの大切さを実感しました.4年次からは流体工学研究室に配属され,「核沸騰による高粘性流体中での気泡成長過程の数値解析」というテーマで研究を行いました.研究活動は私個人の能力不足も相まって,非常に困難なものに思えましたが,指導教員である太田光浩教授や研究室の先輩方の熱心な指導と的確な助言により,1年間の研究成果を何とか形にすることが出来ました.また,研究だけでなく,大学院入試や履修科目おいても研究室の方々や友人達の協力により合格することができ,無事卒業・進学することが出来ました.重ねて感謝申し上げます.
徳島大学大学院に進学した後も,現在の研究を引き続き行っていく予定です.まだまだ精神的に未熟な面が目立ちますが,今まで私を支えてきてくれた方々に恩返しできるよう,また,研究室の後輩達の助けにすぐ応えられるよう,日々自己研鑽に励み,立派な人間となる事をここに誓います.この度は,本当にありがとうございました.
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞
平成30年度 徳島大学工学部教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞を受賞して
機械創造システム工学コース 高木 克弘

この度は徳島大学工学部教育研究助成奨学賞という名誉ある賞を頂き,光栄に思っております.今回このような賞を頂けたのは,私自身の力だけではなく,共に大学生活を過ごし勉学に励んだ友人,熱心にご指導してくださった先生方や先輩方,何より多方面で支えてくれた両親のおかげであると思っています.この場を借りて感謝の言葉を述べさせていただきます.本当にありがとうございます.
私はエネルギー変換工学研究室に所属しました.私の住む日本は地震の多い国で,これまでも震災による様々な問題に立ち向かってきました.エネルギーに関する問題の解決は私たち日本人にとって解決すべき重大な問題の一つであると思っています.私は研究室でTiAl金属間化合物について研究していました。TiAl金属間化合物は重量あたりの強度が高い, すなわち, 高比強度であるため回転体に適した材料であります. このTiAl金属間化合物をタービンブレードとして用いることで、高効率化が可能であるので非常に注目されている材料です. しかし, 高温酸化の問題があり, まだまだ実績は多くありません. この問題を解決する上で日々様々な課題に直面しましたが, この3年間を振り返り自身にとって非常に成長した期間であったと思います. さらには先生と研究室の仲間にも恵まれ,毎日が充実していました.また,国際学会も経験させていただき,様々な国の人々と意見を交換でき,たくさんの刺激を受けました.
今後は,これまで得たもの最大限に活用し,自分のすべきことを明確にして,周りからの期待に応えることができるように,研究以外の分野でも成果を上げていきたいと考えています.最後になりましたが,この6年間を支えて頂いた皆様にお礼申し上げます.ありがとうございました.
平成30年度 徳島大学工学部教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞を受賞して
機械工学科 松谷 壮太

この度は,徳島大学工学部教育研究助成奨学賞を頂き,大変光栄に思っております.まさか私がこのような賞を頂けるとは,驚きと同時に喜びの気持ちでいっぱいです.このような素晴らしい賞を受賞出来たのも,日頃から支えてくれている両親をはじめ,研究室の指導教員である太田光浩教授,機械工学科の先生方並びに研究室の皆様のおかげです.本当にありがとうございました.
私は,神戸高専から3年次編入で徳島大学に入学しました.編入学という,一般的には想像しにくい形でこの学校に来て,私自身も初めは戸惑いもありました.それは,大学は高専とは違い,理系から文系まで様々な専門分野を学んでいる同年代の人たちがいるため,トークや勉強会等で毎日刺激を受けて成長することが出来ます.大学の授業は高専とは違い大人数で受ける形式が多く,試験の難易度や数も増し,苦戦した記憶が未だに目に浮かびます.講義だけではなく,アルバイトやサークル活動にも積極的に取り組むことでかけがえのない仲間にも出会う事ができました.入学から2年間で卒業という通常より短い期間となりましたが,非常に濃い2年間を過ごせたと感じています.
4年次になってからは,流体工学研究室に配属し「単一液滴の不混和静止液体層への衝突過程の数値解析」という研究テーマの下,日々研究に励みました.求められる理解度も3年生までとは格段に難しくなり,私は今後,徳島大学院へ進学することが決まっています.大学院へ進学してからは,現在取り組んでいる研究のさらなる発展を目指し,これまで以上に努力して取り組みたいと思っています.また,4月からは新たに流体工学研究室に配属される後輩の手本となれるよう,大学院生活を有意義なものにしたいと考えています.最後に,後輩の皆様には是非,英語の勉強をしておくことを強くおすすめします.
平成30年度 徳島大学工学部教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞を受賞して
機械工学科 住本 宗

この度は徳島大学工学部教育研究助成奨学賞を頂き,大変光栄に思っております.受賞に際し,ご指導を頂きました米倉大介教授をはじめとする機械工学科の先生方,植木智之技術職員,研究室の先輩方や同期の仲間に大変お世話になりました.この場を借りて心より感謝申し上げます.また,共に勉学に励み娯楽にも付き合ってくれた友人達や,日ごろから学業に専念できるようにサポートしてくれた家族に深く感謝の意を表します.
私は材料強度学研究室に配属されてから,「超音波ハンダ接合法による二元系無鉛ハンダとシリコンの接合強度」をテーマに研究を行っています.この研究では,MEMSデバイスにおける実装・組立技術の進展に伴い注目を集めている接合技術の一つである超音波ハンダ接合法を用いてハンダとシリコンの接合を行い,接合強度に及ぼすハンダ成分の影響を明らかにすることを目的としています.研究活動においては,想定外の結果やトラブルに見舞われることで研究活動の難しさを実感することも多々ありました.しかし,この一年間を通して得られた経験や見識は今後の研究活動,ひいては自分の人生において大切な財産になると確信しています.
4月から徳島大学大学院に進学し,引き続き現在の研究を進めていきます.学部生の一年間は,先輩と共に研究を行っていたため,困った際には先輩に頼ることができる環境に身を置いていました.しかし,来年度からはこれまでの環境とは異なり,研究室には新たに後輩を迎えて指導する立場となります.そのため,研究室の先輩方のように,真摯に研究活動に取り組む姿勢を見せ,時には助けになるような存在になりたいと考えています.また大学院生活では,研究活動のみならず,広く社会に目を向けて自分自身の成長に繋がる事柄に対して積極的に取り組んでいく所存です.この度は,本当にありがとうございました.
機械工学奨励賞
平成30年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械創造システム工学コース 山本 翔平

この度は機械工学奨励賞という名誉ある賞を頂き誠にありがとうございました.大学院で研究を行ってきた成果がこのような形で評価され大変嬉しく思っております.この賞を受賞したのは私一人の力ではなく,数々の助言やご協力を頂いた太田光浩教授をはじめ,今まで支えてくれた両親および様々な問題に対し一緒になって考え助け合ってくれた流体工学研究室の仲間など多くの方々のおかげです.この賞を受賞するにあたってお世話になった皆様には心から感謝申し上げます.
私は学部4年から流体工学研究室に所属し,アルカリ溶解性会合高分子溶液中を上昇する気泡に発現するマイクロ構造に関する研究に3年間取り組んできました.この研究は連続体力学の範疇にない現象であるため,解明は非常に困難であり,思うような研究の成果が得られないこともありました.しかし,研究室の先輩方や先生の親切で丁寧なご指導のおかげで成果を出すことができ,国際学会を含む4つの学会にて発表を行いました.学会では自分の発表,他の専門家の発表を通して様々な分野の方々と意見を交わす充実した機会となり,自分の専門とする知識を更に深める上で参考になりました.また,学会への参加回数を重ねる毎に相手に物事を丁寧に伝える大切さも学びました.この3年間の研究活動を通して自身の視野や知識の幅の拡がりを感じられる有意義な学生生活を送ることができました.
修了後は ,就職して社会の一員としての第一歩を踏み出します.この賞を頂けたことは社会に出る前に大きな自信につながりました.社会人となっても,徳島大学で過ごした6年間のうちに学んだことを活かして日々努力を続け,エンジニアとして更に成長していきたいと思っています.この度は本当にありがとうございました.
平成30年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械工学科 石黒 武

この度は機械工学奨励賞という名誉ある賞を頂き光栄に存じます.学部2年間の取り組みをこのような形で評価され大変嬉しく思います.共に勉学に励んだ友人,研究においてご指導下さいました重光亨准教授をはじめとする機械工学科の先生方や先輩方の支えがあっての受賞であったと思います.私を支えて下さった皆様にはこの場をお借りして厚くお礼申し上げます.
私は大学での講義の中で流体工学の分野に興味を持ち,その中でも流体機械という学問に関する研究をしたいと思いました.そして4年次の研究室配属では,以前より志望していた流体機械研究室に配属となりました.私が行った研究は「二重反転形小型ハイドロタービンの効率向上に関する研究」という題目です.近年のエネルギー問題として,化石燃料に依存したエネルギー消費により地球温暖化の進行が懸念されています.そこで,現在再生可能エネルギーへの需要が高まっており,本研究では再生可能エネルギーの中でも非常に小規模な水力資源を有効利用し,環境への負荷が小さいピコ水力発電をターゲットにした小型のハイドロタービンに関する研究を実施しています.また,小型ハイドロタービンは大型の水車と比較して効率が低いことから,高効率化を目指して研究をしております.研究を進めるにあたり,数値解析や実験において多くの困難に直面しましたが,重光先生をはじめ先輩方のご指導により研究を進めていくことができました.
今後は大学院に進学し,引き続き小型ハイドロタービンに関する研究を行っていく予定です.進学後はさらに研究を進めていくため,今まで以上に高度な知識・技術が必要になり困難に直面することもあるかと思います.しかし,学部2年間で身に付けたことを生かし,真摯に研究に取り組んで自分自身を磨き,後輩の良い手本となれるように精進する所存です.
平成30年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械工学科 安福 隆亮

この度は、機械工学奨励賞という名誉ある賞に選出していただき大変光栄に思っております。また大学生活4年間がこのような形で評価され、非常に嬉しく思っております。丁寧なご指導およびご助言を頂きました長谷崎教授をはじめとする機械工学科の先生方ならびに同研究室の方々に深く感謝し、この場を借りて御礼申し上げます。
私は4年進級時にエネルギー変換工学研究室に配属となり、BiTe系熱電半導体の研究を行ってきました。熱電半導体とは、熱を電気へ直接変換することができるという特徴を持つ材料のことです。現在工場で利用されている熱エネルギーの大半は低温廃熱として大気中や河川に捨てられており、熱電半導体は新たな廃熱回収システムとして注目されています。本研究では、太陽光発電と同程度の変換効率を目標としており、実現すれば地球温暖化やエネルギー資源の枯渇といった社会問題の解決手段になり得ると考えられます。
研究室に配属された当初は、半導体に関する知識が全くと言っていいほど無く、苦労したこともありましたが、長谷崎教授や先輩からのご指導により、専門知識を蓄えることができました。重ねてお礼申し上げます。
研究を進める中で、予想外の実験結果に対して悩むことも多々ありました。しかし教科書や論文を調べたり、長谷崎教授や先輩方と議論したりする過程で、途中で投げ出さずに最後までやり抜く精神や、技術者としての重要な素質を学ぶことができました。また実験過程や物理的現象の理解に苦労し、改めて今までの講義で学んできたことの重要性と、同時に自分が勉強不足であるということを痛感しました。
来年度からは徳島大学院に進学し、今まで以上に研究に邁進していきたいと考えております。深い専門性と幅広い機械工学的知識を身に着け、立派な技術者になるためによりいっそう努力していきたいと考えています。
平成30年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械工学科 川口 克哉

この度は機械工学科奨励賞という名誉ある賞をいただき,誠に光栄に思っております.今回このような賞をいただけたのは,私自身の力だけでなく,共に大学生活を過ごし勉学に励んだ友人,大学生活を支えてくれた両親のおかげであると思っています.また,研究室では熱心にご指導してくださった岡田達也教授や先輩方に,この場を借りて深く感謝を申しあげます.
徳島大学に在籍した4年間,私は非常に充実した大学生活を送ることができたと感じております.学部1年から3年では一般教養や専門分野の知識を身につけ,機械工学の基礎を学習することができました.専門的な学業を学んでいくにつれ,材料系の分野に興味を持つようになり,4年では希望していた結晶材料学研究室への配属となりました.研究室では,「<110>傾角Σ3,3,9粒界を有する純アルミニウム三重結晶のクリープ変形初期段階」をテーマに研究を行いました.内容は,<110>傾角Σ3,3,9粒界を有する純アルミニウム三重結晶を用いて,クリープ試験を行った時に生じるfoldと呼ばれる局所すべり帯の初期段階を捉えるという研究です.fold形成の初期段階を捉えることは難しく,多数の試験片を作製し,クリープ試験を行いました.研究は苦労することも多々ありましたが,指導教員や研究室の仲間の支えがあって困難を乗り越えることができました.研究活動を通して培った知識や経験はかけがえのないものであり,大変有意義な時間を過ごすことができました.
大学卒業後は徳島大学大学院に進学し,引き続き純アルミニウム三重結晶に関する研究を行っていく予定です.大学院ではさらに勉学,研究に精進したいと思っております.今後も様々な問題に直面することがあると思いますが,仲間と共に困難を乗り越えていきたいと思います.この度は本当にありがとうございました.
日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞
平成30年度 日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞受賞者からのメッセージ
日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞を受賞して
機械創造システム工学コース 久保田 竜太

この度は,日本設計工学会武藤栄次賞優秀学生賞という非常に栄誉ある賞に選出していただき,深く感謝申し上げます.大学院博士前期課程の2年間を,このように評価をしていただいたことは大変光栄に思っております.
この賞をいただけたのも,私一人の力だけではなく,これまでご指導してくださいました先生方,切磋琢磨した研究室の仲間,そして,社会人学生として学生生活を送るにあたり深遠なる御配慮をいただいた所属施設の皆様のおかげであり,この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます.
私は職業訓練校にて技術,技能を教育訓練する指導員ですが,さらなる知識の飛躍と教育領域の拡大,自己研鑽のため,博士前期課程に入学しました.研究内容は放電加工によって加工穴の内面に穴を創成する穴内面穴加工法の開発であり,私はその中でも穴内面に対して,細穴の創成を実現することを目的に研究開発に取り組みました.勤めながらの学生生活は,時間的な制約があり困難を伴いましたが,所属施設の機器を実験装置として使用することができ効率的に研究を進めることができたことや,指導教員である石田徹教授,溝渕啓講師の昼夜・休日を問わない熱心な御指導,研究室の仲間のアドバイスなど,様々な方面からサポートをいただいたことにより,研究をやり通すことができました.
来年度からは博士後期課程に進学し,引き続き放電加工に関する研究に取り組みます.皆様のお力添えによって博士前期課程での目的こそ達成できましたが,明らかにしなくてはならないことは多くあります.そこで,博士後期課程では今回この栄誉ある賞をいただいたことを新たな出発として初心に戻り,より一層研究に力を入れ,精進していきたいと考えております.この度は,日本設計工学会武藤栄次賞優秀学生賞に選出していただき,誠にありがとうございました.
平成30年度 日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞受賞者からのメッセージ
日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞を受賞して
機械工学科 高森 雄介

この度は,日本設計工学会武藤栄次賞優秀学生賞という非常に名誉ある賞に選出していただき,光栄に思います.このような賞を受賞させていただいたのも,熱心に指導してくださった先生方,親身になってアドバイスをくださった研究室の先輩方,共に研究や勉学に励んだ友人,そして大学生活を多くの面から支えてくれた両親のおかげです.この場を借りて厚く御礼申し上げます.
徳島大学で過ごした4年間を振り返ると充実した日々を送ることができたと感じています.入学当初は,知らない土地での一人暮らしに不安を抱きながら日々を過ごしていましたが,共に支えあえる仲間と出会うことができ,苦しいこともありましたが,仲間達のおかげで乗り越えられることができました.特にこの加工プロセス&システム研究室に所属した1年間は,大変有意義な時間を過ごすことができました.私は先端質量集中電極を用いた放電加工の加工特性というテーマで研究を行ってきました.これまでの三年間と異なり,自分自身で考え行動することは非常に難しく,戸惑いました.また,分からないことが多く,行き詰ることも多々ありました.しかし,指導教員である石田徹教授,溝渕啓講師の熱心なご指導とアドバイス,研究室の先輩方の手助けのおかげで,無事卒業することができました.
大学卒業後は徳島大学大学院に進学し,引き続き先端質量集中電極を用いた放電加工の加工特性というテーマで研究を行いたいと考えています.今後も様々な問題に直面することがあると思いますが,この4年間で身についた知識・技術を活かし,今度は自分が後輩にとって良い手本になれればと考えており,この賞に恥じないように勉学や研究に取り組んでいきたいと思います.この度は本当にありがとうございました.
機械工学科 優秀発表賞
日本機械学会三浦賞
平成29年度 日本機械学会三浦賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会三浦賞受賞にあたって
機械創造システム工学コース 北村 政人

この度は,「日本機械学会三浦賞」という名誉ある賞に選出していただき誠にありがとうございます.本賞を受賞するに至ったのも,所属するエネルギー変換工学研究室の指導教員である長谷崎和洋教授をはじめ,研究室のメンバーの皆様のご指導,ご協力のおかげであると深く感じております.また下宿生であるため,家族の支援が無ければこのような賞をとることは無かったと思い,皆様にこの場を借りて御礼申し上げます.
さて,エネルギー変換工学研究室に配属されてからは,人生で初めて熱電材料に触れ,研究を進めていきました.熱電材料とは熱から電気を生成可能な材料です.近年の地球温暖化問題の要因としてエネルギーの浪費が挙げられます.その浪費されるエネルギーを回収し有効利用し,地球温暖化防止につなぐための材料が熱電材料です.この材料を用いた発電システムには,長寿命でメンテナンスフリー,振動や雑音が生じない,小型軽量などの特徴を持っています.私はこの材料の熱から電気への変換性能を向上させる研究を扱っていました.最初に材料の適切な配合条件という壁に,次に試作条件の調査という壁にぶつかり,その都度指導教員並びに研究室生とディスカッションを行ってきました.
その研究への努力が実り,欧州熱電国際会議に二年続けて発表する結果となりました.また学術論文も2本執筆することが叶いました.
研究を思い返すと印象に残っているのは,人の数だけ研究内容への解釈が違うのだということです.異なる考えや意見をすり合わせ,新しい研究への切り口を見つけることで研究は進んでいくのだと強く感じました.
これから,社会人として新たな一歩を踏み出していきますが,これまで培ってきた経験を活かして,さらなる活躍をしていきたいと思っています.
日本機械学会畠山賞
平成29年度 日本機械学会畠山賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会畠山賞を受賞して
機械工学科 吉川 直弥

この度は,日本機械学会畠山賞という名誉ある賞を受賞させて頂き大変光栄に思います.学業の成果に対してこのような形で評価して頂き,心からうれしく思います.また,この賞を頂くにあたって,私を支えてくれた家族や共に勉学に励み切磋琢磨してきた友人,丁寧なご指導を承りました流体機械研究室の指導教員である重光亨准教授をはじめとする機械工学科の先生方並びに流体機械研究室の先輩方にこの場をお借りして厚くお礼申し上げたいと思います.
4年次には,流体機械研究室に配属され,「船舶用スラスターの性能改善に関する研究」という題目で研究を行いました.スラスターとは船に舵とスクリューだけでは実現できない横方向の推力を与えることができる動力装置のことで,性能改善に関する調査があまり行われていないのが現状です.研究は数値流体解析だけでなく,実際に装置を設計し実験も行います.そのため,流体分野の知識だけに留まらず,幅広い分野の知識が必要となりました.また製品化を目標としているため,様々な制約条件の中で性能改善を行う必要があり,その中で様々な困難に直面しました.しかし,その都度先生方や先輩方のご指導があり,最後まで諦めることなく困難を乗り越えることができました.研究を進める中で得られるものは非常に多く,大変有意義な一年になったと身に染みて感じることができました.
徳島大学卒業後は徳島大学大学院へ進学し,引き続き同じ研究を行う予定です.卒業後は直接の先輩が卒業されるため,これまで以上に自分で考え行動し,研究を進める必要があるため,更に多くの困難に直面することと思います.しかし,研究室で学んだことを生かし,今まで以上に真摯に研究に取り組んで自分自身を磨き,また後輩の良い手本となれるよう日々精進していく所存です.この度は本当にありがとうございました.
平成29年度 日本機械学会畠山賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会畠山賞を受賞して
機械工学科 田中 誠也

この度は日本機械学会における畠山賞を頂くことができ, 大変栄誉に感じるともに大学4年間での成果をこのような形で評価して頂くことができ大変喜ばしく感じます. この賞を受賞するにあたり真摯にご指導をして頂いた指導教員である出口祥啓教授をはじめとする機械科学コースの先生方, 共に勉学に励んだ友人, 並びに様々な面で私を支えてくれた家族に対してこの場をお借りしてお礼申し上げたいと思います.
私はレーザ計測技術を用いた研究に興味があり, レーザ・プラズマ研究室に所属し, 現在レーザ誘起ブレークダウン分光法(LIBS)を用いた研究に携わっております. 近年, 工業分野の各方面においてリアルタイムかつ高感度で元素分析計測のニーズがあり, LIBSを用いたリアルタイム計測が注目を浴びております. LIBSが様々な実フィールドにおける計測機器に実機適用化されることにより従来の計測方法よりコスト削減, 生産性向上など多くの利点が見込まれております. 研究を進めていく中で企業や研究機関との共同研究が多くあり, 最終目的を達成するために細分化した目標を掲げ実現可能なスケジュールを設定し, 共同研究先に随時状況を報告しながら研究を推進しております. これらの経験は今後エンジニアとして社会貢献していく上で貴重な経験になると思っております. 現在の研究技術を用いた実機計測機器を構築することが私自身の目標です. 実機適用化では基礎研究とは異なり多くの制約があるため困難なことがあるが, この目標を達成するために最後まで諦めず努力しようと思います.
来年度からは徳島大学大学院に進学し, LIBS技術を用いた実機計測機器の構築に向けた研究を引き続き行うと同時に多くの学会に参加し, 研究発表を通じて同じ研究分野の方々からの貴重なご意見を研究に反映させていこうと考えております. 今後このような栄誉ある賞を頂けるように日々努力します.
三木康楽賞
平成29年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
三木康楽賞を受賞して
機械工学科 4年 花咲 憲一

この度は,三木康楽賞という名誉ある賞を頂くことができ,大変光栄に思っております. 徳島大学での4年間の取り組みをこのような形で評価していただき,大変嬉しく思います.公益財団法人康楽会関係者の皆様に厚く御礼申し上げます.今回このような賞を頂けたのは,熱心に指導してくださった機械工学科の先生方,共に勉学に励んだ友人,多方面で私を支えてくれた家族のおかげであり,この場で御礼申し上げます.さらに丁寧なご指導を承りましたエネルギー変換工学研究室の指導教員である長谷崎和洋教授をはじめとし,研究室の先輩方にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます.
私は,4年次からエネルギー変換工学研究室に所属しています.近年,地球温暖化やエネルギー資源の不足といった社会問題の早急な対応や解決が重要視されています.しかし,決定的な解決方法が見つかっていないのが現状です.私は,熱エネルギーを電気エネルギーに変換する機能を持つ熱電半導体の性能向上を目指し,太陽光発電と同程度の変換効率を最終目標として研究を行っています.現在行っている研究に関する学術論文を執筆し,国際学会で発表する事が今後の目標です.学術論文を執筆し,その内容を学会で発表する事は,多くの意見を取り入れ研究を進めるうえでも重要であるので,この目標を達成できるように努力していきたいと考えています.
4月からは徳島大学の大学院に進学します.大学院でも,現在の研究を引き続き行っていく予定です.進学後は,直属の先輩が修了されるため今まで以上に自分で考え研究を進めていかなければなりません.また,院生では,学部の時とは異なり深い知識や技術,研究の質がより求められます.そのために,自身のレベルアップに努めていきたいと考えています.研究やその他の分野でも成果を上げ,周りからの期待に応えることができるように励む所存です.
平成29年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
三木康楽賞を受賞して
機械工学科 宮岡 慶

この度は康楽賞という名誉ある賞を頂き,光栄に思っております.今回このような賞を頂けたのは,私自身の力だけではなく,共に大学生活を過ごし勉学に励んだ友人,熱心にご指導してくださった先生方や先輩方,何より多方面で支えてくれた両親のおかげであると思っています.この場を借りて感謝の言葉を述べさせていただきます.本当にありがとうございます.
私はエネルギー変換工学研究室に所属しました.私の住む日本は地震の多い国で,これまでも震災による様々な問題に立ち向かってきました.エネルギーに関する問題の解決は私たち日本人にとって解決すべき重大な問題の一つであると思っています.私は研究室で熱電発電という,熱を電気に変える研究をしていました.私たちの身の回りには利用されていない排熱がたくさんあります.熱電発電は熱を与えるだけで電気を生み出すことができる熱電材料というものを用います.熱を与えるだけなので,発電のために二酸化炭素はもちろん排出されません.世の中で捨てられているものから最も必要とされているものの一つである電気エネルギーを生み出すことができる.さらには,地球温暖化の大きな問題である二酸化炭素の排出という問題の解決策の一つにもなりうるこの研究は私にとって大変魅力的なものした.さらには先生と研究室の仲間にも恵まれ,毎日が充実していました.また,国際学会も経験させていただき,様々な国の人々と意見を交換でき,たくさんの刺激を受けました.
今後は,これまで得たもの最大限に活用し,自分のすべきことを明確にして,周りからの期待に応えることができるように,研究以外の分野でも成果を上げていきたいと考えています.最後になりましたが,この4年間を支えて頂いた皆様にお礼申し上げます.ありがとうございました.
平成29年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機械創造システム工学コース 中川 真人

この度は,康楽賞という非常に栄誉ある賞に選出していただき,深く感謝申し上げます.私の徳島大学での学びや経験がこのような形で評価され,大変光栄に思っています.この賞を受賞したのは私個人の力ではなく,研究室の方々や研究においてお世話になった共同研究者の皆様,友人たち,その他協力してくださった人々のおかげであり,この場をお借りして感謝の意を表します.
私は,学部4年よりレーザ・プラズマ研究室に配属となり,「CT半導体レーザ吸収法(CT-TDLAS)」を用いたレーザ計測技術の研究に携わりました.近年,火力発電や自動車産業などの工業分野において,燃焼効率の改善やNOxやCO2等の排出ガス計測にニーズが高まってきています.私の研究室では,CT-TDLASという火力発電における燃焼炉や,自動車のエンジン等に適応可能であり,ガス中の温度や濃度をリアルタイムに計測する,“世界で唯一の技術”を開発しました.そのため,複数の企業と共同研究を行うケースが多く,私自身,数件の研究を担当しておりました.全ての研究を遅延無く推進するためのスケジュール管理,実際に企業の方との打ち合わせにおける報告書の作成やプレゼンテーションに大変苦労しました.しかしながら,自分よりも高い専門性を持つ企業の方々や先生方,その他研究者らとの議論を積み重ね,自らの知識や視点の幅を広げることが出来たと実感しております.学生時代にこのような貴重な経験を積めたことは,来春から社会人として社会貢献するために必ず力になると確信しております.
康楽賞を受賞できたことに慢心せず,今後とも,技術者としての自覚を持ち,日々努力を積み重ね,常に成長しようと考えております.私の技術者としての目標は,“世界を驚かす”技術や製品を開発することです.この目標を達成するために,私はこれからも高みを目指し続けます.
日本機械学会 中国四国支部学生会優秀発表賞
日亜賞
平成29年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械工学科 集堂 裕也

この度は,「日亜賞」という名誉ある賞を受賞することができ,大変光栄に思います.そして,このような賞を受賞できたのは自分自身の力だけでなく,先輩方や友人,ご指導してくださった先生方,日頃から支えてくれている両親のおかげであり,心より感謝申し上げます.
この4年間の大学生活では,講義に積極的に取り組むと共に,新しいことに挑戦したいという思いから,1年生から創成学習開発センターのプロジェクト活動に参加しました.プロジェクト活動では,メンバーと共に計画を立てる,活動予算を獲得するためのプレゼンテーションを行う,工作機械で加工を行うなど,大学生活では得難い経験をすることができました.そのため,工学知識や行動力が自然と身に着きました.また,活動を通して共に支え合うことのできる仲間を作ることができました.4年間の大学生活で非常に大切なものを得ることができ,充実した4年間でした.
4年生になって希望していた流体工学研究室に配属となり,「沸騰による気泡の成長と非定常熱伝達の数値解析」というテーマで研究を行っています.私の研究は数値解析手法の確立を目的としており,思った結果が得られなかったこともあり,自分の無力さを感じました.しかし,指導教員である太田光浩教授や研究室の先輩方の熱心なご指導により,乗り越えることができました.
私は4月から徳島大学の大学院に進学します.大学院では現在のテーマを継続し,研究を行っていく予定です.4年生の1年間は周りの人々の力を借りながら研究を行ってきましたが,大学院では自身の考えをしっかりと持って,より一層努力し研究に取り組んでいきたいと思います.今後も辛く苦しいことを経験することがあると思いますが,この受賞を誇りとして,これからも仲間と共に互いに切磋琢磨し,勉学・研究に取り組んでいきたいと思います.
平成29年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械創造システム工学コース 増岡 孝

この度は,栄えある日亜賞を受賞する機会を与えて頂き,誠にありがとうございます.このような受賞は自分に縁のないものと思っておりましたので,今回の授賞の通知を受けて,唯々驚いております.このような賞を頂けたのも,これまで時に厳しく指導し育てていただいた安井教授と南川講師ならびに諸先生方,自分を支えてくれた研究室の皆様のお蔭であると実感しています.この場を借りて厚くお礼申し上げます.
学生生活を振り返ると,講義だけではなく課外活動などを通して,とても多くのことを得ることができました.4年生になってからは,安井研究室に所属し,「ファイバー光コム共振器を用いた光超音波計測」を研究テーマとしてきました.光超音波イメージングは光と超音波のハイブリッドなイメージング手法として国内外で注目されていますが,私は,光ファイバーレーザー共振器を用いた超音波センサーを開発し,光超音波イメージングの基本特性評価を行ってきました.自作したファイバーレーザー共振器センサーを用いることにより,電磁誘導ノイズの影響を受けず,高感度に超音波信号を計測することが出来ました.研究を進める中で,幾度もの失敗や困難に直面しましたが,自身の頑張りと先生方や研究室先輩のサポートにより,最終的に光超音波信号を検出することができました.また,研究室では学会発表の機会を多く与えていただきました.大学院2年目においては自分自身初めてである海外での国際会議(シンガポール)での発表を行い,英語力や研究に対するモチベーション向上につながる大変貴重な経験を得ることも出来ました.
新年度からは社会人となりますが,培った様々な知識や経験を活かして,目標を常に持ち,挑戦し続けていきたいと思います.この度は本当にありがとうございました.
徳島大学工業会賞
平成29年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械工学科 今垣 諒彌

この度は,私の学部4年間の学業に対して徳島大学工業会賞という名誉ある賞を頂けたことを大変光栄に思います.受賞にあたりましては,精神的にも金銭的にも支えて頂き,私が学業に専念出来るように支えてくれた両親や,共に勉学や娯楽に励み学校生活を充実させてくれた友人達に感謝を申し上げます.また,数々の助言やご協力を頂いた岡田達也教授をはじめ,研究室の先輩方,電気電子工学科・富田卓朗准教授と同研究室の皆様,植木智之技術職員,香川大学・田中康弘教授に大変お世話になりました.この場を借りて感謝を申し上げます.
私は研究室に配属されてから,「ダイヤモンド表面へのフェムト秒レーザ照射による改質」をテーマに研究を行いました.内容は,半導体材料であるダイヤモンド単結晶の表面にフェムト秒レーザを照射し,その結果生じた改質部をドーピングや電極形成の面で応用することができないかを評価するということです.この研究の際には,顕微鏡試料作製をはじめ想定通りに結果が出ないことも多々あり,常に困難の荒波に悩まされ続けるような1年でした.しかし,研究活動を通して培った知識や経験はかけがえのないものであり,今後の自分の根底の一部になると感じました.
4月に徳島大学大学院に進学した後も,引き続きこの研究を進めていきます.学部生の時は,先輩と共に研究活動していたため,困った際には先輩に頼ることが可能でした.しかし進学後は後輩の立場の学生も増え,指導する立場となり,見本としての立ち振る舞いが要求されます.そこで,私が1年間背中を見ていた先輩のように,自主的に行動し率先して研究活動を行うような姿を見せられるようにしようと思います.そして何より,自分自身の成長に繋がるよう研究活動だけではなく様々な点で日々邁進する所存です.この度は,本当にありがとうございました.
平成29年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械工学科 三宅 諒弥

この度は徳島大学工業会賞という名誉ある賞を頂き,大変光栄に思ております.このような賞を頂くことができたのも,所属する流体工学研究室の指導教員である太田光浩教授をはじめとする機械工学科の先生方,研究室の先輩方や同期の仲間,共に学業に励んだ友人,そして,大学生活を多方面で支えてくれた家族のおかげであると思います.この場を借りて心より感謝申し上げます.
また,4年進級時における研究室配属で,流体工学研究室に配属となりました.私はこの1年間「アルカリ溶解性会合高分子中を上昇する気泡への添加するアルカリ性物質の影響」というテーマで研究を行ってきました.アルカリ溶解性高分子溶液は非ニュートン流体であり,剪断速度によって粘度が変化します.また,この溶液を上昇する気泡は特異な形状になることが報告されており,その話を研究室紹介で聞き,興味を持ちました.4年生になり研究室へ配属されると,3年生までの講義中心の学生生活とは違い,研究を中心として自主的に行動しなければならないことが多くなり,戸惑うこともありました.また,研究の成果が思うように得られなかったり,課題に行き詰まったりすることもありました.しかし,その度に先生や先輩方から温かいご指導を頂いたことで,課題を乗り越え,自分自身の成長へと繋げることができました.その結果として,4年生の1年間における研究生活を充実したものにできたと思います.
私は,来年度から徳島大学大学院へと進学します.大学院では,現在行っている研究を引き続き行う予定です.大学院ではさらに勉学・研究に精進し,多くのことを学びたいと思います.また,この1年間はいろいろな方に助けてもらうばかりでしたが,大学院では新しく研究室に入ってくる後輩達を助ける存在になれるよう,より一層努力していきたいと思います.
平成29年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械創造システム工学コース 永濱 秀明

この度は徳島大学工業会賞という名誉ある賞を頂き大変光栄に思っています.徳島大学での勉強の成果がこのような形で評価され大変嬉しく思います.この賞を受賞したのは私個人の力ではなく,研究においてお世話になった藤澤正一郎教授をはじめ,共同研究者の皆様,実験に協力していただいた方々,人間適応工学研究室の方々や友人たち,また今まで支えてくれた両親に心から感謝の意を示します.
私の大学院での研究テーマは「方向定位付きLEDブロックの敷設位置の検証実験」です.日本には身体障害者の約1割にあたる約31万人の視覚障害者がいます.視覚障害者への支援機器として視覚障害者誘導用ブロック等があります.しかしながら道路の横断に不安を覚える方も多くいます.そこで事故の危険性が高い横断歩道を視覚障害者が安全に利用するための支援機器として方向定位付きLEDブロックの敷設を提案しています.方向定位ブロックは表面の突起による触覚とLEDによる視覚を用いて横断方向を視覚障害者に認識させることを目的として開発しています.表面の突起を踏むことで正しい出口の方向を認識し,LED光によって弱視者が夜間でも出口を認識することができます.ブロックは正しい横断方向を示す方向定位性能をより活用できる位置に敷設することが望まれます.そのため,視覚障害者にご協力いただいて方向定位性能をより高められる敷設位置の検証実験を行い,研究の成果を国際学会などで複数回発表することができました.学会への参加は私にとって非常に有意義な経験となりました.
私は今春から就職して社会人の一員としての第一歩を踏み出します.徳島大学で6年間学んだことや経験したことを糧にして技術者として社会に貢献できるように努力していきたいと思います.
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞
平成29年度 徳島大学工学部教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞を受賞して
機械工学科 渡代 大地

この度は徳島大学工学部教育研究助成奨学賞を受賞することができ,大変喜ばしく,また光栄に感じております.私がこのような賞を受賞することができたのは,素晴らしい環境を整えてくれた両親,現在ご指導を承っている流体力学研究室の一宮昌司教授をはじめとする機械工学科の先生方やその他の授業でお世話いただいた他学部の先生方のご尽力あってのことと感じています.相談に行くと常に真剣に,納得いくまでアドバイスいただきました.しかし何よりも力になったのは,苦楽を共有し,共に切磋琢磨しながら勉学に励んでくれた友の存在でした.とても私一人で受賞できたものではなく,大変感謝しております.
大学入学当初は,専門化した講義内容やその授業スピードの速さに戸惑うことも多くありました.しかし,分からないことはその都度納得いくまで先生方や友人に相談し解決してきました.この4年間の積み重ねが今回の受賞につながったと感じています.
また,今年度から流体力学研究室に配属となり,流体の流れの変化について研究を行っています.初めての研究活動で,さらに求められる内容も3年次までとは格段に難しくなり日々困難に直面していますが,教授や同研究室の先輩方の助言を受け一つ一つ解決することができています.しかし同時に,今は知識も経験もかなり未熟で,自分の力不足と一人で解決できないことへのふがいなさを痛感しています.
私は,来年度から徳島大学大学院に進学します.そして引き続き現在の研究を突き進めて新たな発見を目指して取り組んでいきます.しかし来年度からは先輩方が卒業し自分が主体となって進めていかなくてはなりません.より多くの知識の吸収は勿論,これまでいただいた助言と4年間貫いた姿勢を忘れず,これからの研究活動と学生生活を有意義なものにしていく所存です.
平成29年度 徳島大学工学部教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞を受賞して
機械創造システム工学コース 森 悠馬

この度は徳島大学工学部教育助成奨学賞を賜り,大変光栄に思っております.この賞を受賞するにあたり,ご指導頂いた出口祥啓教授をはじめ,研究室の方々や大学関係者様,共同研究者の皆様,その他ご協力してくださった方々には心より御礼申し上げます.
私の研究ではCT半導体レーザ吸収法を用いた高温・高圧場における多成分同時計測技術の開発を行っています.2015年にパリ協定が採択され,温室効果ガスの排出量の低減化が注目される中で,自動車のエンジンやバーナといった燃焼現象を工学的に応用する場におき,燃焼構造やその過渡的な振る舞いをより一層詳しく解明することが急務となっています.そこで,特に高温・高圧場かつ非常に複雑な燃焼現象がみられるエンジン筒内において,温度や濃度(CO2,ガソリン)を同時にかつ2次元分布として計測する技術の開発を行いました.本研究を推進するにあたり,半導体レーザ吸収法等のレーザ計測技術への理解を深めるだけでなく,多くの経験を積むことができました.計測装置の製作の面では,1から全ての装置部品の設計を行い,その中でもレーザ光軸調整可能な発振装置の設計では徳島大学から正式な発明として認められました.計測対象についても共同研究先の研究者の方から多くを学ぶことができ,エンジン筒内における燃焼現象への理解を深めることもできました.それらの経験を踏まえ,国際学会において優秀発表賞を受賞することができ,自分にとっての大きな自信となりました.
今春から私は社会の一員として新たな一歩を踏み出します.徳島大学で得られた多くの経験は私にとって財産であり,このような賞を受賞できたことは,私の人生において大きな誇りです.今後は技術者として日々精進することに努め,社会に貢献するものづくりを行うことを目標としたいと考えています.
機械工学奨励賞
平成29年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械工学科 4年 川口 裕輝

この度は機械工学奨励賞という名誉ある賞を頂き光栄に存じます.学部4年間の取り組みをこのような形で評価され大変嬉しく思います.共に勉学に励んだ友人,研究においてご指導下さいました重光亨准教授をはじめとする機械工学科の先生方や先輩方の支えがあっての受賞であったと思います.私を支えて下さった皆様にはこの場をお借りして厚くお礼申し上げます.
私は大学での講義の中で流体工学の分野に興味を持ち,その中でも流体機械という学問に関する研究をしたいと思いました.そして4年次の研究室配属では,以前より志望していた流体機械研究室に配属となりました.私が行った研究は「高圧小型ハイドロタービンの高性能化に関する研究」という題目です.近年のエネルギー問題として,化石燃料に依存したエネルギー消費により地球温暖化の進行が懸念されています.そこで,現在再生可能エネルギーへの需要が高まっており,本研究では再生可能エネルギーの中でも非常に小規模な水力資源を有効利用し,環境への負荷が小さいピコ水力発電をターゲットにした小型のハイドロタービンに関する研究を実施しています.また,従来の小型ハイドロタービンよりも高出力化を実現するために新形状となる羽根車の設計を行いました.しかし,従来技術の理論をそのまま適用できない箇所が多々あり多くの困難に直面しましたが,重光先生をはじめ先輩方のご指導により研究を進めていくことができました.
今後は大学院に進学し,引き続き高圧小型ハイドロタービンに関する研究を行っていく予定です.進学後は実験に向けて研究を進めていくため,今まで以上に高度な知識・技術が必要になり困難に直面することもあるかと思います.しかし,学部4年間で身に付けたことを生かし,真摯に研究に取り組んで自分自身を磨き,後輩の良い手本となれるように精進する所存です.
平成29年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械工学科 4年 武市 大輝

この度は,機械工学奨励賞という名誉ある賞に選出していただき,誠に光栄に思っております.機械工学科の諸先生方をはじめ,現在所属している流体機械研究室にて御指導・御鞭撻いただいております重光亨准教授ならびに先輩方には,厚くお礼申し上げます.また,共に学業・研究に励み切磋琢磨してきた同期の皆様,そして大学まで進学をさせていただき,様々な面で支えていただいた両親に深く感謝の意を表します.
大学生活4年間を振り返ってみますと,交友関係にも恵まれ,機械工学に関する数々の講義に出席し,様々な知識を身につけることができたため,非常に充実した大学生活を送ることができたと思っています.
また現在所属しております流体機械研究室では,送風機・水車・ポンプなどの私たちの身の回りの生活で実際に使用されている製品の高性能化に関する研究が行われております.その中でも私は送風機のブロワについての研究を行っていますが,ブロワに対するニーズとして,地球温暖化への配慮から省エネ化やユーザーへの負担軽減のため小型化・軽量化などが挙げられます.これらのニーズを実現するために,ブロワの羽根の設計を行い,高性能化を図っています.研究活動として新規に企業との共同の研究に携わらせていただき,形が無いものを自分で考え,作り上げることの難しさや自分の負う責任の重さを痛感しました.しかしながら,学部時代にこのような経験ができたことは非常に価値のあることで,今後の研究活動や,就職してから仕事をする上での自信になると思っています.
来年度からは,徳島大学大学院への進学が決定しております.大学院では,学部の時よりも更なる主体性と研究内容への理解が必要になりますので,この度の賞を励みとして更なる努力を積み重ねて研究活動に勤しみたいと考えております.
平成29年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械創造システム工学コース 本田 康太

この度は,機械工学科奨励賞に選出していただき,大変光栄に思っています.学生生活6年間の最後に名誉ある賞を賜ったことを,非常に嬉しく思っています.この研究の功績を残すことができたのは,講義や研究において丁寧かつ熱心に指導して下さった先生方,また苦楽を共にし,多くの困難を乗り越えるため協力してくれた研究室の友人たち,そしてどんなときも励ましてくれた家族のおかげであり,私を支えていただいた多くの皆様に感謝しています.
徳島大学に在籍した6年間,私は非常に多くのことを経験しました.学部1年生からの前半の3年間は,一般的な教養や専門分野の知識を身に付け,機械工学の基礎を学習することができました.学部4年生から修士の2年生までの後半3年間は加工プロセス&システム研究室に所属し,「ガラス板への穴加工における電着工具への切りくず付着の抑制」というテーマに従事しました.ダイヤモンド電着工具への切りくず付着を抑制することは非常に難しく,研究の過程で多くの問題に直面しました.問題の解決には,多くの時間と労力がかかりました.研究は苦労することも多々ありましたが,指導教員である溝渕啓講師,石田徹教授,また研究室の仲間たちの支えのおかげで苦難を乗り越え,多くの学会発表で研究成果を披露することができました.また,研究を通じて,文書の書き方や発表の手法の基礎を学び,人に何かを伝えることの難しさを実感しました.これら数多くの貴重な経験は,これからの私の人生で必ず役立つと思います.この徳島大学で過ごした有意義な6年間は,私の貴重な財産です.
来年度から私は就職し,晴れて社会人となります.これまでに学んだことや身に付けたことを活かし,何事に対しても全力をあげて取り組み,社会で活躍できるエンジニアになれるよう精一杯努力していきたいと思います.
日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞
平成29年度 武藤栄次賞優秀学生賞受賞者からのメッセージ
日本設計工学会武藤栄次賞優秀学生賞を受賞して
機械工学科 藤原 克弥

この度は,日本設計工学会武藤栄次賞優秀学生賞という非常に名誉ある賞に選出していただき,誠に光栄に存じます.4年間の大学生活がこのような形で評価していただけたことを大変嬉しく思います.このような賞を受賞させていただいたのも,熱心に指導してくださった先生方,適切なアドバイスをくださった研究室の先輩方,共に研究や勉学に励んだ友人,そして大学生活を様々な面から支えてくれた両親のおかげです.この場を借りて厚く御礼申し上げます.
徳島大学で過ごした4年間を振り返ると勉学や研究,プロジェクト活動をはじめとする様々なことを体験することができ,充実した日々を送ることができたと感じています.特にこの加工プロセス&システム研究室に所属した1年間は,大変有意義な時間を過ごすことができました.私は昆虫型曲がり穴放電加工システムに関する研究として,放電加工を用いた加工システムにより,工作物に曲線形状の穴を創成することを目的とし,研究を行いました.講義を受けるだけであったそれまでの3年間とは異なり,自分自身で考え行動することは非常に難しく,戸惑いました.また,分からないことが多く,行き詰ることも多々ありました.しかし,指導教員である石田徹教授,溝渕啓講師の熱心なご指導とアドバイス,研究室の先輩方の手助けのおかげで,無事,最後まで研究をやり終えることができました.
大学卒業後は徳島大学大学院に進学し,引き続き昆虫型曲がり穴放電加工システムに関する研究を行いたいと考えています.今後も様々な問題に直面することがあると思いますが,この4年間で身についた知識・技術を活かし,この賞に恥じないよう勉学や研究に取り組んでいきたいと思います.この度は本当にありがとうございました.
平成29年度 武藤栄次賞優秀学生賞受賞者からのメッセージ
日本設計工学会武藤栄次賞優秀学生賞を受賞して
機械創造システム工学コース 岡﨑 翼

この度は,日本設計工学会武藤栄次賞優秀学生賞という非常に栄誉ある賞に選出していただき,深く感謝申し上げます.学生生活の締めくくりが,このような評価をして頂いたことは大変光栄に思っております.この賞をいただけたのも,これまでご指導してくださいました先生方,ともに学び切磋琢磨した仲間,そして大学生活を多方面で支えてくれた家族のおかげであり,皆様に厚くお礼申し上げます.
徳島大学に在籍した6年間,私は非常に充実した大学生活を送ることができたと感じています.入学当初は知らない土地での一人暮らしに不安を抱きながら毎日を過ごしていましたが,共に支え合える仲間に出会うことができ,楽なことばかりではなく苦しいこともありましたが,仲間達のおかげで乗り越えることができました.そして,この6年間の中でも加工プロセス&システム研究室に配属されてからの3年間は,特に密度の濃い有意義な時間を送ることができました.私は,断面変化穴放電加工法の開発に関する研究として,研究室で独自に開発した装置を用いて複雑な形状を加工するために必要なソフトウェアの開発に取り組みました.授業以外でプログラムの構築を行ったことがなく,ほとんど初めての挑戦となりました.そのため,わからないことが多く,思うように研究を進めることができず,本当に苦労した3年間でしたが,指導教員である石田徹教授,溝渕啓講師の熱心なご指導,研究室の仲間のアドバイスのおかげで,無事,最後まで研究をやり終えることができました.先生方,先輩方には心より感謝しております.
来年度から,私は就職して学生から社会人となります.社会人になっても,今回頂いた賞に恥じることのないように,徳島大学で学んだことを活かして,エンジニアとして成長していきたいと思います.この度は本当にありがとうございました.
機械工学科 優秀発表賞
日本機械学会三浦賞
平成28年度 日本機械学会三浦賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会三浦賞受賞にあたって
機械創造システム工学コース 水口 達也

この度は,「日本機械学会三浦賞」という名誉ある賞に選出していただき,誠にありがとうございます.本賞を受賞するに至ったのも,安井武史教授をはじめ,研究室のメンバーや他大学の共同研究者の方々など数多くの皆様のご指導,ご協力によるものであり,感謝申し上げます.
研究室に配属されてからは,学部時代とは全く異なる光学に関する研究がメインだったため,一からのスタートでしたが,自分なりに努力を重ねることにより大きく成長することが出来ました.また,国内学会6件,国際学会3件と数多くの学会で発表させていただき,最先端の研究に触れる機会をたくさん頂きました.そして自分自身も多くの学会発表を通して2つの賞(The Asian Student Meeting On Photonics & Optics, Student Poster Presentation Award; 第1回フォトニクス研究会 優秀ポスター賞)を受賞することができました.研究において,学部時代の成績が比例するとは限りません.実際,私の学部時代の成績は,決して優れているとは言えませんでした.研究室生活を通して,数多くのことを学び,積極的に取り組むことで自分自身を変えることができると学びました.
研究室生活において最も印象に残っていることは,合計半年にも及ぶ中国人留学生との共同実験でした.英語でのコミュニケーションや生活スタイルによる違いなどから,実験がうまく進まないときも多々ありましたが,一生懸命努力を重ねることで,問題を少しずつ解決していくことができました.そして最終的には共同実験内容を論文という形でまとめることができました.また,日本での生活ではあまりできない英語でのコミュニケーションの機会も頂け,今後自分の経験として活かしていける貴重な体験をさせて頂きました.
新年度からは社会人として新たな一歩を踏み出します.これまで培ってきた経験や知識を活かして,社会に貢献してきたいと考えています.
日本機械学会畠山賞
平成28年度 日本機械学会畠山賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会畠山賞を受賞して
機械工学科 麻植 凌

この度は,日本機械学会畠山賞という名誉ある賞を受賞したことを,大変光栄に思います.つきましては,御指導いただいた先生方,および切磋琢磨し共に勉学に励んだ同輩方,何より日常の生活を支援してくれた家族一同には深く感謝申し上げます.今回の受賞に際し,本学での四年間の生活を振り返ると,機械材料やエネルギー分野など,すべての学問分野が新しく思え,貪欲に勉学に励んだ頃を思い出します.
私は,機械工学専攻でありながら,光工学や医工学といった,異なる分野に重きを置くスタイルに興味を持ち,安井先生の研究室を志願しました.当研究室で私は「光コム」という技術を用い,屈折率のセンシングに関する研究を行いました.配属当初,難解な光学分野の学習や光ファイバーなどの光学部品の扱い,測定機器の扱いなど,多くのことに苦戦を強いられましたが,卒業研究を通して広く理解できたと感じます.特に,研究の一環として行ったファイバーレーザー共振器の製作は基本から応用までの幅広い知識を得られたとともに,「研究」というものの一端を垣間見る機会になりました.このことから研究室生活一年間で得られた知識と経験は今までに実感がない程大きなものであったと感じます.
今後,私は大学院に進学し,同研究室にて,院生として引き続き研究を行っていく予定です.配属初年度は先輩の実績ありきで,自身の研究実績は少なく感じており,以後は明確な自信を得るために,より勉学等に励みたいと思います.さらに初年度と比べ,学会など,学外での発表が増えていくことが予想されるため,自身の研究の見識とともに,自身の成果に対する自信を培いたいと思います.この度の受賞について再度,喜びを申し上げるとともに,心から深く感謝申し上げます.
平成28年度 日本機械学会畠山賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会畠山賞を受賞して
機械工学科 廣田 健二

この度は,日本機械学会畠山賞という名誉ある賞を頂くことができ,大変光栄に思っております.今までの4年間自分が努力してきた成果として,卒業時に畠山賞受賞という形で評価して頂くことができ,大変うれしく思います.また,畠山賞受賞にあたって私を支えてくれた家族や友人に対して,この場でお礼申し上げます.さらに丁寧なご指導を承りましたエネルギー変換工学研究室の指導教員である長谷崎和洋教授をはじめとする,機械工学科の先生方並びにエネルギー変換工学研究室の先輩方に,この場をお借りして厚くお礼申し上げたいと思います.
私はエネルギー工学に興味があり,エネルギー変換工学研究室に所属しています.東日本大震災以降,エネルギーに関する問題や課題は早急に解決しなければなりませんが,決定的な解決方法が見つかっていないのが現状です.その中で私たちのような学生がエンジニアとして,少しでも問題解決に貢献するためには,研究成果を上げることが必要だと思っています.現在私は,熱エネルギーを電気エネルギーに変換する機能をもつ熱電半導体の性能向上を目的として研究を行っています.現在行っている研究に関する学術論文を執筆することが今後の目標です.学術論文を執筆することは,研究を行う上での1つの目標になります.この目標を達成できるように日々努力していきたいと考えています.
4月からは徳島大学の大学院に進学します.院生になると,学部生のとき以上に更なるレベルアップが求められます.私自身も周りからの期待に応えることができるように,研究以外の分野でも成果を上げていきたいと考えています.最後になりましたが,この4年間を支えて頂いた徳島大学の皆様にお礼申し上げます.ありがとうございました.
三木康楽賞
平成28年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
三木康楽賞を受賞して
機械工学科 岡本 直之

この度は,康楽賞という名誉ある賞をいただき,大変光栄に存じます.徳島大学での4年間の取り組みをこのような形で評価され大変嬉しく思います.公益財団法人康楽会関係者の皆様に厚く御礼申し上げます.今回このような賞を頂けたのは,熱心にご指導してくださった先生方,共に勉学に励んだ友人,何より多方面で支えてくれた家族のおかげです.この場を借りて感謝の言葉を述べさせていただきます.本当にありがとうございました.
私は4年次からCAE研究室に配属されました.その研究室で「前方押出し・穴抜き加工されるつば付き矩形ナットの成型」という題目で研究を行いました.つば付き矩形ナットとは自動車に使用される雌ねじ付き部品です.縦横比が約2の長方形断面を有し,ねじ部が長くフランジが付いており複雑な形状をしています.そのため,前方・後方押出しおよび据込みの複合加工によって,この部品を成型するには多くの工程が必要であり,その製造が困難となっています.そこで私の研究では,成型シミュレーションを行うことにより,最適な成型工程および成型条件を明らかにすることを目的としました.まず,試作工程の実験およびシミュレーションを行い,問題点を明らかにしました.ワークピース側面に生じるくぼみの原因は油だまりであること,レッジ部の折れ込みは深穴の成型方向が原因で生じていたことなどが明らかになりました.問題点の対策として各工程の工具形状の変更およびパンチストロークの変更を行い,その改良工程のシミュレーションを行いました.この研究により,高精度な寸法を満たした製品の成型が可能となりました.
4月からは就職し社会人になります.徳島大学で4年間学んだ知識や経験したことを活かし,一人前の技術者および社会人となれるよう精進して参ります.この度は,誠にありがとうございました.
平成28年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
三木康楽賞を受賞して
機械工学科 池淵 智史

この度は公益財団法人康楽会の三木康楽賞という名誉ある賞をいただき,大変光栄に存じます.重光亨准教授をはじめとする先生方,流体機械研究室の皆様をはじめ,ご指導,ご支援いただきました皆様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます.
私は以前所属していた学校で流体機械に興味をもち,小型水中ポンプに関する研究を行いました.本学に編入学後は流体機械研究室に所属し,二重反転形小型ハイドロタービンの内部流れに関する研究を行いました.近年,化石燃料消費による地球温暖化の懸念の高まりから,クリーンな循環型エネルギーとして再生可能エネルギーが注目されています.その中でも設備利用率が比較的高く,発電可能な箇所が多数存在する小水力発電は既に普及しておりますが,設置場所に制限があり環境負荷が大きいという問題点があります.そこで,環境負荷が小さく,管路式農業用水路や簡易水道への設置を想定した100W-1kW規模のピコ水力発電に着目いたしました.ピコ水力発電は大型水車と比較して低効率であるため,高効率化が期待でき,管路式農業用水路や簡易水道への設置を想定した二重反転形小型ハイドロタービンを研究対象といたしました.しかし,小型ハイドロタービンは形状の幾何学的な制約があり,小型ハイドロタービンに適した設計法が確立されていないのが現状です.そこで今年度は,小型ハイドロタービンのチップクリアランスが性能に及ぼす影響について数値解析を用いて検討いたしました.
今後は徳島大学大学院に進学し,引き続き二重反転形小型ハイドロタービンの内部流れに関する研究を行います.進学後は直属の先輩が修了されるため,今まで以上に自分で考え行動し,研究を続けなければなりません.そのため困難にぶつかることもこれまで以上に多くなりますが,身につけた知識や技術を活かし研究に取り組む所存です.
日亜賞
平成28年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械工学科 壺田 健太

この度は,日亜賞という名誉ある賞をいただき,大変嬉しく,光栄に思います.このような賞をいただけたのも,日頃から支えてくれている両親,アドバイスをくださった先輩方や友人,ご指導してくださった先生方のおかげです.心より感謝申し上げます.
この4年間の大学生活では,講義だけでなくアルバイトやサークル活動に積極的に取り組むことで共に支え合うことのできる仲間を作ることができました.大学生活は思っていたよりも忙しく,大変なことがたくさんありましたが,それも仲間たちがいたからこそ乗り越えることができたと思います.私は学生寮に在寮しており,共同生活・寮行事を通して,大変貴重な経験をすることが出来ました.3年次は副寮長という責任の大きい役職につき,仲間の支えもあって,うまくみんなをまとめることが出来ました.この4年間の大学生活はとてもとても充実していたように思います.
また,4年生になって自分の希望していた流体工学研究室に配属となりました.現在,「液体層中を上昇する気泡の流動ダイナミクスの数値解析」に関する研究を行っています.私の研究は方法論の確立を目的としており,思った結果が得られなかった事もありました.しかし,研究室の先輩方や先生の親切で丁寧なご指導のおかげで成果を出すことが出来ました.この1年間の研究を通して,自分の未熟さを知り,大きく成長出来たと思います.
私は4月から徳島大学の大学院に進学します.大学院では現在行っている研究を引き続き行い,また,新しい研究テーマにも挑戦しようと考えています.この1年間は人に助けてもらってばかりでしたが,大学院では自分の力で考えることが出来るように,より一層努力したいと思います.そして,最上級生となるということもあり,同じ研究室に入ってくる後輩達を今度は私が助けていきたいと思います.この度は,本当にありがとうございました.
平成28年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械創造システム工学コース 宮本 周治

このたびは,このような名誉ある賞を頂き,誠にありがとうございます.私は,学業の成績があまり良くなく,学部時代には留年したほどです.とはいっても,その次の年度で必死に勉強し,飛び級することでリカバーしましたが.そのため,今までの学生生活において,これといって特別に賞をもらったことはありませんでした.しいて言えば,小学生時代に一度も学校を欠席したことがなく,皆勤賞を頂いたぐらいでしょうか.しかしながら,そのような私が,学生生活最後の年の修了間近において,日亜賞受賞者に選ばれたという報告を聞き,大変驚いております.今回も私は,特別に何かをしたというわけでもなく,大学院在学中に国内学会に7回,国際学会に2回参加し,学術論文を1本書き上げただけです.研究室配属後の生活で最も大変だったことは,学会等の発表準備です.私は,学会に登壇申し込みをする時に,見切り発車をしてしまうことが多かったため,基本的には出発直前まで実験をし,データ整理やスライド作成は現地で行うことが多かったです.しかし,M2の時に行われた第39回日本生体医工学会中国四国支部大会では,研究が認められ,若手研究者奨励賞という賞も頂くことができました.非常に苦しい思いもたくさんしましたが,私の頑張りが日亜賞や学会での賞などの形で認められ,大変うれしく思っています.
私は,来年度から社会人という道を選択し,ついに長い学生生活に終止符を打ちます.社会人になるということで,不安も少しありますが,苦しかった研究室生活を思えば頑張ることができると思います. 最後になりましたが,私がこのような賞を受賞することができたのは,私一人の力ではなく,私の周りでご指導いただいた安井先生をはじめとした緒先生方,先輩である謝さん,中村さん,長谷さん,林さん,市川さん,同期の小川君,クレモーン君,水口などの助力があったためです.この場をお借りしてご協力いただいたすべての皆様に感謝いたします.
平成28年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械創造システム工学コース 長谷 栄治

この度は日亜賞に選出頂き,大変光栄に存じます.また,博士の学位と,これまでの研究活動において7つ目の受賞にあたる今回の賞を持って,6年間在籍した安井/南川研究室から巣立つことを嬉しく思っております.このようなことは,当人の努力はもちろん大きいですが,終始ご指導・ご鞭撻頂いた両先生をはじめとした研究室の一部の皆様方,共同研究にてご指導・ご助言頂いた多くの先生方のご協力無しでは達成出来ませんでした.この場をお借りして皆様方に感謝の意を表し,厚く御礼申し上げます.
これまで研究者になるための教育を頂いたのは当然のことですが,様々な活動の機会を与えて頂いたことにより,いち人間としても成長する事が出来ました.
大阪大学・荒木勉教授研究室や仏ボルドー大学・Emmanuel Abraham教授研究室での短期留学,さらには研究室に在籍した多くの海外研究者・留学生との交流により,英語を含めたコミュニケーション能力を身に付けることが出来ました.また,JST, ERATO美濃島知的光シンセサイザプロジェクトにてResearch Associateとして雇用して頂き,サラリーを得ながら日々の研究生活を送ることで,研究成果に対する責任感や,タイトな締切に対するスケジュール作成・管理能力を身につけることが出来ました.最後に,米国光学会・国際光工学会から承認を受けたStudent Chapterの立ち上げと,Presidentとしての各種活動により,多少のリーダーシップを養うことも出来ました.
4月からは外部研究機関にて研究者としての人生がスタートしますが,本学で培った研究の土台の元,一日でも早くひとり立ちした研究者になれるように,初心に戻って日々精進したいと考えています.
最後になりましたが,同じく今年度修了・卒業する安井/南川研究室出身の,機械工学奨励賞・小川君,日亜賞・宮本君,日本機械学会三浦賞・水口,日本機械学会畠山賞・麻植君の各受賞に対して,心よりお祝いを申し上げます.
徳島大学工業会賞
平成28年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械工学科 佐藤 賢

この度は徳島大学工業会賞という名誉ある賞を頂くことができ,誠に光栄に思います.徳島大学での4年間の取り組みに対して,このような形で評価を頂き大変嬉しく思います.この賞の受賞にあたって,共に勉学に励んだ友人や支え続けてくれた両親,御指導下さいました重光亨准教授をはじめとする機械工学科の先生方や研究室の先輩方にこの場をお借りしまして厚く御礼申し上げます.
私は4年次に流体機械研究室に配属になりました.ただ講義を受けるだけの受動的であったそれまでの3年間とは異なり,研究室での1年間は自身で考え能動的に行動しなければならなく,当初は戸惑いもありましたがすばらしい先輩方の下で学んだことは大変有意義なものとなりました.私が行った研究は「低比速度遠心ポンプの性能改善に関する研究」という題目です.遠心ポンプは灌漑用や石油化学工業のプラント設備など様々な産業分野で利用されています.しかし,比速度が100を下回る低比速度領域では遠心ポンプの効率は著しく低下するため,その性能改善が求められています.研究を進めるに当たり,多くの困難に直面しましたが研究を行う中で培った知識や経験はかけがえのないものとなると思います.
4月から私は徳島大学大学院に進学し,引き続き低比速度遠心ポンプの性能改善に関する研究を継続して行っていく予定です.学部4年次は先輩と共に研究を行っていたため,先輩に頼りきりになる場面も多かったですが,進学後は後輩を指導する立場となるため,これまで以上に自分で考え行動し,研究を進める必要があります.その過程で多くの困難に直面すると思います.しかし,この1年間研究室で学んだことを生かし,多くの困難を乗り越え,今まで以上に真摯に研究に取り組んで自分自身を磨き日々邁進していく所存です.この度は,本当にありがとうございました.
平成28年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械工学科 二村 大

学部4年間の学業を徳島大学工業会賞受賞という形で評価されたことを大変嬉しく感じております.高校生の頃は部活にばかり励み,勉学はそこそこ取り組むというような状況でした.しかし,大学生になり,高校生の頃のままでは駄目だと感じ,勉強方法も考え直して取り組むようになりました.その際,分からないことや疑問点に関して,友人たちと一緒に考えたり,先生方に質問したりすることで解決しました.また,家族からは金銭面や生活面での助言をしてもらったことなどいつも助けられていました.これらのことからも自分の周りの人たちの協力があったからこその受賞だということ,感謝の気持ちを忘れないようにしておきたいです.
私は現在,結晶材料学研究室に所属しており,ダイヤモンド単結晶基板表面にフェムト秒レーザ照射した後,Al薄膜を蒸着し低温熱処理をすることで,照射部がどう変化するのか研究しています.大学院に進学してからは,新たな分析方法を行っていくので,学部の頃以上に勉強する必要があります.また,研究で分からないことがあっても,授業で習って解決できるというものではないので,自主的に調べて解決するという意識をしっかりと持っておきたいです.私の研究では来年度から上に付く先輩がいないので,修士1年の私が上ということになります.しかし,私はやや不注意な行動をとってしまうことがあります.研究は自分一人で行うものではないので,このままでは先生だけでなく,下に付く後輩や共同研究をしている電気電子の先輩にも迷惑をかけかねません.こうしないためにも,普段の生活から一つ一つの行動に対して高い集中力を持ち,注意深くなる必要があります.今後は早い内に,分からないことは二村に聞けと言われるくらいの能力を身につけたいです.また,立派な技術者になれるように日々取り組んでいきます.
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞
平成28年度 徳島大学工学部教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞を受賞して
機械工学科 上田 哲也

この度は徳島大学工学部教育研究助成奨学賞を頂き,大変光栄に思っております.このような賞を頂けるとは思っておらず,驚きと喜びの気持ちで一杯です.このような素晴らしい賞を頂くことができたのも,所属する流体工学研究室の指導教員である太田光浩教授をはじめとする機械工学科の先生方,研究室の先輩方や同期の仲間,そして共に学業に励んだ友人達のおかげであると深く感じております.また,実家生である私にとっては,家族のサポートも非常に大きな助けとなりました.皆様に,この場を借りて御礼申し上げます.
四年進級時における研究室配属で,流体工学研究室に配属された私は,この一年間「粘性流体中における気泡の剪断変形・分裂挙動の数値解析」と言うテーマで研究を行ってきました.私はかねてより流体工学研究室への配属を希望していたため,配属が決定した際は心から嬉しく,喜びで一杯でした.しかし,配属当初は講義を主体とする三年生までの学生生活から,研究を主体とした四年生における学生生活への急激な変化に上手く適応できず,戸惑うこともありました.また,研究の成果が思うように得られなかったり,課題に行き詰まったりすることもありました.しかし,その度に先生や先輩方から温かいご指導を頂いたことで,乗り越えて自分自身の成長へと繋げることができました.その結果として,四年生の一年間における研究及び研究生活を立派なものにできたと思います.
私は,来年度から徳島大学大学院へと進学します.流体工学研究室には一学年上の先輩がいないため,来年度からは自分たちが研究室内における最上級生となります.そのため,私にとって先輩方がそうであったように,今度は研究室の後輩達にとって自分自身が頼れる先輩であり,助けとなる存在となるためにより一層精進していきたいと思います.
平成28年度 徳島大学工学部教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞を受賞して
機械創造システム工学コース 生友 章裕

この度は徳島大学工学部教育助成奨学賞という素晴らしい賞を頂き,大変光栄に思っています.徳島大学での6年間の成果がこのような形で評価されたことはこの上なく喜ばしい限りです.この賞を受賞するにあたって,日々ご指導頂いた出口祥啓教授をはじめ,研究室の方々や大学関係者様,共同研究者の皆様,その他ご協力してくださった人々に感謝の意を表します.本当に感謝の気持ちでいっぱいです.
私は学部4年からレーザ・プラズマ研究室に所属し,3年間レーザを用いた元素組成のリアルタイム計測技術開発について研究を行ってきました.学会参加,企業との共同研究などにより,多くの経験を積むことができました.特に力を入れて取り組んだことは共同研究であり,研究推進に遅延を起こすことなく求められる成果を出すことを目標としていました.しかし,担当研究の増加に伴い,徐々に計画性を失い,遅延を起こしてしまったことがありました.そこで,研究計画の視える化や器具の定位置を設定することを提案,実施することで研究を計画通りに推進させることが出来ました.これらの経験は今後の技術者として働く私にとって,非常に貴重なものであると考えています.
また,多くの学会に参加し,多くの方々と議論をすることで知識を深めるだけでなく,人間力を高めることができたと思います.発表では如何に相手に伝わりやすい発表をするかを常に意識し,取り組むことで,発表優秀賞受賞を4つ獲得することができました.この経験は,今後の自分の自信になることと思います.
今春から就職して社会の一員としての第一歩を踏み出します.最後にこの受賞を誇りとしてこれからも仲間と共に互いに切磋琢磨しつつ仕事に取り組んでいきたいと思います.今後も幾度となく辛いことや苦しいことを経験すると思いますが,日々努力していく所存です.
機械工学奨励賞
平成28年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械工学科 藤田 裕貴

この度は,機械工学科奨励賞という非常に栄誉ある賞に選出していただき,深く感謝申し上げます.私の大学生活の4年間がこのような形で評価されたことは喜ばしい限りです.この賞を頂いたことは,熱心に指導していただいた機械工学科の先生方,共に勉学に励んだ仲間,そして様々な面で支えてくれた家族のおかげと考えています.この場を借りて感謝の意を表します.
私は,レーザー・プラズマ研究室に配属となり,「レーザー誘起ブレークダウン法(LIBS)」を用いた元素分析の研究に携わりました.近年,工業分野の各方面にてリアルタイムな元素分析計測のニーズが高まっており,非接触・高感度・リアルタイム計測が可能なレーザー誘起ブレークダウン法が注目されています.LIBSが実フィールドに適用されることによって従来法よりも短時間で元素分析を実施することが出来ます.研究室においては,共同研究先との取り組みが多く,スケジュールの設定,実際に企業の方との打ち合わせなど,研究を予定通りに進めていく難しさを痛感しました.また,学会における研究発表では自身の研究であるにも関わらず質疑に答えられないことがあり,知識不足に悔しい思いが込み上げるばかりでした.しかしながら,学生時代でこのような経験をできたことは大変貴重であり,今後も自分の自信になることと思います.
来年度から私は徳島大学大学院へと進学し,引き続きLIBS技術の実用化を目指します.大学院では学部の場合とは異なり,自分で考え行動することがより強く求められます.また,後輩を指導する立場となるため,研究内容の理解を一層深める必要もあります.このように責任ある行動が求められる状況下で本賞を頂いたことは大きな自信になります.今後,このような素晴らしい賞を再度頂くことが出来るように大学院においても研究活動に勤しみます.
平成28年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械創造システム工学コース 滝谷 悠介

この度は機械工学奨励賞という名誉ある賞を頂き誠にありがとうございました.大学院で研究を行ってきた成果がこのような形で評価され大変嬉しく思っております.この賞を受賞したのは私一人の力ではなく,数々の助言やご協力を頂いた岡田達也教授をはじめ電気電子工学科・富田卓朗准教授,植木智之技術職員,共同研究者の皆様,また今まで支えてくれた両親および友人のおかげです.この賞を受賞するにあたってお世話になった皆様には心から感謝申し上げます.
私は大学院の2年間,n型SiCへの新たな電極形成法について研究を行いました.SiCはSiに代わるパワーデバイス材料として注目を集めていますが,電極を形成する際1000°C程度の高温で熱処理(アニール)する必要があり,このことがSiCデバイスの普及を妨げる一因となっています.このアニール温度を低下させるための新たなプロセスを模索した結果,アニール温度を400°Cまで下げることに成功しました.さらに低温化を実現できれば,実際のデバイスプロセスへの応用に繋がる可能性があります.
私は4年生の時,発表技術が未熟でしたが,大学院で国際,国内学会や物質・材料研究機構,産業技術総合研究所での研修およびサマースクールへ参加した経験が,発表や質疑応答の技術上達およびコミュニケーション能力の向上に繋がったと考えています.その結果,第55回日本金属学会中国四国支部講演大会では優秀発表賞を受賞し,修士論文公聴会ではプレゼンテーション評価1位を取ることができました.これらの成果は学会や研修,サマースクールの機会を与えてくださった岡田達也教授のご厚意と熱心なご指導の賜物であります.
私は今春から社会の一員として歩んでいきますが,徳島大学で学んだこと,経験したことを糧に一人前の技術者として活躍することを誓います.
日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞
平成28年度 日本設計工学会武藤栄次賞優秀学生賞受賞者からのメッセージ
日本設計工学会武藤栄次賞優秀学生賞を受賞して
機械工学科 奥野 公晴

この度は,日本設計工学会武藤栄次賞優秀学生賞という非常に名誉ある賞に選出していただき光栄に思い,心より感謝しております.このような賞を受賞させていただいたのも,私一人だけの力ではなく,熱心に指導していただいた先生方,共に切磋琢磨した友人,そして大学生活を多方面で支えてくれた両親のおかげであると思っております.この場を借りて深く御礼申し上げます.
徳島大学で過ごした4年間はあっという間に過ぎていきましたが,充実した大学生活を送ることができたと感じております.入学当初は,知らない土地での一人暮らしに不安を抱きながら毎日を過ごしていましたが,共に支えあえる仲間と出会うことができ,楽なことばかりではなく苦しいこともありましたが,仲間達のおかげで乗り越えられることができました.また,部活動やアルバイトに取り組むことで自分自身成長することができました.大学4年次に配属された加工プロセス&システム研究室での1年間は特に充実した時間を送ることができました.私は,蛇型曲がり穴放電加工システムの開発に関する研究として,工作物に曲線状の穴を創成することを目的とし,研究を行いました.わからないことも多く,行き詰ることもありましたが,指導教員である石田徹教授の適切な指導と溝渕啓講師のアドバイス,研究室の先輩方の手助けのおかげで無事卒業することができました.
大学卒業後は大学院に進学し,引き続き蛇型曲がり穴放電加工システムの開発に関する研究を行い,より実用的な研究成果を上げるために努力していこうと考えております.また,先輩方から教わったように,今度は自分が後輩の良い手本になれればと考えております.この賞に恥じぬよう,これからも研究や勉学に励んでいきたいと思います.この度は本当にありがとうございました.
平成28年度 日本設計工学会武藤栄次賞優秀学生賞受賞者からのメッセージ
日本設計工学会武藤栄次賞優秀学生賞を受賞して
機械創造システム工学コース 山口 大貴

この度は,武藤栄次賞優秀学生賞という栄誉ある賞に選出していただき,深く感謝申し上げます.6年間の学生生活の締めくくりに際し,このような評価をしていただけたことはたいへん光栄に思っております. この賞をいただけたのも,これまでご指導してくださいました先生方,ともに学び切磋琢磨した仲間,そして支えてくれた家族のおかげです.この場を借りて皆様に熱く御礼申し上げます.
大学,大学院を通して徳島大学に在籍した6年間では,非常に多くの事を学ぶことができました.その中でも学部4年生から修士2年生までの3年間は機械力学研究室に所属し,特に大きく成長することができたと感じています.研究は,3年間を通して人体の姿勢制御モデルの構築や制御に関するテーマに取り組みました. 人体の姿勢制御モデルを構築することは,人体の反応の遅延や応答のばらつきが大きいなどの様々な問題があるため非常に非常に難しく, 行き詰ることも多かったですが, 園部講師,日野教授のご指導や研究室の仲間の支えのおかげで研究をやり通すことができました. また, 先生方には研究に関するご指導のほかにも学会でのプレゼンテーション発表など多くのことを経験させていただきました.これらの経験は,今後の人生においても活かしていけるだと思っています.
修了後は ,就職して社会人となります. 社会人となっても,徳島大学で過ごした6年間のうちに学んだことを活かして日々努力を続け,エンジニアとして更に成長していきたいと思っています.この度は本当にありがとうございました.
機械創造システム工学コース 優秀発表賞
機械工学科 優秀発表賞
日本機械学会三浦賞
日本機械学会畠山賞
平成27年度 日本機械学会畠山賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会畠山賞受賞にあたって
機械工学科 佐藤 佑哉

この度は,一般社団法人日本機械学会より畠山賞という栄誉ある賞に選出していただき心より感謝させていただくとともに,両親をはじめ大学生活において多方面で支援してくださった方々にこの場を借りて深く御礼申し上げます.
この賞を受賞するにあたり,これまでの大学4年間を振り返ってみますと,大学は高校までとは違い自由に使える時間が多く,勉学や趣味,アルバイトなどさまざまな方面に時間を費やすことができました.その中には,定期的に友人と図書館や自習スペースに集まり共に勉学に励んだことや航空宇宙プロジェクトといったサークルに所属し,目標に向かってメンバーと試行錯誤しながらものづくりに携わることもありました.これらの機会からお互いに高めあえる友達に出会い,また,授業だけでは味わうことのできないものづくりの楽しさや難しさを感じ,より一層機械工学に興味を持つようになったことが今回の受賞につながったと思います.さらに,アルバイトやボランティアに従事することにより,主体性を育み,自分のやりたいことをはっきりと思い描き,その願望に従って意欲をもって取り組むようになりました.
大学卒業後は大学院に進学し,学部4年次から進めている昆虫型曲がり穴放電加工システムに関する研究を行い,長距離かつ複雑な曲線状の穴を創成することのできる加工技術の開発をしていきたいと考えています.また,この研究で成果をあげるために,より一層勉学に励むとともに「疑問を持つ」ということを大切にし,その疑問を解明していく中で自身を成長させていきたいです.さらに,研究を進めていく中で学会に出させていただくことやさまざまな企業との交流があると思います.それら1つひとつの機会を大切にし,積極的に取り組み,充実した大学院生活を送れるよう努力していきたいと考えています.
平成27年度 日本機械学会畠山賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会畠山賞を受賞して
機械工学科 福田 竜輔

この度は「日本機械学会畠山賞」という名誉ある賞を頂き,大変嬉しく,そして光栄に思っております.当初は突然の受賞に驚きましたが,徳島大学に入学してからの4年間の努力が,このような形で評価され,現在では喜びで胸が一杯です.このような素晴らしい賞を受賞できたのは私一人の力だけではなく,ともに勉学に励んだ友人や今まで育ててくれた両親,親身になって相談に乗っていただいた先輩方や指導してくださった先生方のご支援があったからであります.この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます.
4年生になってからは流体力学研究室に所属し,一宮昌司先生にご指導頂きながら研究に励んでおります.研究テーマは「レイノルズ数が振動板撹乱による二次元混合層の乱流遷移に及ぼす影響」というものであり,その内容は,静止した流体中に噴流を噴出させることで形成される混合層に対し,垂直に薄板を低周波で振動させることにより生じた撹乱が,混合層の乱流遷移に及ぼす影響を実験的に調べるというものです.混合層の乱流遷移については,これまでにさまざまな理論的,実験的研究が多くの研究者によって取り組まれてきたものの,本研究のような低周波の撹乱を導入した場合の乱流遷移についてはあまり調べられておらず,非常に意義深く,またやりがいのある研究であります.研究室に所属して間もない頃は,専門知識に乏しく困惑したり,実験中には自分の不注意で何度も失敗したりしてしまい,先輩方には多大な迷惑を掛けてしまいました.しかし,その度に先輩方から助言をいただき乗り越えることができました.
4月からは徳島大学大学院に進学することが決まっています.異なる研究テーマに取り組んでいきますが,今までの知識がいかされるよう,今以上に研究に取り組んでいきたいと思っています.
三木康楽賞
平成27年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機械工学科 中津 亮太郎

この度は康楽賞という名誉ある賞を頂き大変光栄に存じます.徳島大学での四年間の取り組みをこのような形で評価され大変嬉しく思います.この賞の受賞は私一人の力だけではなく偏に,この四年間を勉学と部活動に専念させてくれた家族,懇切丁寧にご指導下さった研究室の指導教員である一宮先生や授業でお世話になった機械工学科の先生方をはじめ,勉学や部活動を共にした仲間や先輩方のおかげです.この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます.
私は2年次から流体力学に興味を持ち,4年次には流体力学研究室に配属されました.私はその研究室で「円管内層流境界層における乱流遷移の研究」を行いました.円管内流れは上下水道での液体輸送,ガスの供給,冷暖房設備の熱伝達など社会の様々な分野で利用されています.円管内流れの領域は速度勾配を持つ境界層と速度一定のコアが共存する助走部領域と,境界層が管断面全体を覆い速度分布が放物型となる発達部領域に分けられます.発達部の乱流遷移現象に関しては既に様々な角度からの研究がなされており,その実態は明らかになりつつあります.しかし,乱流遷移にとって重要な助走部における乱流遷移がどのように進行するかを調べた研究は少ないため未だに解明できていない事柄が多くあります.そのため私は助走部領域に周期的空気噴流を噴出した研究を行い,助走部における乱流遷移の研究を行いました.
四月からは私は徳島大学大学院に進学し,引き続き円管内層流境界層における乱流遷移の研究を行っていきます.進学後は直属の先輩が修了されるため,今まで以上に自分で考え行動し,研究を続けなければならないため困難にぶつかることもこれまで以上に多くなると思いますが,学部四年間で身につけた知識や技術を活かし研究に取り組んでいきたいと思います.
平成27年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機械工学科 立石 浩平

この度は康楽賞という名誉ある賞を頂き,光栄に思っております.今回このような賞を頂けたのは,私自身の力だけではなく,共に大学生活を過ごし勉学に励んだ友人,熱心にご指導してくださった先生方や先輩方,何より多方面で支えてくれた両親のおかげであると思っています.この場を借りて感謝の言葉を述べさせていただきます.本当にありがとうございます.
研究室配属後の1年間は,4年間の大学生活の中で最も充実した1年でした.私は4年次に前々から興味があった超音波材料計測学研究室に所属しました.本研究室では超音波を用いたパイプの検査手法に関する研究を行っており,私は超音波の中でもガイド波を用いています.私の研究の特徴はガイド波の励起源として玩具エアガンを使用していることであり,埋設パイプにおける検査手法を確立することを目的として日々研究を行っています.埋設パイプの一例としてガードレールが挙げられますが,中には根入れ深さ(埋設された部分の長さ)の設置基準を満たさずに設置されているものがあり,このため耐久力が下がり,重大な事故に繋がる危険性があります.実際に埋設したパイプで実験を行い,玩具エアガンをガイド波の励起源として用いる方法が埋設パイプの根入れ深さ測定に適用可能であるという結果を示すことが出来ました.本研究は未解明なことが多く,理解が困難なこともありましたが,先生方や先輩方の指導のおかげで問題を乗り越えることが出来ました.
大学院に進学後は,引き続きガイド波の研究を行っていきたいと考えています.現在行っている研究を実用化させるため,努力していく所存です.また,先輩方から教わったことを同じように新4年生に伝えることで,自分自身も成長していきたいと考えています.この賞の名に恥じぬよう,これからも研究や勉学に励んでいきたいです.この度は,本当にありがとうございました.
平成27年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機械創造システム工学コース 小倉 隆志

この度は,三木康楽賞という名誉ある賞をいただき,大変光栄に存じます.公益財団法人康楽会関係者の皆様に厚く御礼申し上げます.これもひとえに,熱心にご指導くださった安井武史教授をはじめ,ご助言くださった先生方,研究成果を挙げられた林建太さんをはじめとした先輩方,安井研究室の皆様方のおかげです.この場をお借りして深く感謝致します.
今回の受賞にあたり,大学院生活を“研究内容”“研究室生活”“対外活動”の3点から振り返りたいと思います.まず,研究は光・レーザーを用いた新規センシング技術の開発に取り組みました.具体的には,光ファイバーベースのレーザー共振器を開発し,光ファイバーへ外乱(ひずみ,超音波)を加え,その時共振器から出力されるレーザーのパラメータ変化を計測することにより,外乱センシングを行うことが可能となります.ここで,レーザーのパラメータ変化を,最も精確に計測できる物理量である「周波数」として計測するため,これまでにない高精度・高感度なセンシング手法になると期待されます.研究内容は物理分野の内容を含み戸惑うこともありましたが,一人一人が世界で1台の装置を作りあげるため,モノ作りのやりがい・楽しさを感じながら研究を進めることができました.研究室生活では,週1のお茶会や月1のイベント(ゼミ旅行,魚釣り,山登り等)で適度に息抜きし,楽しく過ごすことが出来たと思います.対外活動では,国内・国際学会をはじめ,他大学への内地留学という貴重な機会を頂きました.しかし,学会発表や内地留学先での研究では失敗することが多く,多くの方々にご心配やご迷惑をおかけしたと思います.このような状況の中,安井教授には最後までご指導くださり本当に感謝しております.
来年度からは就職し社会人となります.徳島大学で6年間学んだ知識や経験を活かし,一人前のエンジニア・社会人となるべく精進して参ります.この度は,本当にありがとうございました.
平成27年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機械創造システム工学コース 厚田 耕佑

この度は,名誉ある康楽賞を受賞することができ,喜ばしく,光栄に感じております.このような素晴らしい賞の受賞は,これまでの機械工学科の先生方のご指導や,同コース・学科の友人や先輩方の協力なしには実現することができなかったと思うと共に,非常に感謝しております.
私の研究室では,生体組織内のコラーゲンを可視化するSHG(第2高調波発生光)顕微鏡というレーザー顕微鏡の研究が行われてきました.コラーゲンは生体構造タンパク質で,生体組織において最も含有率の高いタンパク質であり,私たちの身体において多くの重要な役割を担っています.そのような生体コラーゲンを可視化するSHG顕微鏡は,皮膚計測や再生医療を始めとしたコラーゲン関連分野での利用が期待されています.私の研究は,このSHG顕微鏡の小型化です.従来,大型・複雑のために臨床現場での利用に障壁をもっていた装置を小型にプローブ化し,さらに新たに光ファイバー技術を取り入れることで,顕微鏡のプローブを手に持って利用できるような非常に使いやすい小型プローブSHG顕微鏡の開発に成功しました.これにより,臨床応用において大きな優位性を持ちました.近い将来,SHG顕微鏡が多くの人々の役に立つことを期待しています.
大学院での研究は,より難解な課題と向き合うこととなり,苦しいと感じる時期もありましたが,課題を解決できたときや目標を達成したときの喜びや達成感もそれだけ大きなものでした.また,国内外の学会で発表する機会を多く与えていただき,積極的に参加することにより,自身の視野や知識の幅の拡がりを感じられる有意義な学生生活を送ることができました.
今後,私はメーカーに就職しますが,徳島大学で学んできたこと・経験したことを生かし,さらに知識を深め,皆様の生活をよりよいものにするような製品を創っていきたいです.
日本機械学会 中国四国支部学生会優秀発表賞
日亜賞
平成27年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械工学科 重成 大樹

この度は,日亜賞を受賞させていただき,ありがとうございます.受賞のことを聞いたときは驚くばかりでしたが,落ち着いてくると次第に喜びという実感が湧いてきました.私が日亜賞という素晴らしい賞を受賞できたのは,周りの人の支えがあったからだと思います.勉強や実験で一緒に協力し,悩み,知恵を出し合った友達,わからない問題や質問に親身になって教えてくれた先生方,また大学に進学させてくれた両親などお世話になった方々にこの場をお借りして御礼申し上げます.
私は長町研究室に所属し「ロール成形される広幅断面材に生じるポケットウェーブの発生機構」というテーマで研究を行いました.工場の屋根材として使用される広幅断面材にポケットウェーブが存在すると外観を損なうため,問題となります.ロール成形プロセスのシミュレーションを行い,その結果を考察し,ポケットウェーブの発生メカニズムを解明するとともに,1つの解決策を発見することができました.卒業研究中では,自分の無力さを感じることが多々ありました.シミュレーションが上手くいかない,結果がうまく出ないなど研究が行き詰ったときには,先生や研究室の方々に助けていただき乗り越えることができました.
今後は,大学院に進学して,現在テーマを続行し,研究を行っていくつもりです.新しい条件や未だ不明な点を解明できるように,学習し,良い結果を残し,社会に貢献できるよう努力を重ねていきたいです.それから,就職や将来に向けて自分の実力をしっかりと身につけたいと考えています.自分は英語があまり得意ではありません.国際化が進む社会では,英語はもはや必須となってきているので大学院在学中にしっかりと学んでおこうと思います.これからも日亜賞の受賞を励みに,一層努力をし,がんばっていきたいと思います.
平成27年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械創造システム工学コース 勝盛 俊平

この度は,日亜賞という素晴らしい賞を受賞して大変光栄に思っています.この賞は,自分自身一人の力ではなく,指導教員である出口祥啓先生をはじめ,研究室の仲間,その他協力してくださった全ての人々のおかげであり,本当に感謝の気持ちでいっぱいです.
私は大学4年時からレーザ・プラズマ研究室に配属され,3年間レーザを用いた元素組成計測技術について学び,多くの経験をすることができました.特に共同研究先との取り組みが多く,スケジュールの設定から実際に企業の方との打ち合わせを行い,研究を確実に進めていく難しさを痛感しながらも,粘り強く,問題を一つずつ解決していくことができました.学生時代でこのような体験をできたことは大変貴重であり,今後も自分の自信になることと思います.
多くの学会に参加し,多くの人の意見に触れ,議論することで知識を深めるだけではなく,自分自身の人間力も高めることができたと考えています.私が研究したLIBS法については,様々な分野で必要とされる技術であり,幅広いフィールドで技術をどう適用するかと検討できる楽しさがありました.また,実際のフィールド場での適用を目指し,装置を自分で設計し,作り上げたことはエンジニアになる自分の第一歩だと考えています.これからも機械に携わり,世の中に必要とされるものを作り続けていくことで,大学で得た経験を大いに発揮したいと考えています.
今春から社会人になりますが,最後にこの受賞を誇りとしてこれからも仲間と共に互いに切磋琢磨しつつ仕事に取り組んでいきたいと思います.今後も幾度となく辛いことや苦しいことを経験すると思いますが,あきらめない気持ちを常に忘れず、日々努力していく所存です.
平成27年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械創造システム工学コース博士後期課程 神本 崇博

本賞を受賞できたのは,指導教官である出口祥啓教授をはじめ,研究室の方々や大学関係者様,共同研究者の皆様のご指導,ご協力により成り立っていることをここに示し,感謝の意を表します.本当にありがとうございました.
私は高校生活の三年間の大半を部活動に費やし,一年の浪人生活を経て,徳島大学に入学いたしました.学部時代はその頂いたチャンスを無駄にしないよう,技術者及び社会人としてのスキルを習得するために,熱心に学業に打ち込んできました.しかし,たとえ大学の試験で100点を取って良い成績を収めても,社会に出て通用する実力をつけるには至りませんでした.そして,大学4年生になり,研究室に配属され,ようやく本当の意味での大学生活が始まったことを実感致しました.
所属している研究室では,学会参加,論文執筆,企業との共同研究などにより,多くの経験を積むことができました.それらを,日々必死に成し遂げたことにより,奨学金の免除や補助金支給制度により生活費を頂き,学業だけに専念することができ,さらに,今後必要となる多くのスキルを習得することができました.しかし,学会の場において,先生の研究をあたかも自分の研究のように話すことに,本当の意味での面白さとは少し違うものを感じておりました.そのたびに自分の実力の無さを感じ,悔しさだけが残りました.今年,実力が追い付かないままに博士後期課程を一年早く卒業することになりました.浪人生活の一年を解消できた嬉しさは少しありますが,それ以上に現状の実力と与えられる立場とのスピード差に,危機感すら抱いております.学生時代は責任を負うことのない立場でしたが,今後はそれらが常に求められます.今後,研究者として,上記に掲げたことを有言実行できるよう日々,邁進していきたいと思います.
徳島大学工業会賞
平成27年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械工学科 橋本 拓哉

このたび,徳島大学工業会賞という名誉ある賞をいただき誠に光栄に思います.私は大学に入学して以来数か月,ただ漫然と授業に出席し,何の目的意識もなく板書をとる日々を続けていました.しかし,ある授業の成績が非常に悪かったこと,また,それまでの無気力な授業態度等を友人に指摘されたことから,大学生活を一新することを決意しました.今思うと,大学生になり比較的早い時期にこのような指摘をしてくれる友人を持ったことが,この賞を受賞する一つのきっかけになったと思います.また,4年生になり研究室に配属されてからは,指導教員である岡田達也教授をはじめ,多くの方々にお世話になりました.この場を借りて御礼申し上げます.
私は研究室に配属されてから,「Ni/SiC界面への連続波レーザ照射による改質」というテーマで研究を行いました.内容は,半導体材料であるシリコンカーバイド(SiC)にNi薄膜を蒸着させ,その界面に連続波レーザを照射し,その結果生じた改質を透過電子顕微鏡により評価するというものです.この研究は試料作製,およびどのような現象が生じたのか分析することが非常に難しく,卒業論文作成中は常に頭を悩ませていました.しかし無事に卒業論文発表を終えることができ嬉しく思っています.
大学院では学部の場合とは異なり,自分で考え行動することがより強く求められます.また研究室では今まで学部4年生ということもあり,先輩の指示に従って行動することが多かったのですが,来年度から大学院生になり後輩を指導する立場となるため,研究内容の理解を一層深めておきたいと思います.さらに学部生では経験できなかった学会発表を経験することになります.これは今までの研究成果を分かりやすく説明しなければなりません.この能力は学生生活のみならず社会に出ても必要なので誠心誠意励んでいきたいと思います.
平成27年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械創造システム工学コース 髙木 琢

この度は徳島大学工業会賞という名誉ある賞を頂き大変光栄に思っています.また,徳島大学で学んだ成果がこのような形で評価され大変嬉しく思います.この賞を受賞したのは私個人の力ではなく,研究においてお世話になった出口祥啓教授をはじめ,共同研究者の皆様,研究室の方々や友人たち,その他協力してくださった人々のおかげであり,本当に感謝の気持ちでいっぱいです.
私は学部4年よりディーゼルエンジンの研究を行い,修士ではレーザー計測のエンジン適用技術に関する研究を行ってきました.修士では学部での経験を生かして必死に研究に打ち込み,特に修士での研究で重視したのは企業との共同研究です.共同研究では研究推進が遅延しないことを第一目標として研究を行いました.しかし,自ら設計した装置にて行った実験に,いくつかの問題が生じたことがありました.それを教訓に研究推進に遅延が発生しないよう次のことに取り組みました.全体の進捗状況を把握し,余裕を持った個々の研究推進スケジュールを作成する.実行すべき優先順位を常に考え,行動する.製作した装置を使用する現場を事前に観察し,実験の際の手順をイメージすると共に,問題が発生しうる箇所を列挙し,対策をたてておく.このように考えて行動することにより研究をしっかりと推進させることが出来ました.これらの経験は今後の技術者として生きていく中で貴重な経験になると考えています.
私は今春から就職して社会の一員としての第一歩を踏み出します.この賞を頂けたことは社会に出る前に大きな自信につながりました.今度,技術者として社会を豊かにするものづくりに必死に取り組んでいかなければなりません.徳島大学で6年間学んだこと,経験したことを生かして一人前の技術者になるために日々努力を重ねていきたいと思います.
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞
平成27年度 徳島大学工学部教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞を受賞して
機械工学科 佐竹 央基

この度は徳島大学工学部教育研究助成奨学賞というすばらしい賞を頂き光栄に思います.また徳島大学での4年間の取り組みをこのような形で評価され大変嬉しく思います.この賞の受賞は私一人の力ではなく共に勉学に励んだ友人や支え続けてくれた両親,御指導下さいました重光亨准教授をはじめとする機械工学科の先生方や研究室の先輩方のお力添えのおかげであります.この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます.
私は2年時に受講した流体力学の授業,3年時に受講した流体機械の授業を通じて流体に興味を持ち,4年時に機械研究室に配属になりました.研究室での1年間はそれまでの3年間とは異なり,当初は戸惑いもありましたがすばらしい先輩方の下で学んだことは大変有意義なものとなりました.私が行った研究は「船舶用スラスターの高性能化に関する研究」という題目です.スラスターは漁船などに取り付けられる補助推力装置であり,操船を容易化するものとして近年注目を集めています.しかしこれまでその研究はあまりされていませんでした.そのため研究を進めるに当たり,多くの困難に直面しましたが研究を行う中で培った知識や経験はかけがえのないものとなると思います.
4月から私は徳島大学の大学院に進学し,引き続き船舶用スラスターの高性能化に関する研究を継続して行っていく予定です.進学後はこれまで以上に自分で考え行動し,研究を進める必要があります.そのため更に多くの困難に直面することと思います.しかし,研究室で学んだことを生かし,今まで以上に真摯に研究に取り組んで自分自身を磨き,また後輩の良い手本となれるよう日々邁進していく所存です.この度は,本当にありがとうございました.
平成27年度 徳島大学工学部教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞を受賞して
機械創造システム工学コース 清山 幹弘

この度は,徳島大学工学部研究助成奨学賞を頂き,大変光栄に思っております.徳島大学に編入学してからの4年間,このような形で学生生活を締めくくることを大変うれしく思います.このような素晴らしい賞を頂くことができたのは,学部生時代より所属する人間適応工学研究室にて熱心にご指導頂きました藤澤正一郎教授,佐藤克也講師,さらには未熟な私を常日頃に支えて下さった研究室の先輩や仲間たちのおかげであると深く感じております.
私は研究室に所属した当初から,企業と共同開発中の視覚障害者向け移動支援機器「発光ブロック」の評価研究を引き継ぎ,3年間取り組んでまいりました.当研究では,視覚障害を有する方を被験者とした歩行実験より得られた結果を通して発光ブロックの評価を行いました.当研究室では一般的な機械工学科で扱われる対機械の実験とは異なり,人を対象とした実験を行うことから今までの専門知識とは異なる分野の知識を身に付ける必要がありました.当時未熟だった私に担当教員である藤澤正一郎教授をはじめ,実験で協力して下さった被験者の方々など多くの方からの助言を頂けたからこそ,数多くの学会でも発表ができる研究結果が得られたと感じております.学会では自分の発表,他の専門家の発表を通して様々な分野の方々と意見を交わす充実した機会となり,学会への参加回数を重ねる毎に相手に物事を丁寧に伝える大切さに気付かされ,同時に自分の専門とする知識を更に深める上で参考になりました.また,修士2年には国際学会への参加を勧められ,その準備においても多くの先生方,研究室の仲間たちに支えて頂きました.人間適応工学研究室での3年間の研究生活は,様々な方に支えられ,数多くの経験をすることができ,それらが自分の力になったと強く感じております.
卒業後は社会人となります.この3年間の研究室生活で培った様々な経験を糧にして日々精進したいと考えております.
機械工学奨励賞
平成27年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械工学科 北山 傑

この度は,機械工学奨励賞を受賞させて頂き,誠に光栄に思っております.大学生活4年間がこのような形で評価され,非常に嬉しく思っております.機械工学科の諸先生方,現在所属している人間適応工学研究室にてご指導下さいました藤澤正一郎教授,佐藤克也講師をはじめ,同研究室の先輩方には厚くお礼申し上げます.また,共に研究・勉学に励みました同期の皆様,支えとなって下さった両親にも深く感謝を申し上げます.誠にありがとうございました.
私は人間適応工学研究室で「農作業補助具の開発及び身体的評価」と題した研究を行ってきました.高齢化が進行している今,腰痛を抱えることは農業において非常に深刻な問題となっております.そこで補助具を開発する事で腰痛を予防する事を目的とした研究となっております.腰痛は現在でも明確な原因が分かっておらず,本研究の方向性が全く見えませんでした.しかし,投げ出すことは無く周囲の助けを借りながら自分なりの方法を探し出し,少しずつ進めていきました.最終的には補助具は完成し,表面筋電計で脊柱起立筋を評価した所,補助具による負荷の軽減が確認されました.改善するべき点もありましたが,今回の結果が出た事に非常に満足しております.今回の研究を通じて,無理難題と感じても思い切ってはじめの一歩を踏み出せばやり遂げることができる事を実感しました.
来年度からは就職し,一人の社会人として生きていきます.学生で培ってきた経験を活かし,社会で活躍していきたいと思っています.誇りの持てる学生生活とは言い切れませんが,後悔だけはすることなく,前だけを見てこれからも日々精進したいと思っております.
最後に改めて藤澤正一郎教授,佐藤克也講師をはじめ,同研究室の皆様,両親に深く感謝を申し上げ,工学部の益々の発展をお祈り申し上げます.
平成27年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械創造システム工学コース 田村 和大

この度は機械工学奨励賞という栄誉ある賞を頂き,驚きとともに大変光栄に思います.大学院での研究への取り組みをこのような形で評価して頂き,大変嬉しく思います.この賞は私一人の力ではなく,研究生活において数々の助言や協力を頂きお世話になった一宮昌司准教授,様々な問題に対し一緒になって考え助け合ってくれた流体力学研究室の仲間など多くの方々のご協力によるものであり,感謝の気持ちでいっぱいです.
私は,学部4年次に以前から強い関心を抱いていた流体力学研究室に配属され,「噴流撹乱を用いた円管内流れの乱流遷移に関する研究」というテーマの基礎研究に3年間取り組みました.詳しく述べますと,円管内流れは助走部と発達部の2領域から成り,特に発達部層流は,小さな攪乱に対し理論的に安定とされながらも,実際は乱流に遷移します.この矛盾の原因は,助走部を考慮していない為と考えられます.そこで,本研究では,助走部に噴流攪乱を導入し発生した乱流塊を調べることで,乱流遷移過程の解明を目的としています.学部4年次は円管入り口直後の助走部前段に噴流撹乱を周期的に導入し,発生した乱流塊の成長特性を調査しました.そして,修士1年次は,攪乱導入位置を助走部後段へ変更することで,助走部から発達部にかけての乱流塊の成長特性及び乱流塊間隔の差違が乱流塊特性に及ぼす影響に関して調査しました.時には実験や考察で悩むこともありましたが周囲のサポートのおかげで諦めることなく取り組み,様々な学会にも挑戦することが出来ました.この3年間を振り返ると,とても充実した研究生活を送ることが出来たと感じます.
来年度からは就職して社会人になりますが,この大学院の2年間で培った知識や経験を活かし,技術立国日本の礎となるようなエンジニアを目指して,これからも挑戦し続けて行きます.
日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞
平成27年度 武藤栄次賞優秀学生賞受賞者からのメッセージ
日本設計工学会武藤英次賞優秀学生賞を受賞して
機械工学科 岡﨑 翼

この度は,日本設計工学会武藤英次賞優秀学生賞という非常に栄誉ある賞に選出していただき,深く感謝申し上げます.大学生活の4年間がこのような形で評価されたことを非常に嬉しく思います.この賞を受賞させていただいたのも,熱心に指導していただいた機械工学科の先生方,共に勉学に励んだ仲間,そして様々な面で支えてくれた家族のおかげです.この場を借りて厚く御礼申し上げます.
徳島大学で過ごした4年間を振り返ると,勉学や研究,アルバイトなど様々なことを体験することで自分自身成長でき,非常に充実した日々であったと感じています.その4年間の中でも,加工プロセス&システム研究室に所属した1年間は特に充実した有意義な時間を送ることができました.私は,断面変化穴放電加工法の開発に関する研究として,研究室で独自に開発した装置を用いて複雑な形状を加工するために必要なソフトウェアの開発に取り組みました.授業以外でプログラムの構築を行ったことがなく,ほとんど初めての挑戦となりました.そのため,わからないことが多く,思うように研究を進めることができず,本当に苦労した1年間でしたが,指導教員である石田徹教授,溝渕啓講師の熱心なご指導,研究室の先輩方のアドバイスのおかげで,無事,最後まで研究をやり終えることができました.先生方,先輩方には心より感謝しております.
来年度から私は徳島大学大学院の学生として引き続き,断面変化穴放電加工法の開発に関する研究を行う予定です.これからも様々な問題に直面することがあると思いますが,この4年間で身についた知識・技術を活かし,この賞に恥じないよう研究に取り組んでいきたいと思います.また,これからは先輩として後輩の良い手本となるよう,心がけて研究を行っていきたいと思います.この度は本当にありがとうございました.
平成27年度 武藤栄次賞優秀学生賞受賞者からのメッセージ
日本設計工学会武藤英次賞優秀学生賞を受賞して
機械創造システム工学コース 植田 和輝

この度は,武藤栄次賞優秀学生賞に選出していただき,大変光栄に思っています.学生生活の最後にこのような名誉ある賞を賜ったことを,非常に嬉しく思います.この功績を残すことができたのも,授業や研究において丁寧かつ熱心に指導して下さった先生方,また互いに切磋琢磨し,苦楽を共にした研究室の友人たち,そしてどんなときも協力し,励ましてくれた家族のおかげであり,私を支えてくれた皆様に大変感謝しています.
徳島大学に在籍した6年間,私は非常に多くのことを経験しました.学部での3年間は一般的な教養や知識を身に付け,また機械工学の基礎を学習することができました.学部の4年生から修士の2年生までは加工プロセス&システム研究室に所属し,「石英ガラス板への高アスペクト比穴加工に関する研究」というテーマに従事しました.石英ガラス板へアスペクト比の高い穴を加工することは非常に難しく,研究の過程で多くの問題に直面しました.苦労することも多々ありましたが,指導教員である溝渕啓講師,石田徹教授,また研究室の仲間たちの支えのおかげで苦難を乗り越え,研究成果を挙げることができました.また,研究を通じて,文書の書き方やプレゼンテーションの手法の基礎を学び,人に何かを伝えることの難しさを実感しました.これらの貴重な経験は,これからの私の人生で必ず役に立つと確信しています.この徳島大学での有意義な6年間は,私の大切な財産です.学生生活でお世話になった皆様に,この場をお借りして厚く御礼申し上げます.
来年度から私は就職し,社会人となります.学生と社会人の違いを意識して,これまでに学んだことや身に付けたことを活かし,国際社会で活躍できるエンジニアになれるよう精一杯努力していきたいと思います.
機械工学科 優秀発表賞
日本機械学会三浦賞
平成26年度 日本機械学会三浦賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会三浦賞を受賞して
機械創造システム工学コース 植村 慎司

この度は日本機械学会三浦賞という栄誉ある賞を頂き,本当にありがとうございます.ここ徳島大学で,3年間研究してきた結果がこのような形で評価され,大変嬉しく思っております.この受賞は私一人の力ではなく,機械工学科の先生方や友人,そして家族の支えがあってこそのものであると思っております.特に,研究において熱心に指導してくださった三輪先生,研究を支援してくれた研究室の仲間には大変感謝しています.
私は,4年前に3年次編入という形で徳島大学に入学いたしました.それ以前は香川高専に所属していました.高専では,機械系と電気系の技術者の橋渡しができる技術者を目指し,広い分野の知識を学んでいました.徳島大学に編入後は,制御工学研究室に配属されました.研究室での3年間を振り返ると本当に様々な体験をし,多くのことを学ばせていただいたと感じます.私は,無人ヘリコプタの飛行制御をテーマとした研究に取り組んでおりました.この研究では,ハードとソフト両面に触れることができ,それらが密接に関係し合っていることを実際に体験することができました.研究の合間には,研究とは直接関係のない知識の学習も行わせていただき,幅広い知識を学びました.また,この受賞のきっかけとなった多数の学会発表では,他大学の先生や学生,企業の方との交流から多くの刺激を受けました.学会で知った他の分野の研究から自分の研究に生かせるようなヒントをいただくこともありました.これらの大学での経験を通して,幅広い視野で物事を見ることができるようになったと思います.
大学院卒業後は,無人航空機を開発する企業に就職することになっております.企業での開発は大学の研究とは異なる部分も多くあると思いますが,研究で培った知識と経験を存分に生かしていきたいです.そして今後の日本の無人航空機業界の発展に貢献できるような技術者を目指します.
日本機械学会畠山賞
平成26年度 日本機械学会畠山賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会畠山賞を受賞して
機械工学科 伊佐見 薫平

この度,日本機械学会畠山賞という名誉ある賞を受賞させて頂き大変光栄に存じます.大学四年間の学業の成果に対して高い形で評価して頂いたことに,大変嬉しく思います.この賞を受賞することができたのは私一人の力だけではなく,学業に専念させてくれた家族,丁寧なご指導を頂いた流体工学研究室の太田光浩教授を始めとする機械工学科の先生方,共に勉学に励んだ友人達の存在があったからだと思います.この場をお借りして感謝申し上げます.
大学四年生の研究室配属では希望であった流体工学研究室に進み,非ニュートン流体を扱った研究を行いました.そこで非ニュートン流体は身近に様々な流体があることを知りました.例えば,プラスチックやゴムの成形品の原材料からマヨネーズやケチャップなどの食品まで幅広く世の中で使われており,様々な分野で応用され,現代社会になくてはならない存在になりつつあります.社会的に高いニーズがあるにも関わらず,非ニュートン流体は複雑な流動場を形成するためにまだ解明されていない流動現象が多くあります.そのため,研究内容は非常に奥が深く,難しいものでした.太田教授の親身なご指導の下,卒論を通して研究分野の専門的な知識を得ることだけでなく,自ら考え行動に移す力を僅かながら身につけることができたと思います.
来年度からは大学院に進学し,新たな環境で引き続き流体工学関連の研究に取り組んでいく予定です.学部の間だけで取得することが難しい機械工学系の高度な専門知識の習得,研究を通した実践的な思考や考察の機会を得ることでより自分自身を成長させていきたいと思います.そして大学院修了後は人々の生活を豊かにし,社会的に付加価値の高い製品や技術を世の中に提供できる機械技術者になりたいと考えています.この度は本当にありがとうございました.
平成26年度 日本機械学会畠山賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会畠山賞を受賞して
機械工学科 福田 裕章

この度は日本機械学会畠山賞という栄誉ある賞を頂き光栄に思います.徳島大学での4年間の取り組みをこのような形で評価され大変嬉しく思います.この賞の受賞は私一人の力ではなく共に勉学に励んだ友人や支え続けてくれた両親,御指導下さいました重光亨准教授をはじめとする機械工学科の先生方や研究室の先輩方のお力添えのおかげであります.この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます.
私は3年次から流体について興味を持ち,4年次になると流体機械研究室に配属されました.それまでの3年間とは異なる環境で初めは戸惑いもありましたが,すばらしい先輩方の下で学んだことは大変有意義なものとなりました.私が行った研究は「二重反転形小型冷却ファンにおける内部流動が相似則に及ぼす影響」という題目で,半径方向でのコンパクト化および低回転速度化に有効である二重反転形小型冷却ファンに注目し高性能化を目的とし研究を行ってきました.対象としているファンは内部流動が複雑である為にターボ機械従来の規格や理論がそのまま適用できないことがあります.そのため未解明の点も多く試行錯誤の繰り返しで多くの困難に直面しましたが,実験や数値解析を行う中で培われた知識はかけがえのないものとなると思います.
4月から私は徳島大学の大学院に進学し,引き続き二重反転形小型冷却ファンに関する研究を継続して行っていく予定です.進学後は直接の先輩が修了されるため,これまで以上に自分で考え行動し,研究を進める必要があります.そのため更に多くの困難に直面することと思います.しかし,研究室で学んだことを生かし,今まで以上に真摯に研究に取り組んで自分自身を磨き,また後輩の良い手本となれるよう日々邁進していく所存です.この度は,本当にありがとうございました.
三木康楽賞
平成26年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機械工学科 森本 颯

この度は,名誉ある康楽賞を賜り,誠に光栄に存じます.これまでご指導頂きました名田譲講師,木戸口善行教授をはじめとする機械工学科の諸先生方に心から御礼申し上げます.また,充実した学生生活を支えてくれた親族や共に学んだ友人達,先輩方に感謝致します.
学生生活4年間を振り返ってみますと,私は多くの良い友人に出会うことができたと思います.講義内容について議論し,テストやレポートなどの勉強を共に頑張りました.友人たちとの議論を通して疑問を解決し,様々な知識を深めることができたと思います.また,みんなで学ぶことの楽しさを知ることができました.このような多くの友人に出会えたことは私の将来に大きな財産となると感じております.
学業の面では,講義や実験を通して機械工学の基礎を学び,多くの知識を身に付けることができました.4年次卒業研究で配属された動力工学研究室では,次世代天然ガスエンジンの開発に携わらせて頂きました.研究が始まった頃は知らないことばかりで,先輩達の議論について行くのがやっとでした.卒業研究を行った1年間は1日の大半を研究について考えて過ごしました.多忙ではありましたが,それまでの3年間とは異なる意味で,充実した1年となりました.また,社会のために機械工学がいかに役立つか,ということを体験することができました.
大学院に進学後は,引き続き動力工学研究室でエンジン開発を行いたいと考えております.研究室の先輩方のように,私も後輩となる新4年生を指導することで共に成長していきたいと思います.また,専門性を深めるとともに,大学院での講義を通じて社会の発展に貢献できる技術者になれるよう見識を広めたいと思います.今後とも,ご指導,ご鞭撻のほど,よろしくお願い申し上げます.
平成26年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
康楽賞を受賞して
機械工学科 浅雄 大輔

このたびは三木康楽賞という名誉ある賞を頂いたことを大変光栄に思っております.
今年度,私は木戸口先生,名田先生の御指導のもと,バイオマス燃料を用いたバーナー燃焼における水導入の影響について研究しました.本来,燃料と水は混合しませんが,界面活性剤を添加し撹拌することにより混合させることができ,この燃料を水エマルジョン化燃料といいます.水エマルジョン化燃料を用いた燃焼ではNOxやPMといった有害排気物の排出量を低減させることができます.しかし,前述のように水エマルジョン化燃料は製造時に界面活性剤を使用することや撹拌のために専用の機器が必要なことによるコストの上昇,燃料と水が分離しやすく長期保存に適さないなどの理由によりあまり普及が進んでいません.そこで本研究では燃料と水を燃焼直前に急速混合し噴霧することのできる内部急速混合型油水噴霧ノズルを開発,使用することにより有害物質排気量を低減しつつ,問題を解決しようとしています.
今年度,本研究では四人のチームで研究を行ってきました.予定を立て,実験をし,一つ新しい結果が得られると,チームで結果について議論し,新たに多数の疑問が生まれます.そしてまた次に何が必要なのか考え,実験を行う.ひとつひとつ解明していくことにより,未知の現象を探求する面白さとそれに伴う困難,チームで意見しあうことで広い視野で自分の研究を見つめる力,実験結果を論理的に考え解決していく力など,通常の学生生活では得難い貴重な体験を得ることができました.
最後になりましたが本受賞は私一人の力ではなく熱心に御指導してくださった先生方や,共に勉強し歩んできた友人.また,学費を工面してくれた両親の支えによるものであります.深く感謝しております.私は卒業後は徳島大学大学院へ進学し,引き続きこの研究をしていく予定です.この賞の名に恥じぬように研究や勉学に励んでいきたいです.
日本機械学会 若手優秀賞講演フェロー賞
日本機械学会 中国四国支部学生会優秀発表賞
日亜賞
平成26年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械工学科 飛川 昂啓

この度は日亜賞を頂き大変光栄に思っています.また,この賞を頂くにあたって,共に切磋琢磨してきた友人や私を支えてくれた家族,丁寧なご指導およびご助言を頂きました長町准教授をはじめとする先生方ならびに同研究室の方々に深く感謝し,この場を借りて御礼申し上げます.
私は4年進級時にCAE研究室に配属となり,「ロール成形される金属サイディングの成形不良の改善」というテーマで1年間研究に取り組みました.一般住宅などに用いられる外壁材の種類として金属サイディングがあります.金属サイディングは,成形・エンボス加工された金属板に,発泡系樹脂断熱材を裏打ちした外壁材です.金属サイディングには意匠性をよくするために溝が成形されていますが,深い溝成形を施すと,メッキの割れ,板縁部のしわの成形不良が発生するという報告があります.そこで,成形シミュレーションを行うことで,成形不良の原因を明らかにし,その対策を提案することを目指し,研究に取り組んでいました.困難なこともありましたが,この研究を通して,解析を行い,結果の考察や,発表等をし,多くの知識を吸収することができました.自分の力になることが非常に多く,この経験はかけがえのないものだと思います.また,大学では陸上競技部に所属し,短距離種目を専門として,学業と両立しながら取り組んでいました.何事にも目標を高く持ち,部活動では仲間と切磋琢磨し練習に取り組み,学業では学科の友人と協力し合い勉強をしてきました.大学4年間で非常に大切なものを得ることができました.これからも大学での経験を大切にし,活かしていきたいです.
卒業後は社会人となりますが,大学での様々な知識や経験を活かし,この賞に恥じぬよう,モノづくりを通して社会に貢献できる社会人になるべく,懸命に仕事に取り組みたいと考えています.この度は,本当にありがとうございました.
平成26年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械工学科 栂村 誠哉

この度,日亜賞という素晴らしい賞を頂き大変光栄に思います.また,この賞を頂くことができたのは,私を支えてくれた家族や共に勉学に励んできた友人,機械工学科の先生方のお力添えがあってのことです.この場をお借りして厚くお礼申し上げたいと思います.
徳島大学で過ごした4年間は,勉学だけではなく,サークル活動やアルバイトなどにも取り組むことで,共に奮起し励ましあえる仲間を作ることができました.大学での勉学は思っていた以上に苦しいことが多々ありましたが,それも仲間たちのサポートがあったからこそ乗り越えられたのだと思います.
4年生では,以前から期待されている材料の分野に興味を持ち,材料特性の改善や性能の向上の研究をしている材料強度学研究室に所属しました.そして研究室に入り,鋼材の性能の向上に関する研究を行っています.現在,粉体は様々な分野において利用されていますが,粉体を扱う装置内部での粉体の付着・堆積により流路を塞ぐ閉塞現象が問題とされています.その問題を改善するために鋼材に研磨処理を施すことで鋼材表面への粉体の付着を抑制できると考え,研究に励んでいます.実験や考察では困難なこともありましたが,先生方並びに研究室の先輩方の熱心のご指導のもと研究を行うことができました.
私は来年度から徳島大学大学院に進学します.大学院では4年次に行った鋼材の性能の向上に関する研究を引き続き行う予定です.これまでは周りの人々の力を借りながら研究を行ってきましたが,大学院では自分を主とし実験や結果の考察を徳島大学の学部4年間で身につけた知識・技術を活かし取り組んでいきたいと思います.今後も幾度となく辛いことや苦しいことを経験すると思いますが,今回の受賞を励みに,より一層研究活動に努力する所存です.この度は本当にありがとうございました.
平成26年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械創造システム工学コース 林 建太

この度は,日亜賞という素晴らしい賞を頂きありがとうございます.学部4年次から配属した安井研究室にて,これまで3年間行ってきたテラヘルツ・スペクトラム・アナライザー (THzスペアナ) に関する研究がこのような形で認められ,大変光栄に思っております.
THzスペアナは,連続発振THz波の絶対周波数を室温環境下で計測出来る装置であり,近年では大容量無線通信などへの応用が期待されています.私の研究は,従来では不可能であった1台の非制御レーザーを用いてTHz波の絶対周波数計測を行うことと,それにリアルタイム性を付与することにより,汎用性の高い世界にオンリーワンの装置を開発することを目的としております.しかしながら,周波数計測や実験に用いているフェムト秒レーザーに関する講義は学部時代には無く,配属当時はどのような知識を身につければ良いのかもわからないような状態でしたが,安井武史教授から昼夜・休日を問わない熱心な御指導を頂くことで,大きな挫折や不安を感じることなく研究を続けることが出来ました.安井教授には,このような直接的な御指導のみならず,国際学会での発表を初めとして,様々な機会を与えて頂きました.その中で,様々な大学,研究所の方々からも直接的なご指導,助言を頂き,研究を形にすることが出来ました.また,日々の研究を支えて頂いている技術補佐員の隅野様,武市様,安井研の学生の皆様のご協力が無ければ,このような賞を得られるような業績は残せませんでした.この場をお借りして厚く御礼申し上げます.
今後は企業に就職し,社会人として働いていきますが,安井研究室で培った様々な知識や経験,発想を活かして日々精進し,技術者とし成長していきたいと考えております.この度は本当にありがとうございました.
徳島大学工業会賞
平成26年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械工学科 阪口 昌寛

この度は,徳島大学工業会賞という名誉ある賞を頂くことができ,大変光栄に思っています.大学4年間で自分がしてきたことに対して,このような形で評価して頂くことができたことを大変うれしく思います.また,この賞を頂くにあたって,私を支えてくれた家族や共に勉学に励み切磋琢磨してきた友人,丁寧なご指導を承りました流体機械研究室の指導教員である重光亨准教授をはじめとする機械工学科の先生方並びに流体機械研究室の先輩方や仲間たちにこの場をお借りして厚くお礼申し上げたいと思います.
4年次には,私は流体機械研究室に配属されました.授業中心であったそれまでの3年間とは環境が一変し,自分自身で研究を行い,新しい能力を身につける良い機会となりました.私は「小型遠心ポンプに関する研究」を行いました.この研究は,対象としているポンプが小型であるためターボ機械従来の規格や理論がそのまま適用できない場合や,未解明な点が多く,とてもやりがいのあるものでした.研究を進めていくうえで,わからないことや行き詰まることがあった時には,その都度先生方や先輩方から温かいご指導をいただくことができ,最後まで諦めることなく困難を乗り越えることできました.流体機械研究室で学んだこの1年間は,自分の未熟さや自分に足りないものを知る良い機会であり,また,研究に関する知識をはじめ,様々なことを学ぶことができた貴重な時間だったと感じます.
4月から私は徳島大学の大学院に進学します.大学院では,今まで以上に自分で考え行動し,研究を進める必要があるため,困難にぶつかることもこれまで以上に多くなると思いますが,学部4年間で身につけた知識・技術を活かし,向上心を持ってより一層努力し,研究に取り組んでいきたいと思います.この度は,本当にありがとうございました.
平成26年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械工学科 三澤 勉

このたびは,徳島大学工業会賞を受賞させていただき驚くとともに大変嬉しく思っています.まさかこのような賞をいただけるとは思っておらず,受賞を知ったときは驚きました.大学に入学してから学業とアルバイトを両立し努力してきた結果が徳島大学工業会賞という形で評価されたことを大変嬉しく思っています.
この4年間はあっという間に過ぎたように思います.勉強やサークル,アルバイトなどのさまざまなことを通して多くの友達や先輩方と出会い,とても充実した大学生活を送ることが出来たように思います.学業では,毎回の出席はもちろん予習,復習をするように心掛けていました.レポート等でわからないところがあれば,友達と一緒に勉強していました.また,試験前になると夜遅くまで勉強していたことやよく授業終わりに遊びに行ったことも良い思い出となっています.サークル活動を通じてたくさんの友達や先輩と出会い貴重な楽しい経験が出来ました.1年の秋頃から始めたアルバイトでは人間関係にも恵まれ,大学を卒業するまで続けることが出来ました.そして,アルバイトを通じて大学では学べないことをたくさん教えていただきました.お金を稼ぐ大変さだけでなく,自分の仕事を責任もって成し遂げることなどのことを学びました.また,先輩方の貴重な経験の話など聞きとても良い社会勉強になったと思っています.
最後になりましたが,大学生活4年間で多くの人と出会い,これまでお世話になってきた方々,共に学び支えあった友人たち,この徳島で不自由のない生活環境を与えてくれた両親にこの場を借りて熱く御礼申し上げます.来年度より社会人として新たにスタートを切りますが,この徳島で培った経験を生かして今後,仕事をしていく上で継続を信条として従事していきます.
平成26年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械創造システム工学コース 森本 和樹

この度は徳島大学工業会賞という名誉ある賞を頂き誠にありがとうございます.徳島大学で学んだ成果がこのような形で評価され大変嬉しく思います.この賞を受賞したのは私個人の力ではなく,研究においてお世話になった岡田達也教授をはじめ植木智之技術職員,共同研究者の皆様,材料科学研究室の方々や友人たち,また今まで支えてくれた両親に心から感謝の意を表します.
私の大学院での研究テーマは「フェムト秒レーザ照射によるNi/SiC界面の拡散促進」です.SiCはSiに代わる次世代パワー半導体デバイス材料として注目を集めていますが,SiC上へ電極を形成する際1000℃程度の高温でアニールする必要があり,このことがSiCの普及を妨げる要因となっています.従来用いられているアニール温度を低温化するには,Ni/SiC界面における原子拡散を活性化させる必要があります.私はこれをNi/SiC界面へフェムト秒レーザを照射し,高密度の格子欠陥を界面付近に導入することにより実現しようと試みてきました.これまで原子の拡散の様相を透過電子顕微鏡による直接的な観察やラマン分光法により捉える実験を行い,研究の成果を学会で複数回発表することができました.
私は研究室に配属されるまで人前での発表をあまり経験したことがなく,発表の仕方や資料のまとめ方に戸惑うことも多くありましたが,回数を重ねるにつれ余裕を持って発表に臨めるようになったと感じます.また,学会への参加は私にとって非常に有意義な経験となりました.発表や質疑応答を通して,聞き手に自身の研究内容を理解してもらうこと,自分の考えを端的に相手に伝えることの難しさや大切さを学びました.
私は今春から就職して社会人の一員として歩んでいきますが,徳島大学で学んだこと,経験したことを糧に技術者として社会に貢献できるよう努力していきたいと思います.
徳島大学工学部 教育研究助成奨学賞
平成26年度 徳島大学工学部教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞を受賞して
機械工学科 小川 貴之

この度は,徳島大学工学部教育研究助成奨学賞をいただき,ありがとうございます.4年間の学生生活をこのような形で評価していただき,心から嬉しく思います.これもひとえに,熱心にご指導下さった機械工学科の先生方をはじめ,勉学を共にした仲間や先輩方,多くの方の支えがあってこそです.本当にありがとうございました.
今回の受賞にあたり,学生生活を振り返ってみると,多くの方々との出会いと様々な経験が自身の財産になっていると思います.大学での勉強は,専門的な内容ばかりで難しく戸惑いもありましたが,日々の積み重ねを怠らないように心がけました.そのことが今回の受賞につながったのだと思います.4年次はレーザーに興味を持ち,安井研究室に所属しました.安井研究室ではTHz波(周波数0.1~10THz)を用いた計測技術及び装置開発と,生体コラーゲン顕微鏡に関する研究を行っています.私は「THzデジタル・ホログラフィの開発」というテーマで研究を行いました.この研究は,3次元情報を記録・再生できるデジタル・ホログラフィという技術とTHz波を組み合わせることで,これまでにない新たな特徴を持つ計測技術の開発を目的とします.専門知識が全くない状態からのスタートだったので,わからないことばかりでしたが,安井先生や研究室メンバーに支えられながら研究を進めることができました.実験では,思うような結果が得られないこともありましたが,宇都宮大学の山本先生に助言をいただきながら,乗り切ることができました.
来年度は大学院に進学します.この4年間で培った様々な知識と経験を活かし,自身の研究に取り組みたいと思います.今回の受賞を励みに,より一層努力していこうと思います.この度は本当にありがとうございました.
機械工学奨励賞
平成26年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学科奨励賞を受賞して
機械工学科 鉄野 翔太

この度は機械工学科奨励賞という名誉ある賞を頂き,誠に光栄に思っております.機械工学科の諸先生方,現在所属している光応用計測研究室にてご指導頂いている岩田哲郎教授,水谷康弘講師をはじめ先輩方には厚くお礼申し上げます.また,ともに勉学・研究に励んだ同期の皆様,そして両親には深く感謝しております.本当にありがとうございました.
私が現在所属している光応用計測研究室では,レーザやLEDを利用した光応用計測について研究を行っており,私は計算機ゴーストイメージングの高解像度化について研究を行っています.ゴーストイメージングは,時空間的にランダムな光強度分布をもつ2次元パターンと,サンプルを透過し点検出器で検出した光強度との相関演算を行うことにより,サンプルの2次元像を再構成する技術です.照射する光が微弱であってもノイズが小さくボケの少ない画像を取得できることから,工業分野や細胞生物学分野において注目されています.私の研究はゴーストイメージングを高解像度化し,数十ナノメートルオーダーの分解能での観察を可能にすることを目標としています.研究室に配属された当初は,光に対する知識など全くと言って良いほどなく苦労したこともありましたが,先生や先輩方のご指導のおかげで,知識を増やしながら研究に取り組めています.しかし,研究を行っていく上で,実験計画を立てることの重要性,研究結果から考察し解決させる力がまだまだ必要であると痛感しています.
来年度から大学院に進学し,引き続き同研究室で研究を続けていきます.今回の受賞に恥じることのないよう,これまで積み重ねてきた知識と経験を活かし,自身の研究が将来社会の役に立つように,日々精進したいと考えております.
最後になりましたが,この度は誠にありがとうございました.
平成26年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学科奨励賞を受賞して
機械工学科 中村 隼一

この度は,機械工学奨励賞を頂きとても光栄に思っています.ご指導を賜りましたエネルギー変換工学研究室の長谷崎和洋教授をはじめ,機械工学科の先生方には感謝の意を表すとともに深く御礼を申し上げます.また,所属する研究室の同級生や先輩方からも,多くの励ましやご協力を頂きました.
私は,4年に進級すると同時にエネルギー変換工学研究室へ配属となり,卒業研究のテーマを「粉末冶金法によるn型ZnSbの試作」として,一年間研究に取り組みました.現在,中低温の廃熱回収システムはエネルギー変換効率が低く実用化されているものは少ない状況です.つまり,「もったいない」のが現状です.身近なところで言えば温泉や火力発電所からは,温排水が大量に発生します.小規模なところでは,乗用車用エンジンの排気管から温暖化効果ガスと中低温の廃熱が同時に発生します.これらの廃熱を回収するため,熱電発電システムに注目しました.熱電発電システムとは,熱から直接電気を取り出すp型・n型の対を形成した固体素子発電システムのことです.熱電発電システムにより,廃棄されているエネルギーや低質の熱エネルギーを電気エネルギーに変換する事が可能です.システムの主要構成要素の熱電変換材料において,Zn-Sb系熱電変換材料は中低温の150~450[℃]で高い熱電変換性能を示すp型材料であることが知られています.しかし,p型に対してn型の作製が困難であるため,実用化に至っていないのが現状です.実際に研究テーマに取り組むと,壁に当たり自分の未熟さを痛感する場面が多々ありました.しかし,問題の解決方法を模索するというプロセスが,自分自身の成長に繋がるのだと分かりました.卒業研究は,勉強面以外でも自分を見直すきっかけとなりました.
私は来年度から大学院に進学しますが,この賞を頂いたことに満足せず,勉学に励み精進していく所存です.
平成26年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
受賞の喜びと今後の抱負
機械創造システム工学コース 澁谷 九輝

この度は,機械工学科奨励賞の評価を頂きありがとうございます.学部4年次から所属した岩田・水谷研究室にて,これまで行ってきた点検出型イメージング法に関する研究がこのような形で認められ,大変光栄に思っております.
点検出イメージング法は,カメラのような二次元検出器を用いることなく,光センサを用いて物体のイメージングを行う手法であり,その高感度特性や測定環境の影響を受けにくいといった点から光計測分野において注目されています.私の研究は,点検出型イメージング法の光計測への応用であり,これまでにない高感度なイメージング手法の開発を目的としています.光計測に関する専門的な分野の講義は学部時代には無く,配属当時はどのような知識を身につければ良いのかもわからないような状態でしたが,岩田哲郎教授および水谷康弘講師からの昼夜・休日を問わない熱心な御指導を頂くことで,大きな挫折や不安を感じることなく研究を続けることが出来ました.岩田・水谷両先生には,日々の研究だけでなく,国内外の学会発表を初めとして,研究者としてのあり方を学ばせていただきました.また,徳島大学工学部竹内敏己教授および佐藤克也講師からは,研究のご支援を頂きました.日々の研究を支えて頂いている岩田教授,水谷講師,研究室の学生の皆様のご協力が無ければ,このような賞を得られるような業績は残せませんでした.この場をお借りして厚く御礼申し上げます.
来年度から博士後期過程に進学し,引き続き点検出型イメージング法に関する研究を中心に取り組みます.今回の受賞を励みにして,よりいっそう研究活動に精進して参りたいと考えております.最後に改めて,岩田哲郎教授ならびに水谷康弘講師をはじめ工学部の先生方,研究室の諸先輩方,友人に御礼申し上げ,工学部の益々の発展をお祈り申し上げます.
国際交流研究奨励賞
日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞
機械工学科 優秀発表賞
日本機械学会三浦賞
平成25年度 日本機械学会三浦賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会三浦賞を受賞して
機械創造システム工学コース 阿川 琢哉

この度は日本機械学会三浦賞という栄誉ある賞を頂き,驚きとともに大変光栄に思います.大学院での研究への取り組みをこのような形で評価され大変嬉しく思います.この賞は私一人の力ではなく,機械工学科の先生方や,研究において数々の助言や協力などお世話になった福富純一郎教授,重光亨准教授,問題に対し一緒になって考え助け合った流体機械研究室の仲間,実験装置の作成などサポートしてくださった技術職員の方々など多くの方々のご協力によるものであり,本当に感謝の気持ちでいっぱいです.
大学院での研究生活を振り返ると様々なことを体験することで自分自身成長でき,非常に充実した日々であったと感じております.私は,学部4年次に以前から興味のあった流体機械研究室に配属され,「高圧・高風量な小型冷却ファンに関する研究」というテーマで3年間研究生活を送りました.内容は,データセンターなどのサーバで使用される小型の冷却ファンの高性能化を目的とし,実験および数値解析を行うというものです.研究を進める上で,専門である流体力学だけでなく騒音や電気回路,さらには新しい実験装置の製作・立ち上げなどの様々な分野に挑戦することができました.また,日本のみならず海外の学会も含めて,多くの学会に参加させて頂き大変有意義で貴重な体験をすることができました.時には思うような結果を出すことが出来ず,苦しい日々もありましたが周囲のサポートのおかげであきらめず,粘り強く様々なことに挑戦する研究生活を送ることができました.
来年度からは就職して社会人になりますが,この大学院での2年間で培った知識や経験してきた様々なことを活かして,一人前のエンジニアになれるように努力していきたいと思います.
日本機械学会畠山賞
平成25年度 日本機械学会畠山賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会畠山賞を受賞して
機械工学科 小倉 康平

この度は日本機械学会畠山賞という名誉ある賞をいただくことができ,大変光栄に思います.また,徳島大学での4年間をこのように評価していただき非常に嬉しくそしてありがたく感じます.この賞の受賞は私一人の力ではなく,生活を支えてくださった家族の理解や苦楽を共にした友人たちの存在,そして丁寧かつ適切な御指導を賜りました指導教員である福富純一郎教授,重光亨准教授をはじめとする機械工学科の先生方並びに研究室の先輩方のお力添えがあってのことと深く感じます.この場をお借りしまして心より御礼申し上げます.
大学生活にも慣れてきた4年次に,私は流体機械研究室に配属されました.それまでの3年間とは環境が一変し,新しい能力を身につける良い機会となりました.流体機械研究室では素晴らしい先輩のもと「流水を利用する小型プロペラタービンの実証実験」という題目で研究に励みました.福島第一原子力発電所の事故以降,再生可能エネルギーが注目されており,本研究では非常に小型な水力資源を有効利用する装置を製作し実証実験を行いました.始まって間もない研究であるため試行錯誤を繰り返しながらの研究で多くの困難にも直面しましたが,発電が確認できたときには大きな達成感がありました.大学入学後の3年間に匹敵する,あるいはそれ以上に有意義な1年間になったと感じます.
徳島大学卒業後は徳島大学大学院へ進学し,引き続き同じ研究を行う予定です.進学後は直接の先輩が卒業されるため,研究で直面する多くの困難を一人で乗り越える必要が出てくると思います.しかしながら,研究室で得た経験を武器にして困難に立ち向かい,さらに多くの経験をしたいと考えています.実りのある研究成果を挙げるとともに自分自身を磨き,そして後輩の良い手本となるように真摯な態度で研究に邁進していく所存です.
平成25年度 日本機械学会畠山賞受賞者からのメッセージ
日本機械学会畠山賞を受賞して
機械工学科 小倉 隆志

この度は,日本機械学会畠山賞という名誉ある賞を頂き,ありがとうございます.4年間の学生生活をこのような形で評価をして頂き,心から嬉しく思います.これも偏に,熱心にご指導下さった機械工学科の先生方をはじめ,勉学を共にした仲間や先輩方,多くの方の支えがあってこそです.特に,様々な形でサポートして頂いた家族にはこの場をお借りして深く感謝致します.
今回の受賞にあたり,学生生活を振り返ってみますと,多くの方々との出会いと様々な経験が自身の財産になっていると思います.例えば,創成学習開発センターのプロジェクト活動では,ロボットの製作を行いました.ロボットは設計から製作まで一通り行うため,座学だけでは学べない知識と経験を得ることが出来ました.また,異分野の方と多人数で,ものづくりをする楽しさ・難しさや,学会発表を通して多くのことを学びました.
4年次はレーザーに興味を持ち,安井研究室に所属しました.安井研究室ではTHz波(周波数0.1~10THz)を用いた計測技術及び装置開発と,生体コラーゲン顕微鏡に関する研究を行っています.私は「オール光ファイバー型THzスペクトラム・アナライザーの開発」というテーマで研究を行いました.この研究は,オシロスコープのような,実用的なTHz周波数計測装置を開発することを目的としています.周波数計測は基盤技術の一つであり,THz波を無線通信などへ応用する際に重要となります.装置開発はトライ&エラーの繰り返しで,思うようなデータが出ない日々が続きましたが,安井教授や先輩方の温かいご指導のもと研究を形にすることが出来ました.
来年度からは大学院へ進学し,現在行っている研究を継続するとともに,新しいテーマに挑戦しようと考えています.今回の受賞を励みに,より一層努力する所存です.この度は本当にありがとうございました.
三木康楽賞
平成25年度 三木康楽賞受賞者からのメッセージ
三木康楽賞を受賞して
機械工学科 4年 中尾 祐二郎

この度は,三木康楽賞をいただき,誠にありがとうございました.学生として大変光栄に存じます.また,四年間取り組んできたことが,このような形で評価されたことに大変嬉しく存じます.
入学時,大学での講義,実習,実験などについて行けるかどうか大変不安でした.しかし,丁寧にご指導をいただいた先生や共に勉学に励んだ仲間のおかげでなんとかついていくことができました.また,これらを通して自分の興味がある分野(熱流体工学分野)を見出すことができました.四年次の卒業研究では流体工学研究室で,気液二相流に関する研究を行いました.研究はとても難しく,私一人だけの力ではどうすることもできないことばかりでした.しかし,研究について質問に伺うといつも丁寧で的確なアドバイスをいただけた太田光浩教授のおかげで研究の方向性が見え,卒業論文を執筆することができました.卒業研究では学術研究の一部を体験できたことはもちろんのこと,研究者や技術者が身につけておくべき事柄も学ぶことができ,大変意義のある時間でした.太田先生には卒業研究以外のことでも大変お世話になり,先生のおかげで今の私がいると言っても過言ではありません.本当にありがとうございました.
来年度からは大学院に進学し,新たな環境で流体工学に加えて環境やエネルギーの視点から勉学や研究を行う予定です.私がこれまでに学んできた機械工学や流体工学の知識を十分に生かして勉学や研究に励むと共に,今まで以上に自分を成長させたいと考えています.そして,大学院修了後は,幅広い視野を持った技術者になり社会に貢献したいと考えています.
今回このような賞を受賞できたことは,私だけの力ではなく,熱心にご指導下さった先生,議論や助言を下さった先輩,共に勉学に励んだ仲間のおかげです.本当にありがとうございました.
日本機械学会 中国四国支部学生会優秀発表賞
日亜賞
平成25年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械工学科 尾花 大記

この度,日亜賞という素晴らしい賞を頂いたことは,大変光栄であり,身の引き締まる思いです.また,この賞を頂くにあたって,私を支えてくれた家族や共に勉学に励み切磋琢磨してきた友人,丁寧なご指導を承りました流体機械研究室の指導教員である福 富純一郎教授,重光亨准教授をはじめとする機械工学科の先生方並びに流体機械研究室の先輩方にこの場をお借りして厚くお礼申し上げたいと思います.
徳島大学での4年間で,授業だけでなくサークル活動やアルバイトなどにも取り組むことで,共に支えあえる仲間を作ることができました.大学での学習は決して楽なことばかりではなく苦しいこともありましたが,それも仲間達がいたからこそ乗り越えられたのだと思います.
4年生では,昨今議論されているエネルギー問題に興味を持ち,風車や水車の研究をしている流体機械研究室に所属しました.そして研究室に入りクロスフロー風車に関する研究をしています.クロスフロー風車とは小型風車であり,受風面積が小さいため発電量は極めて低くなります.その一方で,風力発電を行うのにはあまり適さないような,風速が低く乱れの多い,人々の生活 圏により近い場所への設置が可能となっています.そこでケーシングの形状を考察し性能の改善を図ってきました.困難なこともありましたが,研究を通じて実験や数値解析を行い,考察し,発表するという経験は,自分の力になるものであり,かけがえのないものになると思います.
私は来年度から徳島大学大学院の学生として引き続き,研究を行う予定です.学部4年間で身につけた知識・技術を活かし,そして,この受賞を誇りとしてこれからも仲間と共に互いに切磋琢磨しつつ研究に取り組んでいきたいと思います.今後も幾度となく辛いことや苦しいことを経験すると思いますが,向上心を持ち続け研究に取り組んでいきたいと思います.
平成25年度 日亜賞受賞者からのメッセージ
日亜賞を受賞して
機械創造システム工学コース 石川 紘己

この度は,日亜賞という名誉ある賞をいただき大変光栄に思います.この様な賞をいただくことができたのは,ご指導していただいた先生方や友人,研究室の方々の支えがあったからだと思います.大学院の研究活動の中で,学会発表や学術論文の投稿などを行うにあたり多くの困難がありましたが,乗り越えることができたのは周囲の助けがあったからです.この場を借りて厚く御礼申し上げます.
大学院での研究活動は,非常に有意義に過ごすことができました.最初は,研究に関する案や考察,発表など自分にきちんと行うことができるのだろうか不安でした.実際に学会などで他大学の教授や学生の方たちの発表を拝聴するたびに自分の実力不足を痛感することが多かったです.しかし,論文や学会で知ったことを取り入れ,知識を深めることで研究に対する興味関心が大きくなっていきました.そんな中,研究室内で新しい試験方法を導入するために試験片を作製するための金型や実験器具の作製を行うこともありました.時間や労力はかかったものの自分のアイデアを少しでも形にできたときの達成感は研究活動を行う上でのやりがいにも繋がりました.
研究活動を続ける中で,成功よりも失敗することのほうが多く何度も行き詰りました.それでも乗り越えてこられたのは先生方の助言や研究室メンバーの助けがあったからであり,研究テーマは一人一人異なっていても一人で研究しているのではないということを実感しました.研究に関すること以外にも学ぶことの多い二年間となりました.
来年度からは社会人となります.大学及び大学院で学んだ知識や経験を今後の生活に反映させていきたいと思います.今回の受賞のように努力が実を結ぶように真剣に仕事に取り組んでいきます.この度は本当にありがとうございました.
徳島大学工業会賞
平成25年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械工学科4年 松原 巧

この度は,徳島大学工業会賞を頂き光栄に思っております.徳島大学に入学して4年が経ちましたが,この4年間勉学に真面目に取り組んだ結果がこのような形で評価され大変嬉しく思います.
この学部での4年間を振り返ると,3年次までは部活,アルバイト,そして大学の講義と忙しい日々の連続でしたが,そんな中でも勉学に真面目に取り組めたのは,やはり友達の存在が大きかったと思います.講義の問題や実験において分からない点があると友達と確認し合ったり,テスト前になると大学の図書館や友達の家などに集まって勉強し,分からない所を教え合ったりしました.今思い直すと,自分は周りの友達に本当に恵まれていたなあと改めて実感するとともに,困った時に助けてくれた友達に本当に感謝しています.4年次からは流体機械研究室に所属し,「流体食品ポンプ」に関する研究を行いました.この研究では扱う流体が通常の水や空気ではなく流体食品であるため,従来のポンプの設計法などが適用できず,研究を重ねる上で多くの課題が発生し行き詰まることも多々ありました.しかし,福富純一郎教授や重光亨准教授をはじめ研究室の先輩や仲間達の協力もあり,この研究を最後まで続けることができました.4年次の1年間では自分の未熟さを痛感しましたが,研究により得られたものも大きかったと思います.
4月から私は徳島大学の大学院に進学します.大学院では4年次に行った流体食品ポンプに関する研究を引き続き行う予定です.これまでは周りの人々に支えられ研究を進めていけましたが,大学院では課題などに対してもっと自分の力で原因や対策について考えていき,この流体食品ポンプに関する研究への理解をさらに深めていくと同時に,同じ研究室に入ってくる後輩達を今度は私が助けていきたいと思います.この度は,本当にありがとうございました.
平成25年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械工学科 河済 択哉

この度,徳島大学工業会賞を受賞させて頂きました.大変光栄に思っております.そして,この4年間の締めくくりに,このような評価をしていただけた事に大変感謝しております.大学での勉強は,内容がより専門的かつ難易度も上がったこともあり最初は戸惑いもありましたが,日々の努力を怠らないように心がけました.その中で,継続することの難しさをこの4年間で実感しました.この経験は今後の人生の大きな糧となるでしょう.
今後,私は大学院において「突起列による平板境界層の乱流遷移」という題目の研究に取り組む予定です.研究内容は三次元突起を横に複数並べた突起列による乱流遷移過程を調べることです.このような流れ場は,我々の身の回りでも多数存在しています.具体的には,都会のビル群における流れ,パソコン内のファンによる内部流動や航空機の翼上に付着した虫や埃の背後の流れなどが挙げられます.それぞれの突起の背後には,乱流くさびと呼ばれるくさび型の乱流領域が 発生します.隣り合う突起から発生した乱流くさびは下流で干渉します.そして,乱流くさび同士が干渉した直後の突起間中央の位置では突起母線上の位置よりも乱れがかえって強まる領域が存在することが過去の研究で分かっています.そこでこれについてさらに詳しく調べるために,乱流くさび干渉域での流線を求め,その後は,圧力勾配を変えた流れ場での実験を計画しております.今後の研究生活を続けていく過程で,この4年間で学んだことを生かして,今まで以上に向上心を 持って取り組むことが必要だと感じています.その中で,更なる私自身の成長につなげていくことが出来れば幸いだと考えています.
最後になりましたがこの4年間,お世話になったすべての方々に対してこの場を借りて厚く御礼申し上げます.
平成25年度 徳島大学工業会賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工業会賞を受賞して
機械創造システム工学コース 和田 崇志

この度は,「徳島大学工業会賞」というすばらしい賞を受賞したことを大変光栄に思います.この賞は,自分一人の力ではなく,研究において数々の助言や協力などお世話になった福富純一郎教授,重光亨准教授,機械実習工場職員の方々ならびに互いに勉学に励み切磋琢磨してきた研究室の仲間たち,また両親に大変感謝しています.
私は,学部では機械工学の基礎知識と素養を身に付け,学部4年次に流体機械研究室の配属となりました.流体機械研究室での3年間を振り返ると,様々なことを経験し成長することができた大変中身の濃い研究生活だったと思います.大学院入学時は,学部4年次の時から続けてきた『小型ターボポンプ関する研究』を引き継いで行うことになり,未解明な点が多い研究だったため苦労することも多々ありました.しかし指導教員である福富教授,重光准教授,さらには研究室の仲間がいたことであきらめず,粘り強く積極的に挑戦することで,納得のいく研究成果を挙げることができました.そしてこの研究を通して,多くではありませんがこの分野に貢献できたことを嬉しく思います.
大学院では,学会などに参加することによってプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力を身につけることができました.学会では,全国の大学や企業から多種多様な専門家が集まるため,研究のあり方や企業と大学との考え方の違いについて学ぶことができ,研究を深める上で非常に勉強になりました.また,定期的に先生とミーティングを繰り返すことにより,私自身の研究に対する考え方を確立することができたと感じています.
4月から就職して社会人になりますが,この流体機械研究室での3年間で培った知識や経験を活かして,一人前の技術者となれるよう精進していきたいと思います.
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞
平成25年度 徳島大学工学部教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞を受賞して
機械工学科 芳村 伸一郎

この度は,徳島大学工学部教育研究助成奨学賞というすばらしい賞を受賞して非常に光栄に思っています.このような賞をいただけたのも,熱心に御指導いただいた先生方,共に勉学に励んだ友人,そして私を支援してくれた両親のおかげだと思っております.
振り返ってみますと,希望や不安を抱きながら徳島大学に入学してから卒業に至るまで,勉学や研究に充実していたためかあっという間の出来事に感じています.
4年生時には,燃焼改善に関する研究をしたいと思い,動力工学研究室を志望し,「内部急速混合型油水噴霧ノズルを用いたバイオマス燃料のNOx・すす排出特性に関する研究」というテーマでバイオマス燃料バーナの燃焼改善の研究を行いました.研究室配属とともに,新たな実験装置を設計・製作したこともあり,研究を進めるにつれて,研究には多くのそして広い工学の知識が必要なことに気づきました.また,研究がうまくいかなかったとき,同じ研究グループの先輩と話し合い,先生から助言を頂いて問題を解決していったことは,これからも研究を続けていく上で非常に貴重な財産となっている気がします.また,学外での学会発表を行ったことで,研究内容を限られた時間で研究内容を知らない人に説明することの難しさを痛感しました.
今後は大学院に進学し,4年生時に行った研究を進め,「内部急速混合型油水噴霧ノズルを用いたバイオマス燃料の噴霧特性が排気に及ぼす影響」というテーマでバイオマス燃料バーナの噴霧を光学系を使用し研究していく予定です.また,数年後において会社および社会に貢献できる研究者となるために,知識をより増やしていきたいと考えています.
最後に改めて,木戸口善行教授ならびに名田譲講師をはじめ機械工学科の先生方,研究室の諸先輩方,友人に御礼申し上げます.
平成25年度 徳島大学工学部教育研究助成奨学賞受賞者からのメッセージ
徳島大学工学部教育研究助成奨学賞を受賞して
機械創造システム工学コース 石岡 竜哉

この度は,徳島大学工学部教育研究助成奨学賞という名誉ある賞を頂き,大変光栄に思います.そして,徳島大学に入学してからの6年間の締めくくりにこのような評価をして頂き,大変嬉しく思います.この賞を受賞することができたのは,学部生時代より所属した流体機械研究室にて熱心にご指導頂きました福富純一郎教授,重光亨准教授をはじめ,機械実習工場職員の方々ならびに,共に研究に励んだ先輩や同期・後輩などの研究室仲間のおかげだと思っております.この場をお借りして厚く御礼申し上げたいと思います.
私は「流体食品ポンプに関する研究」というテーマで学部4年次から3年間研究を行ってきました.内容としてはウスターソースや日本酒などの流体食品を移送する遠心ポンプを用いて,本供試ポンプ内部での流動現象を調査し,各種流体食品の特性に合わせたオープン形羽根車の最適形状の確立を目指すというものです.本研究を進めるにあたり,羽根車の製作や実機試験,数値解析等を行ったことで,技術者として基礎的なことから専門的なことまでの知識や経験を蓄積することができました.また,人前で話すことが苦手であった私がミーティングや研究発表を通じて,積極的に学会に参加するようになり,ついには国内のみならず,手厚い先生方の支援により,海外での学会に参加することができました.ときにはうまく結果が出ないときや苦しいときもありましたが,先生方や研究室の仲間のアドバイスのおかげで粘り強く3年間研究活動を行うことができ,自分自身が大きく成長することができました.本当に感謝しております.
卒業後は社会人となりますが,この賞に恥じぬよう,モノづくりを通して社会に貢献できる一人前の社会人になるべく,日々精進したいと考えております.この度は,本当にありがとうございました.
機械工学奨励賞
平成25年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械工学科 4年 中川 慎一

この度は機械工学科奨学賞を頂き大変光栄に思っています.丁寧なご指導およびご助言を頂きました長町准教授をはじめとする先生方ならびに同研究室の方々に深く感謝し,この場を借りて御礼申し上げます.
私は4年進級時にCAE研究室に配属となり,「溝付小径管の鞍反りと連続シュー成形を併用した加工法の確立」というテーマで1年間研究に取り組みました.現在の熱交換器用の溝付小径管には銅が使われていますが,材料を鋼に置き換えることができればコスト削減が可能になります.しかし鋼は銅よりも硬く,加えて一般的なロールによる円管成形を行えば有効なコスト削減を達成できないため,別の加工方法が必要です.そこで鞍反りと呼ばれる圧延時の成形不良となる現象をあえて発生させ,板材に曲げを生じさせて円管に成形しやすくして,板を円錐状のシュー孔に通すことで小径管の加工を目指します.私は圧延シミュレーションを行って主に鞍反りの発生条件を調査しました.この研究を進めるためには塑性加工や材料の知識が必要でした.特に,シミュレーションで得られた結果を検討するためには塑性変形の知識は必要不可欠です.知識不足であった私は度々教科書を見直して確認しなければならず,最初は研究を円滑に進めることが出来ませんでした.改めて今までの講義で学んできたことが重要であるということ,同時に自分が勉強不足であるということを痛感しました.
徳島大学に入学してから今までの4年間の学生生活は,常に新しいものとの出会いであり,さらに自分自身について見直し,成長することができました.また,これまでの学生生活のなかで最も充実した日々を過ごすことができた期間であると感じています.卒業後も引き続き大学院に進学して研究を進め,残っている勉強できる時間をいっそう大切にして研究を続けたいと考えています.
平成25年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械工学科 4年 厚田 耕祐

この度は,機械工学科奨励賞という名誉ある賞を頂き,光栄に感じております.講義等でお世話になった機械工学科の先生方,現在所属している安井研究室にて指導を頂いている安井武史教授をはじめ先輩方には厚く御礼申し上げます.また,大学生活の間,自身を支えてくれた友人や両親には大変感謝しております.皆様のおかげで充実した大学生活を送ることが出来ました.本当にありがとうございました.
現在所属している安井研究室では,レーザーを用いた研究を行っており,私はSHG顕微鏡というレーザー顕微鏡を用いた皮膚計測などを行っています.SHG顕微鏡は人体へのダメージなく皮膚中のコラーゲンを計測することができるため,美容関連や再生医療などの分野からも注目されています.私の研究はSHG顕微鏡を小型化し,より実用的で臨床応用の可能なものを開発することを目標としています.顕微鏡を扱うということで,新たに光学の知識だけではなくバイオや医療関係の知識も必要となってくるため,研究を進める中で苦労することも多々ありますが,安井先生や先輩方のご指導やディスカッション,同じ研究分野の学術論文などから新たな知識や見解などを得ながら地道に研究に取り組んでいます.また,共同研究などにも参加させていただき,幅広い視野で自身の研究を見る機会も与えて頂いています.SHG顕微鏡の臨床応用を可能にすれば,社会貢献につながると考え,研究に励んでいます.
大学院に進学し,来年度からも同研究室で研究を続けるため,学部4年間で培った様々な知識と経験.発想を活かし,自身の研究結果が社会に還元されるよう,そして社会貢献できるよう,日々精進していきたいと考えております.
今回頂いた名誉ある賞に恥じないように研究員としても社会人としても成長していきたいと考えています.徳島大学工学部機械工学科のさらなる繁栄と活躍を心より祈っております.
平成25年度 機械工学奨励賞受賞者からのメッセージ
機械工学奨励賞を受賞して
機械創造システム工学コース 長谷 栄治

この度は,機械工学科奨励賞の評価を頂きありがとうございます.学部4年次から配属した安井研究室にて,これまで3年間行ってきた非線形光学顕微鏡に関する研究がこのような形で認められ,大変光栄に思っております.
非線形光学顕微鏡は,低侵襲・高空間分解能で生体深部を3次元で可視化する光学顕微鏡であり,近年の高出力なレーザーや短パルスレーザーの登場により研究が加速しており,生体光計測の分野ではホットトピックスの1つになっています.私の研究は,非線形光学顕微鏡の1つであるSHG顕微鏡を用いて生体組織中のコラーゲンを可視化する世界にオンリーワンの装置を開発することを目的としております.非線形光学現象は複雑な物理過程であり,このような分野に関する講義は学部時代には無く,配属当時はどのような知識を身につければ良いのかもわからないような状態でしたが,安井武史教授から昼夜・休日を問わない熱心な御指導を頂くことで,大きな挫折や不安を感じることなく研究を続けることが出来ました.安井教授には,このような直接的な御指導のみならず,学会発表を初めとして,大阪大学基礎工学部荒木研究室への内地留学,徳島大学工学部佐藤克也先生および同医学部高橋光彦先生との共同研究等の様々な機会を与えて頂きました.このような内地留学受入・共同研究を行って頂いた方々,日々の研究を支えて頂いている安井教授,技術補佐員の隅野様,安井研の学生の皆様のご協力が無ければ,このような賞を得られるような業績は残せませんでした.この場をお借りして厚く御礼申し上げます.
来年度から博士後期過程に進学し,引き続きSHG顕微鏡に関する研究を中心に取り組みます.今回の受賞を弾みにして,よりいっそう研究活動に精進して参りたいと考えております.この度は本当にありがとうございました.
日本設計工学会 武藤栄次賞学生優秀賞
平成25年度 武藤栄次賞学生優秀賞受賞者からのメッセージ
武藤栄次賞優秀学生賞を受賞して
機械工学科 香川 祐樹

この度は武藤栄次賞優秀学生賞に選出いただき,大変光栄に思っています.大学での4年間の努力がこのような形で評価されたことを非常に嬉しく思っています.この賞を受賞できたのは,熱心に勉強を教えていただいた大学の先生方,共に勉学に励んだ友人,そして様々な面で支えてくれた両親のおかげです.この場を借りて厚く御礼申し上げます.
徳島大学で過ごした4年間は勉学と部活動に励み,大変充実したものとなりました.特に部活動では徳島大学だけではなく他大学とも交流し,多くの人と出会うことができました.辛く苦しいときもありましたが今となっては大切な思い出です.
4年生に進級し,研究室配属では希望していた加工プロセス&システム研究室に配属となり,薄板ガラスへの穴加工について研究しました.この研究室で私は他人に自分の研究内容を伝える難しさを学びました.プレゼンテーションでは自分が研究してきた成果を他人に伝えなくてはなりませんが,専門用語を多用すると相手に伝わりません.また,限られた時間の中でのプレゼンテーションは説明する内容も限られます.そのような中,相手に理解してもらうために言葉を選んで説明することに大変苦労しました. しかし,指導教員や同研究室の仲間から助言をもらい,何度も修正や練習を行ったことでプレゼンテーションでは良い評価をいただくことができました.今までにプレゼンテーションをする機会が少なかったので,貴重な経験をすることができたと思っています.
大学卒業後は大学院への進学が決まっています.大学院では学会発表を経験することになると思います.学会では多くの人に自分の研究内容を伝えなければなりません.今までの助言を活かし,更にプレゼンテーション能力を向上させたいと思います.
平成25年度 武藤栄次賞学生優秀賞受賞者からのメッセージ
武藤栄次賞優秀学生賞を受賞して
機械創造システム工学コース 大内 祐樹

この度は,武藤栄次賞優秀学生賞という栄誉ある賞に選出していただき,深く感謝申し上げます.学生生活の締めくくりに際し,このような評価をしていただけたことはたいへん光栄に思っております.この賞をいただけたのも,これまでご指導してくださいました機械工学科の先生方,ともに学び切磋琢磨した仲間,そして支えてくれた家族のおかげであり,皆様に厚くお礼申し上げます.
大学,大学院を通して徳島大学に在籍した6年間は多くのことを学び,これまでの人生の中で最も成長できた期間だったと感じています.そして,この6年間のなかでも加工プロセス&システム研究室に配属されてからの3年間は,特に密度の濃い有意義な時間を送ることができました.私は学部と修士で異なった研究テーマに取り組ませていただくことができたため,幅広い分野について学ぶことができ,本当に多くの知識や経験を身につけることができました.修士課程の2年間は,断面変化穴放電加工法の開発に関する研究として,研究室で独自に開発した装置を用いて目標とする加工形状を加工するために必要なソフトウェアの開発に取り組みました.私自身ほとんど知識のなかったプログラミングへの挑戦であり,わからないことが多く,困難や問題の連続で本当に悩んだ2年間でしたが,指導教員の石田徹教授,溝渕啓講師の熱心なご指導と的確なご助言のおかげで,無事,最後までやり通すことができました.先生方には心より感謝しております.
今後は,就職して学生から社会人となります.就職先の企業においても,今回頂いた賞に恥じることのないように,徳島大学で培った知識と忍耐力を活かして日々精進し,技術者として成長していきたいと思います.この度は本当にありがとうございました.